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3Dプリント 慣れたと思ったら落とし穴

PrusaMini+を所有してはや4か月。先輩諸氏のご指導ご鞭撻おかげで何とかプリントしたいものがプリントできるようになってきました。とはいっても、TPUはファーストレイヤーさえままならず、まとまった時間があるときに、ということで先送りしています。(Zレベルキャリブレーションパターンで条件を変えながらチューニングしていますが、安定してフィラメントが送られないので再現性が得られず条件を追い込めず。)

ファーストレイヤーが定着しても途中ではがれる

先日デザインしていたボタンをプリントしました。少々形を変えて、時間はかかるけど表面に丸みを持たせるデザインに変更。軽く印刷できるはず!お思い、途中までプリントしたところで様子を見ると、なに?印刷途中のボタンがノズルにくっついてシート上でスケーティングしているじゃないですか。3度ほど繰り返しましたが同じ現象となりました。ファーストレイヤーキャリブレーションは完璧のはず、いったい何が起きているのか?

失敗をThe Spaghetti Detectiveが教えてくれる。でもこれは失敗しすぎ!

こんなときはノズルを疑え!

以前も、ファーストレイヤーが定着しないことがありました。こんな時はノズルを疑え!え?まだ変えたばかりじゃん、とは思いましたが念のため外してみました。

左:新品、右:使用品
左:新品、右:使用品

うーん、よくわかりません。前回ほど顕著な差は無いようです。

以前の交換時、左:使用品、右:新品

長さを計ってみます。以前も今回も、12.5mmでした。
ちなみに、前回から今回までの使用フィラメント距離は270.4m(1937.3-1666.9m)でした。まだまだ大丈夫な気がします。念のため、新しいノズルに交換しましたが、現象は改善しませんでした。

シートの表面が劣化した?

とりあえず、ノズルに責任がないことが分かったので、他を疑うことにしました。PEIシートに絶大なる信頼をしていましたが、表面が劣化したか?と思って、念のため、スティックのりを塗り付けた面でもプリントしてみましたがプリント中に剥がれました。ということで、PEIシートも無罪で下。

念のためにセルフテスト、するとエラー

何が起こっているかわからず(実はこの時点でFirmwareを疑っていました。Updateしたばかりですので)セルフテストをしてみることにしました。するとWatchdog Resetが表示されるではありませんか?
初めに、Fanのテスト、xyz移動テストをした後でノズルとベッド温度のテストに入るわけですがここでWatchdog Resetがかかります。何が起きているんだろう?何度繰り返しても同じことが起きます。ビービーと大きな音を立てますので、いったん気持ちを落ち着けることにしました。

原因としては、ファイルシステムの破損(USB)と室温が規定の範囲(最低気温が16~18℃)を超えていることが考えられるとのこと。確かに、急に寒くなった気がする。

ベッド温度を上げてみました

室内に湿度計はいくつもあれど、温度計がありません。急に寒くなった(この日の夜、初雪が降りました)のが原因と考えて、ベッド温度を上げてみました。PLAのプリントで+10℃の70℃まで上げてみました。結果はOK。

新たな試練


昨日まで順調に進んでいたリモートプリントが、今日になってNGになっています。どうしたことか?ネットワーク越しにはPC⇔ラズパイが見えている(pingが通る)ので、別の問題かと。
結局、PctoPrintを再インストールしたら動作するようになりました。まだまだ分からないことがあるようです。ソフトをUpdateしたら、容量不足のようなメッセージが出ていましたので、もしかしたらデータを送ったりタイムラプスが動いていたりして、容量不足になっていたかもです。とはいえ、ディレクトリ構造がよくわからず..…
とりあえず、一件落着とします。(Pluginの再インストールが大変だった.....)

ということで、設定のバックアップをPCに取っておくことをお勧めします。どこまでバックアップされるのかは定かではありませんが、もしまた再インストールするようなことがあれば、その時に試して記録することにします。(これまでの記録がNoteに残してあって、本当に良かったです)

OctoPrintの設定バックアップを残そう!

後日談(エンクロージャーもどきの製作)

実は、正月休みの期間に、さらに寒くなった時のことを考え、エンクロージャーもどきを作って(いや、カットしてテープでとめるだけのこと)ありました。それがこちらです。


エンクロージャーもどき

手前の扉のみテープで止めていませんので簡単に扉を開けることができます。寸法は、450*450*600mm(縦*横*奥行)です。奥行き600mmは大きすぎるのですが、今後制作しようとしているエンクロージャーの部材を調べると、300mm、450mm,600mmであれば規定の寸法らしく、カットしてもらう必要はないことから、実物大模型のつもりでこの寸法としました。
長所:安価(280円、税抜き)、軽量(取り外ししやすい)、片づけやすい(夏期など不要な時に片づけるスペース不要)、簡単に取り外してMini+をメンテできる(これ再重要!)
欠点:前面の扉をとめていないために勝手に扉が開きそのためにベッドからはがれる、軽量で固定していないため触ると移動してカメラなどにぶつかる

現在秘密プロジェクト(大した秘密ではない)実行中で、何度かMiniの寸法を測定することがあり、すぐにエンクロージャーを取っ払えるのはメリットです。
これで、不在中のプリントトラブルを心配することはなくなりました!

後日談(さらに寒い日のこと)


この後1/7(関東で久しぶりの大雪の翌日)にMinTemp Errorとなりました。以前は、Selftestでエラーとなったということで、プリントはできたのですが、この日はプリントしようとすると(OctoPrint経由でヒートベッドやノズル温度をコントロールしても同様)このようなエラーが。


MinTemp Error表示

ベッド温度が15℃を切ると表示されるようです。
ということで、ヒートベッド(サーミスタ付近)をドライヤーで急遽温めました。すると、無事コントロール可能になりました。とりあえず、動き始めたらこちらのものです。無事にプリントできました。


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