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ヨチヨチ母&息子 社会に出る<中>

2019年夏に息子を出産し、2020年7月から仕事復帰。復帰して早3か月が過ぎて、ようやく一息。このタイミングで、復帰前に感じていたこと(不安・期待)や、復帰後に感じていたこと(分かったこと)について、上・中・下の3回に分けて書きたいと思います。

上編はこちら。


◇復帰前 不安と期待
2019年6月末から産休・育休に入り、久しぶりに会いたい人に連絡してみたり、ママ友と会ったり、地域の子育て支援センターに行ってみたり、取りたかった資格試験の勉強をしてみたり…
きっとこんなにゆっくり過ごせる夏休みは人生最後だから、思う存分やりたいことやろう!と思いながら、休みを謳歌していた。2019年年末までは。

2020年1月にクルーズ船内のコロナ集団感染が報じられると、2月にマスクが店頭から無くなり、4月には緊急事態宣言が出て、人に会うどころか、子連れで買い物行くことさえも躊躇する状態になってしまった。

平日は、ほとんど家から一歩も出ず、息子と24時間2人っきり(夫は医療関係者の為通常出勤)で、朝7時から始まるイエナカ遊びも午前中には2巡目。家族や友人とのテレビ電話で気を紛らわしたり、ベランダに出たり、子ども番組にもお世話になりっぱなしだった。

午前中、何回時計を見てもまだ10時すぎで、毎日がものすご〜く長く感じた日々。毎日、明日は何しようかな、と特に大したことないスケジュールをたて、結局何もしていないのに、夕ご飯の支度の時間になり、1日が終わり、そしてまた長い1日が始まる。そんな毎日だった。

育休中に家事育児の合間を縫って細々と勉強した資格試験も、コロナで中止。(というか、育休中に資格の勉強することがこんなに大変だとは!自分の時間の捻出難しすぎる上に、毎日睡眠不足だし、全然集中力持たない!本当に育休中に学ぶママ凄すぎる…)

メリハリのない日々に、社会からすごく切り離された気がして、早く仕事復帰して社会とつながりたい反面、仕事復帰しても以前のように、あるいは産前以上に(育休休前は資格もとってレベルアップして復帰するつもりでいた)、仕事ができる自信がなくなって、不安がどんどん大きくなっていた。

そんな時、すごくありがたかったのが、産後半年ほどたったときに会社の上司がくれた1本のメール。

業務的な内容も少し交えつつ、「元気か?」「最近どう?」「待ってるよ〜(プレッシャーじゃないからね)!」と、短くてなんて事ない文章だけど、きっととても忙しい中で、育休中の部下まで気にかけて連絡をくれたことがすごく嬉しかった。 

自分の居場所がまだ家の外にもあって、社会とまた細い糸で繋がれるような気がして、とても安心した。

きっと私は、母である以外の自分の居場所が、まだ家の外にあることを確認したかったんだなと思った。

自分から上司に連絡する選択肢もあったが、大したことない用事で、忙しい上司に連絡報告するのも躊躇われたからこそ、上司からのメールがありがたかった。

もし将来、自分に産休中の部下ができて、メールできる関係なら、四半期に1度くらい、元気か?最近どう?と、さりげなく連絡したいと思う。

そんなこんなで、2020年6月より息子は保育園へ、母はついにテレワークで復帰。(産休前とは働き方が一変!浦島太郎気分!でも家でテレワーク最高!)
テレワークのやり方も同期から教えてもらい、心の準備も万端で、よ〜し!と思っていた初日。
母のソワソワ感を察したかのように、息子が突発性発疹になり、40度近い熱が出て、息子を抱きしめてお家でゆっくり過ごすのでした。笑 

不安や期待が入り混じったコロナ禍育休。人間って、社会とのつながりが必要なんだなぁ、と改めて感じた貴重な時間でした。

つづく…


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