ぺろりんの配信で思ったこと
2022年2月24日23:00 ぺろりんの.yell live配信
それは、ぺろりんがこのごろ考えていることを打ち明ける配信だった。
きっかけは直近のオカルト番組なのだろう
今までMCに振られたときに相手の求めている答えを返せないでいたことに悩んでいたものの、周囲の助言から相手の求めるものじゃなくても斜め上の答えを出せることも個性であって必要とされることだと気づいたこと。
昔はとてもMCが壊滅的だったぺろりんなので、ずっと悩んでいたことなのだろう。ヲタクの求めていることに対する理解は深いものの、一般人向けのやりとりは苦手だったのかもしれない。
だからこそ、トークに対する考え方がまるっきり変わるような気づきを得たことは、本人にとって今まで見ていた景色が一変するほどの衝撃をもたらしたのだろう。それはもう人生のターニングポイントと言っていいほどのもので、大袈裟に言っていっても言葉が足りないくらいな大発見だったのだろう。
少なくとも、そんなこと当たり前でしょと思ってる人に、上から目線でサラッとコメントされるような薄っぺらい内容ではないのだ。ようやく当たり前のことを少しはわかってきたんだねと言わんばかりにしょうもないアドバイスを飛ばしている人はどんだけ立派な人のつもりなんだろう。
もちろん分かりきったことなんだろうけど、それが価値観に響いて心にストンと落ちてくるまでと表面的なだけの理解しかないのとは大きな隔たりがある。少なくとも僕たちファンが推しの大切にしていることに対して軽んじた態度で接するようなことがあってはならないと思う。
そう、今回のテーマは、「推しへの理解」
しかも主観的で過激かもしれない
でもそれは先の配信で感化されたことがあったから
そんなこんなでぺろりんが打ち明けた悩み
それは最近のヲタクイラストに毒気がないこと
もっと踏み込むと、最近のツイートがつまらないツイートばっかりではないかということ
昔のぺろりんは現場に近いヲタクの心情に踏み込んだツイートが多く、広くヲタクたちから支持されていた。特にヲタクあるあるの出来事にアイドルから側の視点でズバッと斬っていくことから人気も出る一方で炎上することもあった。
今は人を傷つける可能性があるからそういう投稿をしなくなったけど、それでいいのだろうかと言ったなやみ。
配信見ていた感じ最近のファンの人はあまりイメージが湧いていないようだったので現代っぽく例を挙げると、
配信で課金する新規ヲタクと全然課金しないのにコメントは一丁前にする古参ヲタク
みたいなイラストであろうか。
結構ありがちなシチュエーションで、割とみんな心のどこかで思い当たるところがあるかもしれない。でも、言ったら悪いよなぁって気持ちもあって発信しない人がほとんどだろう。
そんな絶妙な領域をイラストの力を借りてネタにして話題にしていたのがぺろりんなのだ。
もちろん、炎上することもある。上で挙げた例で言えば、課金しない古参ヲタクが物申さないわけがない。それでも、何より熱心に応援するヲタクから支持を集めたことで、人気が出ていったのだ。
ここで大事なのは、イラストを使ってアイドル視点での本音を伝えているのであって、別に炎上させようとしてるわけではないということである。
なぜここを強調するかというと、昔の投稿が炎上していたこともあったという話をした時、コメントが「炎上するのは人気でるからいいことだ」とか「炎上しても悪口言う人のことなんて気にすることないよ」とか、ぺろりんの言いたいこととずれていて一般論に偏った意見が多く出ていたのが気になったからだ。
別にぺろりんは炎上を主題としたテーマで話をしているわけではない。炎上した時の周囲への影響や自分のメンタルの保ち方も自身の経験を通じて深く理解している。
にもかかわらず、そもそもぺろりんの話を聞かずに、一般論をさも上からコメントする姿勢に違和感を感じた。相手のことをよく見て、相手の話をよく聞いて、相手が何を伝えたいのか考えた方がいい。
綺麗事は相手のことを全く考えない独りよがりの意見になっているかもしれない。
特にぺろりんみたいな第一線のアイドルという特殊な人物に対して、一般論で片付けようとするのは、苦労知らずでどこまでも物事のいい面しか見てきていない感じがする。だからこそ、すごく悩んで考え抜いて成長しようと頑張っている人の思いを軽んじた失礼な発言に見える。
炎上させようと思ってるわけではないことを説明するぺろりん
ただ、その中で話したいことがまとまってきたのかもしれない
ヲタクイラストを高いクオリティーで発信できるのはぺろりん自身しかいないだろう。
その中で無難に守りに入ってはいけないんじゃないかと語るぺろりん。
でんぱちゃん日記に対しても甘えがあるんじゃないかと、かなりストイックに考えていた。正直ここまで考えているとは思っていなかった。
僕がこの配信で感銘を受けたのは、
昔みたいに本音で投稿をすると傷つく人がいるかもしれないと気づいた上で、
それでも本音で伝えたい投稿をしようと悩み考えていること
それは言い換えれば、
嫌われるかもしれないと分かっていながら、それでも前へ進もうとする勇気
人を傷つけるかもしれないと言うのはむしろ自分を守るための言い訳で、綺麗事で、
本音でぶつかっていかないと得られるものは少ないと言うことに気づいたのかもしれない。少なくとも僕はその通りかもしれないなぁという気づきを得た。
誹謗中傷に晒されることもあるけど、それでもやりたいと思える大切なことがある。
だから、ぺろりんは魅力的なのだろう。
よく叩かれることで強くなれるって言う人がいるけど、ちょっと違うと思う。
叩かれても強くならない。叩かれてでもやりたいことがあることが人を強くする。
今回の配信は、新しい一歩を踏み出そうとしているぺろりんの決意表明だったのかもしれない。
配信を通じて、
新しい一歩を踏み出そうとしているぺろりんについていきたいと思った。
それに関連して実はずっと気にしていたことがあった。
アイドル歌会でよっぴーがぺろりんの短歌を毒があってぺろりん先生らしい短歌だと評したことだった。
僕はよっぴー好きだし、タレントの特徴をしっかりと捉えていてMCとしては完璧だった。
でも、どこかで、この短歌はどこか守りに入っているように感じていた。ぺろりんの攻めた感性はもっととんがっていて面白いんだよなぁと悔しい思いがあった。もっと実力があるはずなのに、過小評価されてしまった印象を受けたのだ。
それまでは言わないようにしていたけど、配信を通じてこのエピソードをコメントしたところぺろりんも同じように思っていたっぽくて、嬉しかった。
大切な人とは本音を通じてわかり合いたいと思った。
それはもちろん何でもかんでも本音で言えばいいと言うものじゃなくて、
相手を思いやる気持ちを持った上で、勇気を持って一歩踏み込むものなのだ。
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