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ブックエンドを作る実験

ブックエンドを作る動機

Printablesのコンテストのお題がブックエンドでした。ブックエンドなら使えるな(猫はいないし、犬もいない.…詳しくは、Printablesをご訪問ください)ってことで挑戦。しかしながら、作ったものの締め切りまでに使えるものにはならず、その後も挑戦し続けました、の回です。
ブックエンドは引っ越しの際などかさばることが多く、折りたためるタイプのヒンジ付きのものをデザインしてみました


実験条件

目的:おりたためるブックエンドを作る
実験日:2023年4月
実験環境: 3Dプリンタ Prusa Mini+
      ノズル:Kaika 0.4mm
      ノズル交換時期:2022年9月24日
      フィラメント:Overture PLA, SainSmart PETG
      ノズル温度:220℃(PLA)、240℃(PETG)

設計手順

外形寸法は、PrusaMini+でプリント可能なサイズとしました。すなわち、180mm*180mm*180mm以内ということです。

始めに設計したのがこちら。
残念ながら倒れます。本来は、本を上に載せるとその重みで固定されますが、その部分がないためです。

一応Foldable

垂直部分があることで、後ろに倒れないはずでした。でも、重しがないのでブックエンドごと倒れます。

立てるとこんな感じ。出社してすぐにアップしようと思ったのですが、機能しないことに気が付いてコンテスト参加を断念。いつも初動がおそいからこうなる。

ヒンジの動作はこんな感じ。


次に作ったのは、機能するバージョン。ミラーモードでプリントするとかわいくなります。(気のせい?)ヒンジが3か所あります。何度かプリントしながらここに達しました。

model3(と自分ではよんでいるやつ)

ヒンジ部分のクリアランスは0.25mmで落ち着きました。ヒンジの寸法が3mmと小さいのでもう少し大きくしたほうが良いかもしれません。逆に曲がらないようにヒンジを厚みの中央にするのではなく、上部に寄せています。

干渉チェックでも問題のないことを確認しました。

干渉チェックの結果(面で接している部分のみ検出された)

だったらもう少し、つっかえ棒部分を小さくしてみたら?と思って作ったのがこちら。つっかえ棒部分を斜めにカットしたために、その部分の積層が弱く、指で裂けます。ここまでつっかえ棒部分を小さくする必要がないってことで、こちらは没としました。

自分の中ではModel4といっているやつ

最終的に、Model3をもう少しチューニングしました。

こんなバージョンも作ってみました。
ベースさえ作っちゃえばこっちのもんです。

こんなモデルも作りました。

ハートバージョン。でもこちらは少々難ありです。つい立ての下の部分が抜けているので安定感が悪い。なので、修正します。


問題の部分

こちらをスライスするとこんな感じ。アラクネだと輪郭のヌルっとした感じがいやだったので、クラッシックでもスライスしてみました。

アラクネ


クラッシック

まぁ、プリントした結果ではアラクネで気になることはないので、アラクネでよさそうな気がします。

結果と考察

今回は蝶番付きのモデルを設計し、プリントしました。まだまだ設計時点(妄想時点)で気づけないことがあります。今回も勉強になりました。

今回もぎりぎりに思いついて設計を始めて、で、コンテストの応募に間に合いませんでした。

自分の子供を見ていて、マイペースだなと思うことが多々あります。よくよく自分を振り返ってみるとマイペースな子供でした。マイペースに周りに迷惑かけながら、忖度なく(ないことはないか、でもきっとない。私に忖度されたと思う人はいないんじゃないかな)生きてきたと思います。
のびのび、生き生きとやってきて、多くの失敗もしましたが、石を投げながら(ぶつけるわけではなく、波紋を作る)、意思を持ちながらやってきたのでかわいがって(????)いただけたのかなと思います。ちょっとお酒が入っています。いや、少量のアルコールで結構まわってるなとあとで思いました。

全く考察になっていませんが。

モデル

モデルはPrintablesで共有しました、

https://www.printables.com/model/470482-foldable-bookends

Happy Printing!

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