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2024年5月26日 品川〜流通センター


品川

最近散歩ばっかりしてるのは、「本気で健康になりたい」という目的もあります。会社で健康診断があったのですが、血管が浮かなさすぎてラスボスみたいなナースを召喚してしまいました。挙句はかなりの低血圧と診断され「もっと日光とか浴びてね!!」など対幽霊的アドバイスを受けて帰りました。本当に自分が生きているのか不安になりました。ちなみに成人男性の血圧は平均は上120下80らしいのですが、僕は上90下50でした。

友達と歩いていると「歩き方がフラフラしすぎている」「骨が足りないのではないか」などとよく言われます。いざ病名が出るとこいうのも全部低血圧のせいに思えてきます。立って歩く行為だけでまあまあなリソースが割かれるので、真っ直ぐ進むことにすら意識が向かない感覚があります。



品川駅なんて乗り換えに使ったことしかないので初めて降りました。戦争くらい飛行機が飛んでる街なんですね。羽田空港が近くにあるようです。都民の常識だったらすみません。居住年数の割に土地勘が終わっているので、そういうのを身につけるためにも外出を増やしたいものです。



ポール? の中に幼虫みたいなニセモノが紛れ込んでいました。曲がり具合がちょうど気持ち悪いですね。



カーブミラーの赤ちゃんです。鏡の写真に撮影者が映ってないのってなんか怖いですね。



鏡にまあまあな恐怖心があるの、昔見たこの動画が原因かもしれない。分かりやすく何かが映ってるとかではなく、「よく考えたら物理法則に反してる」みたいに、一段階思考が求められてるんですよね。違和感の正体が解明できたときの閃きがそのまま恐怖のショックになっている気がします。


天王洲アイル



埋め立ててまっせ〜といった気概の土地になってきました。こういう東京面積かさ増しゾーン一回行ってみたかったんですよね。僕もシムシティで人口が増やせなくなると海に土地作ってタワマン建てます。当時からこんな場所津波が来たらイチコロじゃんと思ってましたが、本場にも津波が描いてあるビルがありました。

天王洲アイルの「アイル」は島を意味する英単語らしいです。「天王洲アイランド」にしなくて本当によかったですね。普通「アイランド」がまず浮かぶのに「アイル」で控えておく奥ゆかしさがカタカナ語のいけ好かなさを抑制しています。「品川シーサイド」はふざけてますよね。



なんかバグってるなーと思ったら「楽水橋」の字が橋のアーチに沿ってませんでした。ここら辺、景色が非常によくてウエディングフォトを撮ってる夫婦が何組かいました。

結婚ってドレスとか指輪とかのアイコンでポップな行為になってますが、普通に戸籍謄本とかが関わる政治的行為なのが面白いと思います。

「結婚してください(指輪パカー)」

「キャー素敵♡」

「では、戸籍謄本を……」

ですよ? バージンロードとか言って必死にデオドラントしてるのが滑稽ですよね。



ヨウジヤマモトに言われたら駐車するヤツいないでしょうね。



おっ、変なオブジェじゃん。
キャプションも読んでみます。



なんかそういうユーモアと皮肉らしい……。こういう解説文って作者の確認とか取ってるんですかね? タイトルの「猫も杓子も」に関しても明らかにフランスにはない概念ですけど、日本人がつけたんでしょうか? 「誰もがスマホを持ってる時代だから……誰もかれも……猫も杓子もじゃん!」ってなった瞬間があったのでしょうか。この一連が全部無許可だったらすごい蹂躙具合! 「蹂躙」って、意味を無視すればすごく好きな響きの言葉です。



天王洲公園に来ました。野球場ってこんなCDみたいな、もしくは大島育宙のアカウントみたいな分け方するんですね。ちょうど試合が行われており、裕福そうな親が裕福そうな少年同士を戦わせてご満悦そうでした。たくさんの声援が飛び交っています。

「応援」とはその対象の行為が苦行であることが前提になっています。本当にやりたいことなら頑張れって言われなくても頑張りますよね。こっちが後押しする必要があるからエールを送ってるんですよね。僕はあんまり応援されるのが好きではないのですが、それは「ああ、俺が今やってることって"努力"に見えてるんだ」と冷めてしまうからです。野球少年たちもそう思ってたりしないのかな。



こんなに「野球」を押し出しといて野球を制限してるんですね。いや、「素振り」が禁止ということは、「本振り」はいいということでしょうか。



気をつけよー。

野球のルール1ミリも知らないので「ファウルボール」が何かも分かりませんが。



電話?

調べたら地下に電話線が通っているようです。ふつう電柱に張られるものなのですが、都市景観に配慮して地中に埋めるパターンがあるらしい。

今まで3,000円くらいのスニーカーしか持ってなかったのですが、このまえ井の頭公園を一周しただけでつま先がパカパカに破れてしまいました。多分歩き方がメチャクチャなんでしょう。丈夫な靴がいいと思い10,000円のやつに買い替えました。靴に5ケタ出すって……大人じゃん……。



ミッフィーをテーマにした公園があったのですが、これやばいですね。赤数珠が特に怖い。そして隣の、地面から隆起してきたみたいなやつはなんでしょうか。スワンプマンですかね? ミッフィーはオリジナルが死んでも記憶だけを引き継いだコピーが誕生するから長い間存在できているのかもしれません。



愛人家の首さんへ?


八潮

ふざけた駅名の品川シーサイドには寄らず、鉄道駅のない孤島、八潮エリアに来ました。



後半はずっとこの島を歩いています。



お店や居住区は限られており、かなり太平洋ベルト感あふれる地帯になってきました。見渡す限り工場。使徒みたいな重機がたくさんいます。

上記は歩道橋の頂上から撮っているのですが、この年にして後天的に高所恐怖症になってしまったかもしれません。突然気が狂って飛び降りてしまう可能性もゼロじゃない気がしてしまいます。色んな経験を経て自分のことがあんまり信用できなくなったんですかね。であれば「自分恐怖症」がより正確な言い方か……。



でかいトラックはたくさん見ますが、フラフラ歩いてるだけの人間は僕くらいしかいません。異世界の雰囲気が強まってきていいですね。



もう生身の人間なんかいないと思われてるからか、飛行機がかなり地面スレスレを飛び交っています。今日撮れた中では1番至近距離の飛行機。ディズニーの痛車でした。



視線を感じるなと思ったらヤンキーのカーズが路駐していました。本来後ろに荷物を積む部分があるのでしょうが、前半しかないと途端に弱く見えますね。



写真で伝わる気がしませんが、信じられないくらいでかい駐車場です。



僕は森山直太朗の『どこもかしこも駐車場』がかなり好きです。散歩中の自分の脳内にかなり近いと思います。散歩って別に全然楽しくないんですよね。茨木のり子が憤死するくらい感受性がぱさぱさなので「駐車場多すぎだろ」とかしか感じることもないし、ずっとうっすら帰りたい。でもそんなスカスカな時間を過ごすのがデトックスになるのでしょう。



まあ、このエリアは駐車場というより「どこもかしこもコンテナ置き場」なのですが……。



ナイスフォント。土日なのにいまだ人間を全く見ないのですが、ところどころ公園があるんですよね。



誰もいないのにこんな恐ろしい像だけある。かなりの量の酸性雨を浴びたご様子。


大井ふ頭

「ふ頭」みたいな中途半端なひらがな表記いいですよね。「あん馬」「水かさ」「ねつ造」など。あ、そういう書き方ってアリなんだ、俺も頑張ろうと思います。



……そんなことを考えていると、「花き」という表記を見つけました。素晴らしい。ただ元の言葉が全くわからないな。

調べてみると「花卉(かき)」が正式表記だそうです。「観賞用植物」という意味だそう。花ってこんなところでやり取りしてるんですね。



「FAMILY MART」じゃない! パラレルワールドに迷い込んだかと思いましたが、都から依頼を受けて作られた特別なファミマだそうです。



ローソンの「PORT STORE」バージョンもあるらしい。これは賢くなりました。



アンチバリアフリー。




隠しアイテムの盾かと思った。




東京団地倉庫。トウキョウトガリネズミみたいですね。トウキョウトガリネズミは東京にいないし尖ってもないしネズミでもないことで有名ですが、こちらはちゃんと東京だし団地型の貸し倉庫でした。


流通センター

島から本土に戻りました。



全体的に青が多い地域を歩いていたのに、突然致死量のピンクが飛び込んできました。お花畑の中にベンチが2脚。死後の世界はこうあってほしいものです。



「流通センター駅」。駅名が「機能」すぎて最高!



東京モノレールで帰宅します。キキララとコラボしてましたが、中身は絶対大井競馬場帰りのジジイばっかりだったのでギャップが面白かったです。










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