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第二子出産記録2024「日常の延長にあるもの」

7月23日(火)お風呂でお腹に語りかける。

「赤ちゃんいつ出てきたいー?」
「今日?明日?明後日?」って順番にきいていったら、お腹ポンってリアクションしたのが明後日だった。
だから明後日の7月25日は赤ちゃんの指定日だったみたい。

7月25日(金)
朝からもったり感はあった
朝ウォーキングでもスタスタ歩けない、
少し立ち止まっちゃう感じもあり。

午前中は南湖の水遊びに幼馴染とおでかけ。
車の揺れが気になる感じ

11:25くらいから20分?15分間隔
朝の水遊びから帰って、
一休みしようとしてた矢先だった。

「陣痛きたかも」
あおくんと遊んでくれてたJunと母に声をかけて助産院へ向かう。

12:30ごろ
助産院到着
不思議と「痛い」と思うと痛くて
「よしよしいいぞ」と思うと痛くない

12分-10分間隔で陣痛あり
内診で2-3センチ
でもまだお腹側にいるからもっと背中側にいってもらわないととのこと。
あおくんの遊びに同行

お昼を頂く
あおくんに白米をほとんど横取りされながら、
パクパク。痛い時も膝の上で平然とごはんを食べるあおい。
8-5分間隔の陣痛

緊張をほぐすために
お風呂に入って1時間くらい?
陣痛に耐える
子宮口が柔らかくなる、
しっかり降りてくるのを待つ。

「陣痛は赤ちゃんが下がってくるための
サインだからできるだけ力を抜いて
開いてあげること。
そうじゃないと勿体無い痛みになっちゃう」

ということなので、
痛い時こそ力を抜いてリラックス。
勿体無いのは嫌だし損した気分。

お風呂だと重力がないので楽な感じ
ふわふわイルカのお産みたい。

妹が仕事を早上がりして御殿場から
駆けつけてくれた。
なんとも嬉しい。

あおくんは昨日うんちしてなかったのと
昨日白米を食べてない反動か?
ウンチ大爆発したらしい。
でもウンチが出て良かったね。
場が和む。

ずっと助産師さんがそばにいてくれて安心。
痛みは強くなっていく。
子宮口6cmくらい

15:00ごろにお風呂上がり
ガウンに着替える(試合前のボクサーみたい)

痛みがかなり強い
余裕が無くなってきた
急にぐっと降りてきた感じ
数分感覚の陣痛

どんな姿勢で産んでもいいよと言ってくれて
横向きになった。
(前回は縛り付けられたかのように上向きしかさせてもらえず)

もう動物って感じ
ひたすら陣痛では無我夢中。

Junに一緒に声出してってお願いした。
陣痛がきたら低い太い声で、
ひたすらいきみを逃す
共同作業。(高い声だと筋肉が締まっちゃうらしい)

ウンチ感覚が一気に来て
ぐーと押し出す
もう無我夢中に我を忘れて声を出す。

あおくんが大泣きして、そこに気がとられそうになったので母にお願いして外に出してもらう。
あおいの必死な鳴き声に気持ちが持っていかれそう(こんな瞬間でもあおいの母なんだなあと動物的本能を感じた)

誕生まで10分前


後で写真を見たら、かーか(わたし)を助けようと
必死に服を引っ張るあおいがいた

そこに涙。
小さい身体で、訳もわからないけど
大事な人がしんどいことをわかって
全力で助けようとしてくれてた。

もう無我夢中
「はっはっはっは」押し出しすぎない
会陰が切れないように。
「ここ集中だよ!」助産師さんの声

頭でてくる「見てごらん」
股の間からみえる!頭が触れる

「触ってごらん」って言われて触る
もうきてる!

力を抜く、ふーーーーー

「上手上手」
するん!
15:35

誕生、なかなか泣かないけど
確かにいて、胸の上に乗せてもらう
温かい。
Junと手を強く握り合って

しばらくずっと一緒

なぜか涙は出ないけど
あおくんも近くにきて。みんなでお祝い
知らない間に6畳の和室は
助産師さん、おばあちゃん助産師さん、母、妹、Jun、あおいくん、研修生で満員だった。

あおくんのときも15時に産まれたから
兄弟揃っておやつの時間。
そして今回も陣痛から4時間程度のスピード出産でした。

臍帯血を取ってもらい
胎盤も出てきた。ぶるん、すごい大きい
臍の緒をJunに切ってもらう

気づいたら喉が痛くなるほど使ってたみたい。
最後の耐えで会陰も全く切れなかった。すごい

※会陰(えいん)
膣と肛門の間の皮膚。
赤ちゃんが出てくるために陣痛でここが伸びる。
伸びが足りないと切れてしまうので、
病院だと会陰切開と言って、お産直前に
メスで切ってしまう。
会陰切開すると産後も傷が痛むので回復まで時間がかかる。
自然のお産では会陰が切れないように
最後勢いで産まないようにゆっくりゆっくり
進めて、会陰が柔らかくなるように
助産師さんが指示してくれる。



2時間くらいは子宮収縮で腹痛がきつかった
でもJun、お母さん、えみ、ときどきあおくんがきてくれてその時間が凄く幸せ

痛みも、なぜかJunの優しい表情とかみてたら気持ちおさまった。不思議

当たり前の延長に自然にお産があった
前回の大泣きとは全然違う
ゆっくりとした温かい時間

毎回じっくり健診してくれた助産師さんが
いつもと同じようにどしんと構えてくれていて、
特別なことをするようには見えないくらい
まるで親戚の人みたいに、
自然な動きで声掛けをしてくれて、
一緒にお産を超えてくれた。

普通に、なんてことなくやってしまえるからこそ見えないけど、物凄いお仕事をやっている。
本当に感謝。
なのに、さらっとこなしてるように見えちゃうからこそ、自然過ぎて、御礼を言いそびれてしまった。

赤ちゃんも沐浴したらすぐに戻ってきて、
すぐ横にいる。
ありがとう赤ちゃん、よく頑張ったね
えらかったね

なぜか産んだ後もあおくんのことが愛しくて
ぎゅーと抱きしめたくなった
不思議な感覚

3時間半後くらいにトイレ。
怖いけど大丈夫
ふらっとして少し吐きそうだったけど
横になったら大丈夫

17:30ごろ
母、妹、Jun、あおくんは一旦帰宅
あおくんは夕飯全く食べず牛乳だけ飲んで
お風呂もかなり嫌がって荒れた挙句、
一瞬で眠りのついたらしい。
ずっと気を張って、緊張して
その場にいてくれたんだね。
改めてありがとう。


お世話になった6畳和室

20:00
寝かしつけ終わったJunが面会に来てくれて夕飯を食べさせてくれた
二人でゆっくりお産を振り返る

この時間が本当に本当に幸せで
静かで、自然で
さっきお産してた和室が何事もなかったかのように見守ってくれてる感じだった

結局何もできなかったけど
病院と違って、ずっと一緒にいて
一緒に声出して、
一緒に最後まで頑張れたのは本当に良かった
そう言ってくれてわたしもそう思った

赤ちゃんの顔を見ながら
あおくんを想った
それも不思議な感じなんだけど。



妊娠してから小さいなりにそれを感じ取って
たくさんたくさん頑張らせちゃったんだろうな
ここ一か月くらいは頭皮も脱毛しちゃって
ストレスが溜まりきってたんだろうな。
それでも元気いっぱいにごはんを食べて
たくさん遊んで、いっぱい笑って、
幸せをくれて、愛を溢れさせてくれて、
人生でこんなに愛が溢れることってあるんだって
感じさせてくれて。
あおくんの妊娠中はつわり含め
メンタルが本当にしんどくていい思い出は
あまりなかったけど産まれたあとに
本当に沢山の幸せを持ってきてくれた。
それを想ったら、
出産直後に出なかった涙がつーっと出た。


出産前に撮った家族写真


赤ちゃんの日だけど、
同時にあおくんの日でもある。
それでいいよね?
うん。
そう言い合った。

今回のお産に題名をつけるなら
「日常の延長にあるもの」

凄く特別なことをしたように感じた前回とは全く違って(もちろんお産は大仕事だけど)
日々準備してきたことに対して
あらがわず、自然の波に乗っかる

当たり前のようにみんながいて、
大切な人を大切に想う。

お産中は
不安な気持ちを出したり、
笑っちゃうことがあったり、
驚くことがあったり
でも時間は同じように過ぎていって
気を抜いたら知らぬ間に過ぎていっちゃうような
だから大事に大事に思い出す。

その先に小さい命があって
そのギャップに少し驚いて
まだまだ現実味がない。
それでも時間は過ぎていく。

少しずつこの小さい命が日常に溶け込んで
またわたしたちに愛を溢れさせてくれるんだろうな。
日常って当たり前の上にあって
それが一番大切で
その一番大切な当たり前に気づいて生きることがとっても大切な気がする。こうして気持ちを整理して改めて涙が溢れた。

当たり前をくれるわたしの周りの全ての人に感謝の気持ち。
特にずっと近くで支えてくれた
Jun、あおくん、赤ちゃん、母、家族、友人、仲間たち
本当に尊い当たり前を当たり前のように
くれてありがとう。

ちゃんと生きてるよ。
これからもね


出産当日の朝


赤ちゃん
妊娠中全くと言っていいほどつわりが無くて
メンタルも安定していて、
むしろ絶好調で仕事もプライベートも
大満足に過ごさせてくれて、
妊婦ってことを忘れるくらいにエネルギッシュにいさせてくれた。

産休に入っちゃうことが勿体無いくらい
仕事も楽しめた。

毎日暑くてもこの日を迎えるための準備を
楽しく一緒に過ごすことができた。

日中暑過ぎて、
5:30に起きてウォーキングした日々も懐かしい。
まるで大きな試合に向かって
コンディションを整えるかのように
しっかりしっかり準備して

身も心も、頭も含めて(産休中に本当に沢山の本を読む余裕があって頭も満たされてた)
沢山の学びをくれた。

お産が近づいて不安より楽しみが上回ってた。
こんな気持ちでお産を心待ちにできるなんて
幸せだなって思ってた。

こんなにいいコンディションで産まれてる子って
一体どんなパワーを持った
素敵な子なんだろ。
それを日々思って、毎日毎日楽しみで。

だからきっと今日は本当に始まりの日で
ここから想像もできないような素敵な日常が
始まるんだね。
わたしたちのところにきてくれて
ありがとう。
兄弟で顔はそっくりだけど
全く違うんだろうなって産まれる前から感じてる。
二人とも大好き。本当に大切です。

Junとあおくんと赤ちゃんとわたし
この家族の一員であること
とっても幸せです。



翌朝5:00
子供の声、足音が聞こえる
日常の中にいた。夏休みなんだな
静かで、当たり前の日常だ


続編
助産院で出産を決めた理由については
別の記事で今後書いてみようと思います。
病院出産ではない選択肢を考えてる人の
参考になれば嬉しいです。


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