見出し画像

デデデデ前編

デデデデ前章を観たので、
デデデデ後編を見る前に感想をまとめる

前編のネタバレがあるので、
気になる方は見ないでください

あらすじ
宇宙人が到来した日本が舞台で、
主人公の高校三年生の少女たち
小山門出(かどで)、中川凰蘭(おんたん)は
周りの大人たちが宇宙人の到来に危機感を覚える中、実際には何も変わっていない世の中に退屈していた

日常的な描写として彼女らの友情や恋愛と、並行して宇宙人に対する日本軍の攻勢の進展が描かれながら物語が進んでいく

おんたんが宇宙人と接触をきっかけに
かどで、おんたん、宇宙人のパラレルワールドでの出会いが描かれる

おんたんが現実に帰ってきたタイミングで、日本軍の侵攻が進みエンディングを迎える

感想
友情の描写が青春っぽくて印象的だった

特に、友だち同士で相手のことを思っているけどお互いに通じ合っていない、そういうすれ違いを経験しつつもより深い友情を育んでいくところがとてもいい

具体的には、かどでが、好きな男の先生の家に行く約束をして、おんたんが送り出したシーン

先生の家にいったかどでは、途中でおんたんの気持ちに気づいて(気づいたつもりになって)、おんたんのもとに駆けつける

戻った後のおんたんは怒っている様子で、
かどでは友情より恋愛を優先したことでおんたんが怒っておるものと思い謝ったが、
おんたんが怒っていた理由は、戻ってくるのが早すぎる、もっと自分の恋愛を優先してほしいということだった

友だちと仲良くいたい気持ちと、
友だちが別の人と幸せになるのを願う気持ち
相反する気持ちが混ざり合う中で
相手を思いやる気持ちと
相手のことを考えすぎてすれ違ってしまう難しさを感じた

他にも政府軍の侵攻により、市民の中にも祖者が出てしまい、友だちの1人が亡くなってしまうシーン

悲しみに明け暮れる主人公たち
おんたんが遅れて登場し普段通り訳のわからないテンションで振る舞っている
まだおんたんが友だちがなくなったニュースを知らないと思っていたかどでがおんたんに「やめてくれ」と叫ぶと、知ってるよと返す

ここでもやはり、気持ちのすれ違いが起こっている
それでも、こうした経験を通じて友情が深まっていく

だからこそ、パラレルワールドでの
かどでが失敗して事故を起こしてしまい
自分の正義を見失いなった後のシーンが際立つ

かどでがおんたんのためだと思い自身の思う悪を退治していくが、これらはおんたんの望まない行動であったり、おんたんの伝えた
「人間は失敗をするから、一度間違えただけで悪として裁くとみんな悪いところがあるからいなくなってしまう」という言葉がかどでを救うことのなくバッドエンドに向かうシーンはあまりにも残酷に写る

ここからは想像だけど、
パラレルワールドと現実世界のおんたんの性格があまりにも違っていてパラレルワールドではバッドエンドエンドになったことから、現実世界のおんたんはもう2度と同じ結末を迎えないように内気な性格から行動的な性格になるよう決心したイベントがあったのだろう

この辺りに監督の伝えたいメッセージがあり、後編で描かれていくと予想している


空を飛びたい話の伏線として、
宇宙人から道具をもらい、かどでは真っ先に空を飛び、おんたんも恐れながらついていくように空を飛ぶ

そして、あした地球がこなごなになってもが流れる
物語全体が少しずつ崩壊に向かっていく中で
これが最後の楽しい思い出でキラキラした時間

推しが関わっている曲が劇中で使われるのは嬉しかった



あと、友だちに彼氏ができて付き合い始めるシーン
恋愛をしていると、ときに調子に乗ってしまって周りを傷つけてしまう行動をしてしまうこともある
別れた後に受け入れてくれる友達のありがたさ


最後に、自分がわからないものに対する過剰な恐怖心
そこから周りに流されてひたすらに無抵抗な宇宙人を攻撃したり、ネットの情報に踊らされて人を傷つける行動を取ったりと自分では正しいと思い込んでいるから、周りに人に言われても考えを改めることができない

自分で考えないことで起こしてしまう無知な行動で周りを傷つけてしまうことがあると肝に銘じたい

やはり、スピリチュアルな言動は謹むべきなのだ
(ここが1番大事)


最後に、お気に入りのシーンとして、宇宙人の描写
最初は雪だるま作りを手伝って子供たちに喜んでもらえるが、雪だるまの三段目を作ると子供達が泣いて帰ってしまう
感情の難しさ、理解できなさに寂しさを覚える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?