見出し画像

2024年6月8日 柴又〜亀有


柴又


聞いたことはありますが降りたことはないので柴又駅に来ました。遠すぎて2時間くらい電車に揺られていました。駅到着寸前、割と混んでいる車内で突然制服の女子高生にタックルされました。どういう意味かと思っていたら、無理やり降りようとした男性が女子高生を突き飛ばし、ビリヤードの要領で僕も突き飛ばされたことが分かりました。下町情緒あふれる良い町ですね。



正直寅さん一本では集客力ないだろと高をくくっていましたが、想像以上の繁盛ぶりでした。寅さんの銅像の周りには素数ゼミのように整数人間が集まっていました。大変不快でした。仕方がないのでよく知らない人の銅像だけ撮って逃げました。寅さん自体もよく知らないので別によいのです。

駅周辺を歩くとすぐたくさんのお土産屋さんが目に入ります。なかでも一際客寄せに精を出していたのが、「金運がつく金のうんこ」と称したマキグソ型のお守りを売る店でした。この世で汚いものランキング1位のうんこと4位の金(2位はゲロで3位はおしっこ)をドッキングさせる下卑た商売。金運を売るという発想自体の貧しさ。撮ったら負けだと思ったのでスルーしましたが、上記写真の左端にうっすら写り込んでしまいました。僕の負けです。



茶色いファミマって京都だと有名ですけど、柴又にもあるんですね。僕は学生時代半年くらいファミマでバイトしていました。

僕は本名に「亀」がつくのでよく店長に「亀ちゃん」と呼ばれていました。すると、それを聞いた60歳くらいのバイトが「猿みたいっすねえ!」と言ってきました。会話として意味不明だったので深掘ってみたところ、「店長がバイトを亀と呼んでいる」▶︎「織田信長が秀吉のことを猿と呼んでいたさまに似ている」▶︎「"猿みたいっすねえ!"という感想を出力した」とのことでした。バカすぎるのか天才すぎるのか分かりませんでした。これくらいしか思い出がないです。



観光地からそれた道を歩きます。電話番号の覚え方すごい。3607捨ててるし。0930(奥様)に53(ゴミ)を食わせると0983(おくやみ)になるわけですね。



店の名前に「田んぼ」ってつけるかなあ。



みなさんは苦労して面接などを重ねてやっと入社できた会社のドアが金ピカだったらどう思いますか?



ピリついてるなー。


金町


最近新卒の社員が業務に加わり始めました。どうやら始業開始から定時までフルフルで(これよく聞くけどフルでいいだろ)出社しているようです。大して僕らのような、ちょうどやる気のない3.4年目の社員はダラダラ午後から出社しています。上司はこの状況が気に入らないらしく「あなたたちもフル出社して、先輩としての背中を見せてください」と言ってきました。違うでしょ。見せるべき背中は今のダラダラ働いてる方でしょ。「そんな朝から晩まで出社しなくてもそこそこの給料もらえるくらい、正社員ってチョロいですよ」って教えるべきでしょ。努力の仕方も分からないから努力風だけやってる新卒に合わせても、無駄の総量が増えるだけですよね。

非効率な指示は聞く気がないので無視していますが、上司自体はこのモンエナみたいにしてやりたいなあと思う初夏です。人間の体積って少ない方が効率的ですよね。



普通散歩の楽しみってその辺で見つけた謎の店にフラッと立ち寄ることだと思うのですが、僕はもう新しい物事を取り入れる体力がないので日高屋で失礼します。



チェーン店にもこういう感じのレッテル貼られるんだ。俺も頑張ろう。僕って河童のミイラみたいな手してますね。



排除クリスタル。

排除ベンチの意図に初めて気づいた人ってどんな気持ちだったのでしょうか。横になりたいのになんか不便なベンチしかないな……偶然かな……ああこれ、"仕組まれてる"のか……という気づきのタイミングがあったわけですよね。最悪なソモサンセッパみたいですね。

「世界は自分のためにできていない」って年長さんくらいで気付く事実ですけど、これ酷くないですか? 人生は自分のためにあるのに、なんで世界は違うのでしょう。どうしてこっちが適宜好きな人とか見つけて、世界に歓迎されているフリを装わなきゃいけないんですか。僕が手に入れたいと願ったものは、まばたき一つで手に入らなきゃ困るんですけど……。



全く知らないし、イラストにも説明する気がなさすぎる。世界はこいつらのためにできているのかもしれない。



見えない犬でも飼ってる?


亀有



中川に浮かぶ夕陽です。全然マンガを通ってきてない人生なのであんまり感動がありません。

名作とされる漫画ってもう神話に近くて、国民感情がそれベースで形成されてる気すらします。自分も何度か読もうとチャレンジしているのですが、毎回序盤で挫折してしまいます。最近のマンガ、どんだけ飽きさせないかに注力しすぎてドラッグみたいですよね。全部のセリフが「読むのをやめないで!!」という悲鳴に見える瞬間があります。展開の多さがそのまま自己顕示欲の発露に思えて疲弊してしまいます。



「亀有警察」という完全に両津勘吉を連想させてしまう施設を見つけましたが、両津勘吉ではない亀のキャラクターがいました。既存のIPには頼らないぞという強い意志を感じます。



「空き缶を投げ捨てないで下さい」では?



「無電柱化の日 俳句コンテスト」を開催してしまうくらい、人は競いたがる生き物なんですね。他人と比較するなんて不幸になるためのRTAにおける一手目だと思います。ただ、みんなが参加している競争で勝利を手に入れるのは、「みんなと同じじゃなきゃ不安」と「みんなと違う存在でいたい」という2つのワガママを同時に満たすチャンスでもあります。この蜜に誘われたカブトムシ達が一生同じような相撲を取り続けています。



「亀有」と「青戸」をくっつけた地名のようですが、「亀青」ってすごいですね。普通「青亀」にしません?



アリオ亀有が登場しました。亀有はまだ都会な方でしょうけど、こういう郊外に鎮座する巨大ショッピングモールっていいですよね。この辺の住民の文化が凝固している感じ。

僕の地元にもアピタというショッピングモールがあって、衣食住すべての商品がそこで購入されていた記憶があります。そしてアピタの中のヴィレヴァンこそが僕にとっての新宿でした。ヴィレヴァンに行けば日本のカルチャーには全て触れられると思っていました。今思えば箱庭系のディストピアみたいです。



恥ずかしげもなくこち亀IPを使い倒していて最高! ショッピングモールが上品でどうするって話!



ゴール。

散歩の動機って「暇だから」意外ないのですが、別に暇なら何もしなければいいだけの話ですよね。なぜ暇だと何かしたくなるのでしょうか。何の目的もないのに、わざわざ目的をひねり出して外に出てしまうなんて、神秘的な力が働いているとしか思えません。もし神様を捕まえたいならこのタイミングがチャンスだと思います。













サポートは生命維持に使わせていただきます…