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【鉄道写真を撮ろう】はじめるなら、まずは「停車中の列車」から。

鉄道写真を撮り始めて約8年ほどになりますが、最初の3~4年ほどは、被写体ブレやピントの原理をよく知りませんでした。
そこから、どうすればピントが合うのか、どうすればブレずに撮れるのか、といったことを身につけてきました。
せっかくなので、これから鉄道写真をはじめたいという方に向けてそのような知識をアウトプットする企画を作ろうと思います。はじめ4~5回くらいまでは失踪しないようにします

※鉄道写真にはおおまかに車両が主体となる「編成写真」と、鉄道と風景を絡めた「風景写真」がありますが、この企画における鉄道写真は前者を指すものとします。

さて、初心者の方が鉄道写真をはじめるならどういったシチュエーションが良いでしょう?
最初から有名撮影地で走行中の列車が撮影できれば乙なものですが、その前にまずは、駅で止まっている列車を撮影することからはじめてみてはいかがでしょうか。

こんな感じに。

詳細は省きますが、初心者の方に停車中の列車の写真を勧める理由として、被写体ブレのリスクを実質ゼロにできるという点に尽きます。被写体ブレは慣れている撮り鉄でもやらかすことがあるミスです。ましてや初心者の方にそのリスクを背負わせながら撮影させるのは少し酷とも感じます。

さて本題に戻りますと、上の写真で意識した点はおおむね3つ。


  • 停車しているホームの反対側から撮る

後に述べる「障害物の少ないところを選ぶ」にも共通しますが、列車が停車しているホームに対して、線路をまたいで反対側の場所から撮影するのが基本です。
ただし、列車の入線番線や、ホームの構造、列車が停車する位置によってはこの撮影方法ができないこともあります。事前に、撮りたい列車はどこに停車するのかを調べておきましょう。(YouTubeの前面展望動画は情報収集に便利なツールです)


  • 障害物の少ないところ、列車全体が入る場所を選ぶ

停車中のみならず、走行中においても鉄道写真における大原則です。停車中の列車においては、停止位置目標などが車両にかかってしまうことがありますが、その停止位置目標がホーム側にある駅を選びます。ほかにもトラロープや速度標識、架線柱など、さまざまな障害物があります。
さらに、ホームの構造によっては写真のようにまっすぐではなく、カーブしているところもあります。場合によっては、編成の最後まで写らないこともあります。
写真は阪急京都線の高槻市駅です。ストレートかつ障害物が少なめに撮影できるポイントが、同線にはいくつかあります。


  • 上下左右の余白をバランス良く撮る

これも鉄道写真におけるセオリーのようなものです。特に左右の幅については、プリントすることも加味して少し多めにとっておくことをおすすめします。「全体を切らさずに入れよう」と考えてください。
※プリントすると、余白が若干狭くなります。iPhoneをお使いの方であれば、純正の写真アプリから印刷プレビューを確認してみてください。


そして撮影以前の問題ですが、安全の確保は絶えず行ってください。黄色い線からはみ出ないようにする、旅客の邪魔をしない等… 昨今の鉄道写真における厳しい目もありますので、細かいことは各々で調べてみてください。
またフラッシュ撮影も厳禁です。撮影前にフラッシュがオートになっていないかは確認してください。




たぶん後々になっていろいろ書き足すとは思いますが、今回はこのへんで締めようと思います。
どの撮影ジャンルにも言えることですが、シンプルなようで奥が深いです。その奥深さをこの企画で知ってもらえたらな、と思います。


次回は今回の内容をもう少し掘り下げてお話ししたいと思います。

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