支配者スイッチ「陰謀」
こんばんは、闇と光の伝道師、愛を叫ぶじゅにーです。
今回は支配者スイッチ。あの二人に昔を思い出して陰謀を語って貰いましょうか。
今回は忘れさられし遺物を掘り出してみましょう。
では、ポチっとな♪
…時は遡って数年前…
「閣下、何やらお久しゅう御座いますな。」
「そるであるな。まあ無用な詮索は止めておくとしようぞ。して、今日は何用じゃ?」
「増えすぎた民を減らすための算段、及び医療でまた一儲けする計画のご報告に。」
「ふむふむ、では聞かせてみせよ。」
「条件は不確かではありますが、ある種の殺虫剤により頭が小さくなる奇形の発現に成功いたしました。」
「ふむ。」
「まずは蚊により媒介されるとするウイルスを用意しまして、それを蚊の群生地に広めまする。そして殺虫剤を蚊の群生地に使用しまして、奇形をウイルスによるものとするのです。」
「ほう、そんな都合の良いウイルスが用意できておるのか?」
「いいえ、そんなものは御座いません。このウイルスは大した症状はないが、奇形を誘発するという設定のみで御座います。」
「…ん!?ではどのように広まったと判断させるのじゃ?」
「PCR法なる良き検査技術が御座いまして、適当な遺伝子の断片を引っかけれるので御座います。今回はこれを利用して、メディアによる煽動とともに流布します。」
「うーむ、いまいちよく分からんのう。」
「まあ極論、何も付けない綿棒からでも陽性判定が出たりするような曖昧な検査ですな。今回は症状を軽いことにしてありますから、自覚がなくても陽性者に出来ますぞ。」
「陽性者として、あとはどうするのじゃ?」
「心当たりの有る者はなるべく避妊するように仕向け、あとは例によってワクチンで一儲けです。ワクチン自体にも不妊効果を仕込んで有りますぞ。」
「症状がないのではいつまでも心当たりは晴れぬわな。とはいえ蚊だと世界規模で広がるためには苦しくないか?」
「大丈夫です、流行地にてスポーツの世界的祭典が予定されております。たとえ警告したとしても、世界から人は集まるでしょう。」
「そこから広がったとすれば不自然もないか。よし、ではやってみせよ!」
「御意!」
…一年後…
「閣下、誠に申し訳御座いませぬ。例の件はどうやら失敗のようで御座います。」
「…例の件とは何ぞや?」
「奇形ウイルスの件で御座います。」
「………あー!あれか、アレだな。そうそう、氣になっておったのじゃ。」
「…左様で御座いますか?」
「疑問形にするでない!…で、どう駄目だったのじゃ?」
「あまりにも症状が無さ過ぎて恐怖を煽り切れませんでした。年寄りに何もリスクがないのは失敗でしたな。そして蚊も涼しくなると活動しません故。」
「まあ、メディアで煽動するメインターゲットは年配であるからのう。我が国では秋以降蚊も見掛けぬしな。」
「次回は、今回の反省を踏まえ、有る程度の恐怖は盛り込みまする。特に年寄りにはリスクを感じさせねば。」
「蚊もあまり向かなんだな。今度はどうするのじゃ?」
「ウイルス自体は次回も概念でいきまする。拡大に関しては、無症状でも感染するとでもしていきますかな。過去に例はありませんが、メディアで押せば何とでもなるでしょうや。」
「若輩者にはあまり影響はないが、年配者には危険とするわけじゃな。しかし、基本無症状ばかりで本当に怖がってくれるかのう?」
「そこはお任せ下さいませ。関係ない顛末でもそのウイルス感染のせいにして恐怖を煽っていきますぞ。」
「メディア次第ということか。さて、次回はどうなるかの。」
…19人の小人に続く…
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