風船のこころ

期待って残酷だ。

もしかしたら、もしかしたらなんて気持ちばかり膨れ上がって、ぱちんと弾けたら実像の小ささに寂しさすら覚えてしまうのだ。それでも何回でも同じことの繰り返しをしてしまうのは、つまりはこのふわふわした感覚の虜になってしまっているのかもしれない。

今だってそうだ。

目の前で幸せそうにパフェを頬張るこの人に、私の心はふわふわと主をなくした風船のようだ。

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