クイズ | パズル

ペンシルパズル Advent Calendar 2018 (#ペンパアドベント2018)
https://adventar.org/calendars/3414
12月9日担当、さやちぃ。"18です。

たぶん無駄に長いです。


「クイズの日」って9月12日かなあ。
クイズについて書くから、それを逆にして12月9日にしよう。
と思って調べたら、クイズの日は1月9日らしい。
じゃあクイズの日の1か月前ってことでいいや。


ところでパズラーの皆さん、こんな経験ないですか?

「〇〇さん、クイズ好きなんだよね??」
「いや、好きなのはクイズじゃなくてパズルで……」
「そうなの?似たようなものじゃん?」


似たようなものですか?


突然ですが、ここでクイズです。

第1問:
特別名勝に指定されている御嶽昇仙峡(みたけしょうせんきょう)や、武田信玄らが本拠とした躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)などの名所がある山梨県の市はどこでしょう?

第2問:
トヨタグループの本家にあたる株式会社豊田自動織機の本社や、伊勢湾岸自動車道沿いのハイウェイオアシスがあることで知られる愛知県の市はどこでしょう?

第3問:
タヌキの置物に代表される信楽焼の生産地で、三重県の伊賀市と並び代表的な忍者の里ともされる、滋賀県にある市はどこでしょう?

第4問:
ネギの生産量が日本一で、そのネギをモチーフにしたゆるキャラ「ふっかちゃん」が有名な埼玉県の市はどこでしょう?


普段作ってない人がクイズを作るのって難しいですね。


皆さん、わかりましたか?

この先の話をしやすくするために、ここで答えを書いてしまいましょう。

答えは、
第1問:甲府市
第2問:刈谷市
第3問:甲賀市
第4問:深谷市  でした。


では続いて、こちらをご覧ください。


あれ?これはクイズですか?パズルですか?

これは一般的に「クロスワードパズル」と呼ばれていますね。
つまりパズルなんでしょうか。


このへんでWikipedia先生に聞いてみましょう。

クイズ (quiz) の英語での意味は、「(何か)質問すること」と 「知識をテストすること」 と、これらの名詞としての意味であり、日本語では後者の「知識を問う問題」の意味で使われている。テレビ番組で、出題者が既知の事実に対して質問をし、解答者がその質問に答えるという遊び、あるいはその質問の意で使われることが多い。英語のquizがそのままカタカナ語として使われている。なお、『推理クイズ』『判断力クイズ』などのように、思考力を問う問題に対して「クイズ」の表現を使うのは、誤用である。
パズル(英語:puzzle)は、あらかじめ出された問題を、論理的な考察と試行錯誤によって解くことを目的とした、ゲームやクイズに似た娯楽の一種。

要点としては、
クイズは「知識」
パズルは「論理的な考察と試行錯誤」
って感じですかね。


さてさっきのクロスワードに戻りましょう。

あなたはこれを解くために「論理的な考察」をしましたか?
「試行錯誤」をしましたか?


いや、これではクイズとあまり変わらないですね。


クロスワードは単体のクイズと違って、
「交差するマスや文字数が手がかりになる」という特徴があります。

例えば、先ほどの盤面で、まず
 ・ヨコ1の「こうふ」
 ・ヨコ2の「かりや」
を埋めたとしましょう。

すると、
 ・タテ1は「こ○か」
 ・タテ3は「ふ○や」
ということがわかります。

クロスワードでは、このように決まる文字もヒントになります。
ここから考えることは「論理的な考察」と言えそうですね。

しかし、先ほどのカギでは、このヒントを使わなくても答えが出ます。
(もちろん、答えに確信を持てるようになる、あるいは、
思いつかない時の手がかりなる、ということはありますが)


ということで、ちょっと作り変えてみましょう。

これならどうですか?


これだと、ヨコ1やヨコ2を埋めないと、
タテ1やタテ3を埋めることができないですね。
「論理的な考察」が必要そうです。

逆にヨコ1やヨコ2があることで、
タテ1やタテ3は情報が足りていなくても、
盤面を埋めることができるというわけです。

こういう要素があることで、
クロスワードは「パズル」と呼べるのでしょう。


……さて。

皆さん、本当にこれで満足してますか?


もう一度、よく考えてください。

さっき、
 ・タテ1は「こ○か」
 ・タテ3は「ふ○や」
だとわかる、って言いましたよね。

そんな市の名前、滋賀県や埼玉県に限定しなくても、
日本全国でも1つずつしかないのでは?

そう、さっきの問題にはまだ、必要ない情報があったんです。
必要ないんですからね、さっさと減らしちゃいましょう。えーいっ。


だいぶクイズからは離れたかな?


うーん……。


でも、まだヨコのカギはクイズそのままなんですよね……。

交差するマスの文字からタテの言葉は推測できるとはいっても、
その手がかりになるヨコの言葉は決めとかなきゃですもんね……。

うーん、やっぱりクロスワードはクイズだなあ……。


……本当に……それで……良かったので……しょうか?


本当に……本当にヨコの言葉は決めとかなきゃいけませんか?

山梨県には13の市がありますが、
そのうち、かな表記で3文字になるのは「こうふ」「ほくと」だけです。

これだけなら、ヨコ1は「山梨県にある市」だけでも大丈夫そうですね。

例えばヨコ1に「ほくと」を入れたとすると、
タテ1は「ほ○か」、タテ3は「と○や」となって、
タテ3には「とみや」を入れることができますが、
タテ1に入れる言葉がありません。

つまり、これでもちゃんと答えが唯一に決まるんです。

こうなると、「論理的な考察」だけでなく「試行錯誤」の要素も入って、
より「パズル」要素が強くなったのではないでしょうか。


本当に……


……………………本当………………に………………………………


それ………………………………で……………………………………


良かっ………………た…………ので………………しょうか?


だって……
どう見てもヨコ2が浮いてるじゃないですか……

ここも「愛知県にある市」なら綺麗なのに……

でも愛知県の市は38(全国2位)もあって、
かな3文字に限定しても12(全国5位)もあるんですよ……
これじゃあさすがに……


まあ山手線の高輪ゲートウェイ駅みたいなもの……


……いや、これ、どうにかしたいですよね!?


どうにかしましょう。


まず、愛知県にあるかな3文字の市は、
「おおぶ」「かりや」「きよす」「こまき」「たはら」「つしま」「とよた」「なごや」「にしお」「はんだ」「みよし」「やとみ」
です。


先ほど言ったように、ヨコ1は「こうふ」「ほくと」のどちらかです。


まず、ヨコ1に「こうふ」を入れると仮定します。

このとき、
タテ1の候補は、
「こさい」「こまえ」「こうか」「こまき」「こうし」「こうち」「こまつ」「こうふ」「こうべ」「こもろ」「こなん」
タテ3の候補は、
「ふくい」「ふっさ」「ふくつ」「ふっつ」「ふらの」「ふじみ」「ふかや」
と決まります。

したがって、ヨコ2は、
「いえかきしちつふべろん」のどれかで始まり、
「いさつのみや」のどれかで終わる言葉が入ります。

さっきの一覧から探してみると、
「かりや」だけが当てはまることがわかります。

このときタテ1は「こうか」、タテ3は「ふかや」が入ります。


次に、ヨコ1に「ほくと」を入れると仮定します。

このとき、
タテ1の候補は、
「ほこた」「ほくと」「ほうふ」
タテ3の候補は、
「とちぎ」「とよた」「とわだ」「とりで」「とおの」「とやま」「とうみ」「となみ」「とみや」
と決まります。

したがって、ヨコ2は、
「たとふ」のどれかで始まり、
「ぎただでのまみや」のどれかで終わる言葉が入ります。

さっきの一覧から探してみると、
「とよた」だけが当てはまることがわかります……?

このときタテ1は「ほくと」、タテ3は「とよた」が入ります……?

……このときの盤面を考えると、
ヨコ1とタテ1がどちらも「ほくと」、
ヨコ2とタテ3がどちらも「とよた」
となっています。

でも、1つのクロスワードの盤面に、
同じ言葉が2回以上入るのはダメですよね……。

66666個もの言葉が入る「メガクロス」では、
同音異義語の使用は認められているらしいですが、
同音同義語、全く同じ言葉は入らないようです。

「ほくと」は山梨県北杜市のほかに北海道北斗市がありますが、
「とよた」は愛知県豊田市しかありません。

ということで、この盤面は答えにならないということになります。

(実際にはこれは作る側の制約で、解く側のルールとしての記述が
見つからないのですが、今回はそういうルールということにしてください)


と、いうわけで、
無事に答えを唯一に決めることができました!

問題はこうなりました。


これはもはやクイズではないでしょう。
立派なクロスワード「パズル」です。やったー。

カギも統一感あっていいですね。

ちょっと難しい問題になっちゃったかな?気にしない。


かくして、クロスワードは「クロスワードクイズ」ではなく
「クロスワードパズル」と呼ばれるようになったのでした。

めでたしめでたし。


ちなみに今やったことを繰り返し頑張っていくとこうなります。

盤面が大きいですが、やっていることは同じです。
ただ決まりそうなところの候補を書き出して、当てはまる言葉を探すだけ。

さっきの問題では考えなくてよかった2文字目についても
こっちの問題では考えないといけませんが……。


ぜひ、挑戦してみましょう!


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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