2023年11月27日〜12月7日


11月27日

ゴールドスリープして100年後の未来を見に行くみたいなSFってよくあるが、普通のスリープにも似たような効果があると思う。睡眠時間が8時間なら、就寝した瞬間に8時間後の未来へジャンプしている感覚がある。自分の認識をいじって"タイムスリップしたことにする"というか、逆5億年ボタンというか……。

この考え方を応用すると、「嫌な時間は寝ればスキップできる」と言える。僕は休日が好きで平日が嫌いなので、平日は9時間くらい寝る。そうすれば休日が早く近づいてくるのである。

あと最近、在宅勤務のときは昼寝できる体質になった。1時間くらいの隙を見つければすぐベッドに潜りこむ。すると一瞬で眠りに落ちれて、そろそろ起きないとまずいかなというタイミングで勝手に目が覚める。このように時をかけるリーマンとして日々を過ごせば、ストレスを最小限まで削減できる。

職場に僕と同じくらい仕事をナメてる社員がいて、全然出社しないし電話も出ないしメールの返信も遅いしで問題になっていた。僕に言わせればタイムジャンプが下手すぎである。自分がやるべき仕事があるときは意識を着地させてないとダメだ。仕事が動きそうなギリギリに目覚めて横になりながら電話に出てる俺を見習ってくれ。


11月28日

ヤンキーがよく車のフロントガラスにつけている装飾品で「ドリームキャッチャー」というのがある。

これはアメリカの先住民が作っていたお守りのようなもので、上の網の部分が蜘蛛の巣のように悪夢を捕まえてくれるらしい。ヤンキーにも車にも興味がない僕が何でこのグッズを知ったのかは忘れたが、とにかくこれを見たときに、運命的なものを網でキャッチする発想が面白いと思った。

たとえば、チャンスやアイデアは偶然"降ってくる"ものだとされている。この表現だとチャンスやアイデアを掴むためには努力は不要で、雨が降るのを待つように運を天に任せればいいと思えてしまう。

しかし、努力や行動を通じて、ドリームキャッチャーでいう網の部分を広げることはできるはずだ。そして「運の良さ」とは、チャンスやアイデアをキャッチできる網のでかさとニアイコールなのではないだろうか。ここでいう「運」とはギャンブル的なものではなく、「なんか知らんがチャンスが巡ってくるな」とか「なんか知らんがいいことが思いつくな」といった、予期せぬラッキーや天啓に出会う確率のことである。

具体的に言えば、意識の高い人がやたら「人脈を広げろ」と鼓舞するのはこの網を広げるためだ。周りに人が多ければその人たちがチャンスを運んでくる。鼻にはつくが正論としか言いようがない。

経験とか勉強だって網を広げる作業となる。たくさんの知識が体系化して網をなすことでアイデアや正しい決断が引っかかりやすくなる。人脈が広がるとそのぶん危険も増えるが、こっちの網も広げておけば「この人は危ない!」と直感で思える力を鍛えられる。

要するに、ニヒルを気取って「世の中全部運だから」とか割り切ったところで、結局頑張るに越したことはないのである。運が大事だと思うならそれを捉える網のデカさも重要なんだから、友達の多さとか経験の豊富さがモノを言ってしまうのだ。

僕は割と運がいいタイプだと思うが、ハッキリ言って人間関係は狭いし人生経験も少ない方だと思う。つまりまだ運が良くなれるのだ。すごいことに気づいてしまった。ありがとうヤンキーの車。


12月2日

ちょくちょく宣伝していた社会人漫才王という大会の敗者復活戦に出ました。同じ日の夜に決勝戦があり、そこに出る1枠を準決落ちが奪い合う感じです。

集合写真のカラフルさで盛り上がりを感じてください


ちなみに、以下のnoteを漫才っぽく変えたネタをしました。 

結果は特に惜しくもなく敗退しましたが、それはそれとして楽しかったです。

「俺は世間体のために結婚したいんだ!」など、社会道徳に反した発言を合法で叫べるので漫才はオススメです。大舞台でこれを言うために予選を頑張ってました。社会人になってもこんなふざけたことを言っていいなんて最高じゃないですか? それで優勝とかできたらもっと最高だろうけど!


M-1でよく見る「敗者復活者を賑やかす後ろの人たち」になれたの嬉しかった。


12月6日

広瀬すずは音声さんに対して「なんで自分の人生を女優さんの声を録ることに懸けてるんだろう」と言っていた。僕は自転車撤去で生計を立てている人に対して「なんで自分の人生を自転車撤去に懸けてるんだろう」と思う。

僕が広瀬すずに共感できないのは「音声さんは別にやりがいあるだろ」という点だけであって、「社会に何の意味ももたらさない(むしろ嫌われる)仕事にわざわざつく人は異常だ」というレイヤーでは同意している。

しかし、自分がやってる広告系の仕事も世の中には何ら必要とされてないと思う。まあまあ具体的に言うと雑誌やデジタルサイネージの広告プランナーみたいな仕事だが、マジで俺なんかいなくても世界は回る。むしろ広告なんかない方がいい。日本をノイズだらけにしている犯人は私である。

一方で、この「社会への責任のなさ」が心地いいときもある。今まで医者とかパイロットとか、社会の役に立ってしまう職業に憧れたことがない。そんな職に着いたらプレッシャーに耐えられないである。だが今の僕の職はどうだ。ミスったところでこの世に広告が減るだけか別の変な広告が出るだけだ。こんなナメた仕事でも金が稼げるのだから幸福である。

そう考えると、やりがいが全くない仕事につく気持ちも理解できる。自転車撤去って本当に何も生まないからストレスがなさそうだ。人に憎まれもするだろうけど、犯罪でもないのに憎まれることで金が稼げるなんてすごすぎる。資本主義への反逆じゃないか? だんだん彼らがダークヒーロー的な存在に見えてきた。転職しようかな。絶対しないけど。


12月5日

M-1準々決勝すべて見ました。

・ストレッチーズ
・イチゴ
・コーツ
・大仰天
・ビスケットブラザーズ
・パンプキンホンポテトフライ
・忘れる。
・めっちゃ最高ズ


面白かったです。パンプキンポテトフライに投票しました。


僕の育った家庭はこういう下ネタが放送されるたびに地獄の空気になっていたので、小さい頃は下ネタ芸人を心底憎んでいた。ただ、一人暮らしを始めてから周りの心配も必要なくなり、むしろ下ネタが大好きになった。やっぱ人間の営みで1番滑稽なのはセックスですよね。この一票はあのころ無言でチャンネルを変えてきた親への復讐かもしれない……こともないが、単純に1番笑った。


ダイヤモンドのレトロニムのネタもそうだけど、こういうの見せられると「じゃがバター」的な例を探したくなる。僕は「漫才コント」「フラワーロック」しか思いつきませんでした。

最近、今までレトロニムと呼ばれてた概念ができると「それダイヤモンドじゃんw」とツッコまれることが増えてきた。ただ、別にダイヤモンドのネタを意識せずレトロニムを言った人からしたら「いやこれは偶然のレトロニムだから……」と思うだろう。そしたら「偶然のレトロニム」という、レトロニムのレトロニムが生まれますね。


12月6日

最近読んだ〔少女庭国〕という本がシンプルに面白かったのでシンプルに紹介します。

「女子校の生徒がデスゲームで殺し合う」というかなりラノベ感漂う設定ですが、そこからの展開がとんでもないです。あー、頭の中だけだったら何してもいいんだーという感じです。こっちの考え方次第で習慣とか概念とかいくらでも壊せるのに、みんなが白いものを白いと言って、丸いものを丸いと言って、知らない人が勝手に作っただけの法律とか守って生活してるのが不思議に思えてきます。それくらい世界を揺るがしてくる内容です。

あとかなり見たことない構成をしており、いわゆる小説の体はなしていないので読書アレルギーの人も読みやすいと思います。ただめちゃくちゃグロいです。

最近考察系や雰囲気系のホラーが流行ってるけど、個人的にはこっちが怖がりにいかないといけないものって苦手だ。考察されないと存在証明できない怪異ってなんだ。死してなお陰気でどうする。まっすぐキモくて直感で怖がれる方が好きだ。口裂け女なんて「ワタシ綺麗?」ってわざわざ聞いてくるんだから。









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