マガジンのカバー画像

季節の養生

7
薬膳・中医学的にみる季節の過ごし方。人間も自然の一部。季節にあった過ごし方で、より元気に健康に過ごせるようになります。
運営しているクリエイター

2021年2月の記事一覧

春の食養生

近所の八百屋さんやスーパーでも、新玉ねぎや、うど、菜の花など、春の食材がちらほらと見かけるよになりました。暖かい春が待ち遠しくて、気持ちが若干前のめりになっていますが、明日から3月。今日は春の食養生についてお伝えします(^^) 酸味を適度に適度に酸味をとることは、春の五臓「肝」を助けてくれます。柑橘類は、香りによってストレスを緩和し、この時期滞りがちな肝の気を巡らせてくれます。(肝についてはこちら) ただ酸味の取り過ぎには少しだけ注意が必要です。酸味には「収れん作用」とい

春の五臓「肝」の働きと養生

今日は春の五臓「肝」についてのお話です。 中医学では、中国の昔の思想の五行説という考え方がベースになっています。世界のいろんなものを「木・火・土・金・水(もっかどこんすい)」という5つのグループに分け、それぞれが助けあったり、抑制しあったりしながら、バランスよく循環しているという考え方です。この五行説では、春と春の五臓「肝」は、木(もく)のグループに属します。 1.木(もく)はどんなグループ?木の特徴は、 ・のびやかに広がる ・上へ上へと成長する です。春の草や木は、

春はのびのびと~春の養生「発陳(はっちん)」~

2月3日の立春を過ぎ、暦の上ではもう春ですね。まだまだ、気温が低い日もありますが、日中は暖かい日も増え、日差しにも春を感じることが多くなりました。 街中では梅がちらほらと咲き始め、やっぱり春の花をみると、気持ちが上向きになりますね。 さて、中医学の古典、黄帝内経では、春の3か月を「発陳(はっちん)」と言います。冬の間にそっと秘めていた思いや行動を、外に表現し行動していくのがよいとされる季節です。 (冬は「閉蔵」。思いや行動もそっと秘めておくのがよい季節でしたね) 春は