【機材レビュー】Panasonic LUMIX LX3
新境地の開拓。
機材レビュー第9弾、今回はPanasonic LUMIX DMC-LX3を取り上げます。
2008年発売、1010万画素で1/1.63型CCDセンサーを搭載。ズーム倍率は2.5倍で、35mm換算 24-60mmまでをF2-2.8でカバーします。
※初回執筆時点で導入して2週間ほどしか経過していないため、追記・訂正などを複数回行う予定です。
導入経緯
当noteをよくご覧になる読者の方なら気になったと思います。たぶん
フルサイズとマイクロフォーサーズを複数台所持している中で、さらに小さなセンサーのカメラを所有する意味はあるのかと。
確かに、直掩機としてM4/3はいるものの、通勤のカバンに忍ばせておくカメラとしてM4/3は「まだ大きい」と思ってしまうこともありました。
そのため、よりコンパクトなカメラとしてコンデジを、それも表現力の幅が広く今でも通用する2/3型よりも大きなセンサーのものを欲していました。
そして巷で聞くコンデジブーム。自分が幼少期の頃使われていたような、各メーカーとも元気だった時代の機種を、改めて自分の手で触ってみたい。そう思うようになりました。
当初は有名どころとしてRICOH GR DIGITAL、SONY RX100、Canon PowerShot Gシリーズなどを考えたもの、価格で躊躇してしまっていました。所詮ブームによる価格高騰というものですね。
そんな中見つけたのが、オーゼキコーキ氏のLX3の動画でした。
これだ。これならいける。
そして探すこと数か月。5月31日、ようやくリサイクルショップでシルバーモデルの美品を発見、即決しました。
運用において
焦点距離を見てもわかる通り、本機は鉄道撮影での使用は想定していません。よって、本機独自の立ち回りをさせることにしました。
具体的には…
半押しAFをオン
AFポイントは中央固定
AF/AEはAEのみロック
あとFnボタンにはISO感度を割り当てています。ホワイトバランスに関してはめんどくさいのでオートで。色が転がってしまっても「まあいいや」で済ませられる心の余裕(?)を設けています。
アスペクト比は一眼と同じ感覚で扱える3:2をホーム位置とし、たまに16:9も使います。
そして当機はRAW記録ができます。記録方式はRAW+JPEGにしています。カードはSDHCまで対応です。16GBもあれば十分足ります。
所感
CCDの色味
本機は1.63型CCDセンサー搭載機です。CCDが「色がエモい」とはよく言われますが、実際に使ってみればなるほどと。2000年代のサイト・ブログで見られたような「あの雰囲気」が本機でも味わえます。改めてレビューすると言語化するのが難しい
1010万画素ですが、全体的に解像感はしっかりあります。
RAWで撮って現像で追い込んでいけば現代でも通用する画を得ることが可能です。
全体的にのろま
AFはもちろん、全体的なボタンのレスポンスもゆっくりです。GRのようにスナップシューター的な感じでは撮れません。
ここは自分でリミッターをかけたいと思っていたところなので、かえって好都合です。
テレ端60mmは辛い
ズームレンジは24-60mm。M.ZUIKO 12-40mm F2.8を使っていたせいで、もう少し届いてくれよ、、という場面が多々あります。
逆に画角の制限があるおかげで、どうやって撮るかを考えさせられる、とも言えます。
ここがどうしても無理なのであればLX5以降の機種を選びましょう。
さいごに
多機能なCMOS機をお持ちの方で、ちょっと変わった画が欲しい、カメラ側から制限をかけたいという方にLX3はフィットするのではないかと思います。
中古が潤沢にない故に安易に勧めることができない点は悩ましいところではありますが、見かけることができましたらぜひ手にしてみてください。
作例
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