【有名絵画を厳選】一度は見たい世界の有名絵画一覧25選

東京の絵画買取・美術品買取の株式会社獏です。

いつの時代も人々を虜にした有名文化の一つとして、絵画が当てはまります。有名な絵画を詳しく知って見てみたいと思う方も多いでしょう。

そこで、この記事では世界の有名な絵画を25作品ご紹介します。どれも絵画を知る上では欠かせないほど有名なものばかりです。絵画のモデルや裏話、有名になった理由など様々な知識を学びましょう。

モナリザ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)

作者:レオナルド・ダ・ヴィンチ
国:イタリア
作成年:1503~1506年頃
所蔵博物館:ルーブル博物館

イタリア・ルネサンスの中で最も傑作で有名であるうちの1つと言われている絵画です。

また、世界で最も高額の絵画でもあり、現代の価格で約6億5000万ドルの価値があると言われています。

モナ・リザという作品名はレオナルド・ダ・ヴィンチが付けたものではありません。ルネサンスの美術史家であるジョルジオ・ヴァサリが記載した名称が由来です。


星月夜(フィンセント・ファン・ゴッホ)

作者:フィンセント・ファン・ゴッホ
国:オランダ
作成年:1889年
所蔵博物館:ニューヨーク近代美術館

西洋で最も有名な画家であるゴッホの中でも特に優れた絵画です。

フランスのサン=ポール療養院にゴッホが入院していたときに、部屋の窓から見えた日の出前の村が描かれています。

ただ、風景をそのまま描写したのではなく、ゴッホの過去の記憶もコラージュされていることが特徴です。

例えば中央に見える教会は、実際の教会ではなくゴッホの故郷であるオランダの教会に書き換えられています。


叫び(エドヴァルド・ムンク)

作者:エドヴァルド・ムンク
国:ノルウェー
作成年:1893年
所蔵博物館:オスロ国立美術館

もっとも有名な絵画は上記の画像ですが、これ以外に4つ、同じ題名の絵画が描かれています。

「叫び」は芸術泥棒に最も狙われやすい有名な絵画として知られており、数回盗まれる事件が発生しました。

解釈を誤解されることが多い作品でもあります。作品で描かれている人物は、実は叫んでいるわけではありません。彼は、自身の周りから聞こえる「叫び」に恐れて耳を塞いでいる状態です。


夜警(レンブラント・ファン・レイン)

作者:レンブラント・ファン・レイン
国:オランダ
作成年:1642年
所蔵博物館:アムステルダム国立美術館

レンブラントという画家が描いた絵画の中で最も有名です。

「夜警」という題名は19世紀になってから名づけられていますが、経年劣化で黒ずんでしまい作品の時間帯が夜に見えたことが理由とされています。

作品が実際に描写されていた時間帯は昼間でした。アムステルダム市の市民隊が出動する際の集団肖像画を描いています。


接吻(グスタフ・クリムト)

作者:グスタフ・クリムト
国:オーストリア
作成年:1907年~1908年
所蔵博物館:ベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館

広い範囲に金箔が使われている特徴を持っていることで有名な絵画です。

作者であるクリムトの黄金時代を代表しており、なおかつ最も有名な作品でもあります。

モデルは作者であるクリムトとその愛人、エミーレ・フレーゲとされていますが確かな証拠は残っていません。


真珠の耳飾りの少女(ヨハネス・フェルメール)

作者:ヨハネス・フェルメール
国:オランダ
作成年:1665年
所蔵博物館:マウリッツハイス美術館

2006年にはオランダで最も美しい絵画に選ばれるほど、魅力が詰まった有名作品です。

2003年には、絵画を題材とした同名の有名映画がイギリスで公開されています。

東洋のターバンと大きな真珠の耳飾りを付けたヨーロッパの少女がモデルであり、その美しさを最大限に活かして描かれました。

過去に耳飾りは真珠ではなくスズであるといういう議論が巻き起こったこともあります。


ラス・メニーナス(ディエゴ・ベラスケス)

作者:ディエゴ・ベラスケス
国:スペイン
作成年:1656年
所蔵博物館:マドリード プラド博物館

ベラスケスはスペインのバロック絵画を代表する有名芸術家です。国王フェリペ4世に見出され、生涯王に仕えました。

ラス・メニーナスは縦318cm、横276cmの巨大作品であり、油彩で描かれています。

国王の家族が肖像画で描かれており、中央にいるマルガリータ王女が王妃やその他の女官に囲まれている状態です。


アダムの創造(ミケランジェロ・ブオナローティ)

作者:ミケランジェロ・ブオナローティ
国:イタリア
作成年:1510年
所蔵博物館:システィーナ礼拝堂

システィーナ礼拝堂の天井にあり、ほぼ中央に描かれている有名絵画です。頭上21mのところにあり、間近で作品を見ることはあまりできません。

アダムは左側の男性のことで、最初の人類と言われている人物です。右側の男性は精霊たちを引き連れた神を表しています。


舟遊びの人々の昼食(ピエール=オーギュスト・ルノワール)

作者:ピエール=オーギュスト・ルノワール
国:フランス
作成年:1881年
所蔵博物館:ワシントン フィリップスコレクション


印象派を代表する有名画家、ルノワールが描いた絵画の一種として知られています。

作品はパリ郊外にあるレストラン「フルネーズ」の、川を見下ろせるテラスを描いています。作品のモデルはルノワールの身近な友人たちです。

その中でも犬を抱えている女性はのちにルノワールの妻となるアリーヌ・シャリゴであり、かなり親密な間柄であることが見て取れます。


グランド・オダリスク(ドミニク・アングル)

作者:ドミニク・アングル
国:フランス
作成年:1814年
所蔵博物館:ルーブル美術館

ナポレオン1世の妹で、ナポリ王妃のカロリーヌ・ミュラによって注文された有名絵画です。

作品で描かれている女性は背中が引き延ばされており、実際の身体構造を無視しています。そのため、当初は激しい非難を浴びました。

しかし、布地の質感や光など細部にまでこだわって描かれており、作品としての完成度は高いことから今日まで影響を及ぼし続ける作品です。


民衆を導く自由の女神(ウジェーヌ・ドラクロワ)

作者:ウジェーヌ・ドラクロワ
国:フランス
作成年:1830年
所蔵博物館:ルーブル美術館


ドラクロワはフランスのロマン主義を代表する画家です。フランス7月革命を題材とした有名絵画であり、原題では民衆を導く自由と表記されています。

中央にいる女性は実在する人物ではなく、フランス共和国を擬人化したものです。

フランス革命で自由の象徴とされたフリジア帽を被り、フランスの国旗となった3色旗を片手に持っています。


ヴィーナスの誕生(サンドロ・ボッティチェリ)

作者:サンドロ・ボッティチェリ
国:イタリア
作成年:1483年ごろ
所蔵博物館:ウフィッツィ美術館

ギリシャ神話をもとに描かれた有名絵画です。

中央にいる女神のヴィーナスは首が長かったり、左手が不自然だったりと人物画として違和感があります。

それでも、人々に賞賛され続けているほどの美しい絵です。ヴィーナスは海から誕生し、帆立貝に乗って恥じらいを感じています。


アメリカン・ゴシック(グラント・ウッド)

作者:グラント・ウッド
国:アメリカ
作成年:1930年
所蔵博物館:シカゴ美術館

アメリカ国内では非常に有名な絵画であり、数々の映画でパロディが作られています。女性は作者の妹、男性は作者のかかりつけの歯科医がモデルです。

男性が手にしている熊手は服の中や植物にも応用されていました。他にも女性の服の模様は絵の中央上にある窓の模様と一致しています。仕掛けを理解した上で見直すと、この絵をさらに楽しめるでしょう。


グランド・ジャット島の日曜日の午後(ジョルジュ・スーラ)


作者:ジョルジュ・スーラ
国:フランス
作成年:1884年〜1886年
所蔵博物館:シカゴ美術館

新印象派のフランス絵画を代表する有名な作品です。「点描」という点の集合で絵を描く手法を用いたため、完成まで2年の歳月がかかりました。

光にこだわり、人物の表情もあえて具体的に描かないことで、見るものに想像力を与えることができます。しかし、当時の印象派の画家たちからは酷評されてしまったそうです。


眠るジプシー女(アンリ・ルソー)

作者:アンリ・ルソー
国:フランス
作成年:1897年
所蔵博物館:ニューヨーク近代美術館

月光夜に砂漠で眠る女性と、その女性のそばで興味を惹かれているライオンを描いた絵画です。

この女性は黒人のマンドリン演奏者であるとルソーは明言しています。彼女は眠りにつくことで、疲れを癒している最中です。

ライオンは女性を食い殺す気持ちはなく、ただ魅力に取り憑かれていて近寄ってきている描写を表しています。

落ち穂ひろい(ジャン=フランソワ・ミレー)

作者:ジャン=フランソワ・ミレー
国:フランス
作成年:1857年
所蔵博物館:オルセー美術館

この絵画を描いた1857年は有名画家のミレーにとって辛い歳で、自殺を考えたこともあったそうです。

落穂拾いとは、畑に落ちている糧を一粒一粒拾っていく作業のことで最も貧しい農民が行う労働でした。

政治的な意味合いを持つとして批判も受けた作品です。しかし、人物の細かい描写と風景をありのままに描いたことで、現在では世界中の人に愛される絵画になりました。

バベルの塔(ピーテル・ブリューゲル)

作者:ピーテル・ブリューゲル
国:オランダ
作成年:1563年頃
所蔵博物館:美術史美術館

ブリューゲルはこの絵画を含め、バベルの塔を3つ描いていますが、そのうちの一つは現存していません。バベルの塔とは、旧約聖書の「創世記」に登場する巨大な塔のことです。

同じ言語を話す人々が、自分たちの名声を高めて人々が他へ散逸するのを防ぐために建設を始めました。塔だけではなく人々も随所に描かれています。


大浴場(ポール・セザンヌ)

作者:ポール・セザンヌ
国:フランス
作成年:1898年〜1905年
所蔵博物館:フィラデルフィア美術館


後期印象派を代表する有名画家のセザンヌが描いた絵画です。多数の女性が入浴している場面を取り上げました。

セザンヌが晩年に手がけた大水浴図の中でも最初に手がけられた作品です。なおかつ最も完成度が高い作品として知られています。


パリの通り、雨(ギュスターヴ・カイユボット)

作者:ギュスターヴ・カイユボット
国:フランス
作成年:1877年
所蔵博物館:シカゴ美術館

印象派の画家であるカイユボットの有名な絵画です。丁寧な仕上げ方をしたため、批評家から良い評価を得ました。

リスボン通りやモスクワ通り、トリノ通りが、広い八叉路で重なる部分を描いたものです。


笑う騎士(フランス・ハルス)

作者:フランス・ハルス
国:オランダ
作成年:1624年
所蔵博物館:ロンドンウォールスコレクション

モナリザの他に世界で最も有名な肖像絵画の一つです。この作品に価値がつけられたのはかなり後のことで、1865年のオークションがきっかけでした。

ハートフォード卿が5万フラン(日本円で約500万)で落札したことは世界に衝撃を与えた出来事です。

神奈川沖浪裏(葛飾北斎)

作者:葛飾北斎
国:日本
作成年:1831年
所蔵博物館:すみだ北斎美術館他

浮世絵といえばこの絵画だと考える方も多いほど有名です。世界の画家に衝撃を与えました。

動と静、近と遠のはっきりとした違いを表しているのがこの作品の特徴であり、交響曲の題材にもなったことは絵画ファンの中では有名な事実です。

日本の橋(クロード・モネ)


作者:クロード・モネ
国:フランス
作成年:1899年
所蔵博物館:シュトゥットガルト国立美術館

ジベルニーにあるモネの庭がモデルです。浮世絵から影響を受けたモネは、日本庭園をイメージしてこの庭を作りました。

現在もこの橋は存在しており、絵と比べて見ることができます。


タヒチの女(ポール・ゴーギャン)

作者:ポール・ゴーギャン
国:フランス
作成年:1891年作
所蔵博物館:オルセー美術館


ゴーギャンが2度のタヒチ訪問で描いた有名絵画です。文明化に伴い素朴な心を失い始めた2人の少女たちを題材にしました。

鮮やかな色合いが特徴であり、南国の暖かさを伝えてくれます。


コンポジションⅧ(ワシリー・カンディンスキー)

作者:ワシリー・カンディンスキー
国:ロシア
作成年:1923年
所蔵博物館:ソロモン・R・グッゲンハイム美術館

全部で10枚あるコンポジションシリーズの一絵画で一番有名な作品です。シリーズの完成までには30年もの歳月が費やされました。

円と半円が点在し、その他の図形も散りばめられていることが特徴です。


キャンベルのスープ缶(アンディ・ウォーホル)

作者:アンディ・ウォーホル
国:アメリカ
作成年:1962年
所蔵博物館:ニューヨーク近代美術館

32個のスープ缶から構成されている、今までの絵画の常識を覆した絵画です。

それぞれの絵はスクリーン印刷工程で出来上がっており、それぞれを描かずに完成しました。

アメリカの美術運動としてのポップアートが出来上がるきっかけになっています。


まとめ:絵画鑑賞で理解を深めよう


世界の有名な絵画を鑑賞することで心が豊かになります。

その際には有名な絵画が描かれた背景、作者の情報など、より細かい知識を入れると更に楽しめるでしょう。

有名な絵画について学び、鑑賞して絵への理解を深めることが大切です。

ぜひ参考にして、これらの絵画が有名な理由を考察してみてください。


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