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よっしゃ、ラッキー

それは、『宇宙戦隊キュウレンジャー』の主人公・ラッキーの口癖。

ライブ中、このセリフを叫ぶヲタクがいる
よっしゃラッキーくんだ

ぼくのマブダチの1人で、実は同い年である

彼との出会いは、覚えている限りだと、2018年3月31日のディアステージでのベボガ!のイベント

なぜかKiss Bee Westの写メを撮ることになり、ヲタクが集合した時に決めポーズをぼくの目の前で取りだした

仮面ライダーエグゼイドのポーズだったかな
これは、〇〇のポーズだと、いろんなヲタクに楽しそうに説明していた

記憶力には自信のあるぼくだが、彼の話は基本的に聞き流していたので、全く覚えていない

チェキや写メを撮るときも、彼は自分の好きな戦隊ヒーローや仮面ライダーの変身ポーズをしていた

しかし、現場のヲタクからは、彼がライブ中に歌ったりするために疎まれがちだった

ただし、彼は現場特有の暗黙のルールを知らないだけで、ちゃんと言葉にして説明すれば理解できるはずで、実際に、ライブではメンバーの歌を聴きたい人もいるから歌わないでと伝えると、わかったと言って行動に示していた

そして、彼は周りのヲタクからも受け入れられるようになっていった

しかさんは「よっしゃラッキーはライブ中に空気を読んで歌わなくなったから、周りの空気を読んで成長できるやつなんだよ」とよく言うが、ぼくの努力の結果、そして、絆でもあるのだ

彼のトレードマークは西武ライオンズのキャップだ。
渋谷でのイベントの時に、湘南新宿ラインで来ましたとキラキラした笑顔で話しかけられたけど、副都心線/東急東横線に乗ってきていた。

謎の行動が多いよっしゃラッキーくんだが、そんな彼にもリア友がいる

ぺろりん不在の秋葉原ソフマップでのリリイベ
今日は友達と来ているんだと、彼の友人を紹介してくれた

その友人は、ハライチの岩井さんを幼くしたような様相で、少年のような精神的な幼さに溢れていた

友人くんに誰とチェキを撮ったのかを聞かれたから、ありりとチェキを撮ったことを伝えると、「ありりのこと好きなら告っちゃえよ」
と後押しされた
彼曰く、絶対上手くいくらしい

なるほど、彼らには常に自信が溢れており、それはスーパーヒーローたちから受け継がれているのだろう
我々が大人になるにつれて失ってしまったものを彼らは持っていて、だからこそ輝いて見えるのだろう

そして、解散を控えたベボガ最後のリリイベの日
新宿マルイメンの屋上での特典会
よっしゃラッキーくんは、メンバーから手紙をもらえる当時最大の当たりを引いた

だめもとで、ぼくの持っているツーショット写メ券との交換を打診したところ、なんと快諾してくれた確かに彼はiPadで写真を撮りたがっていた

周りのヲタクも、やーないとずっと仲良くしてたからなぁとそんな感じの雰囲気になっていた

喜んだのも束の間、話を聞きつけたしかさんが現れて「これは交換しちゃダメだよ」と捲し立て、そういうルールだと思ったよっしゃラッキーくんは自分でありりへ手紙を引き換えに行った

推し被りに手紙が渡らないようにする行動で、ひどい話である

時は流れ、ありりがさよならステイチューンとして活動を始め、よっしゃラッキーくんも現場に現れるようになった

コロナ後、さよステ初の声出しライブでは、アンコールよっしゃラッキーエグゼイドバージョンとリヴァイスバージョンを披露し、変身ポーズをしながらアンコールを打つ斬新なスタイルで周りを巻き込んで最高のアンコールを実現した

のいちゃん、ゆちゃんの卒業ライブ

おじおじさんのアンコールに号泣したらしい
これは泣いちゃうよなぁって肩叩かれた

よっしゃラッキーくんから一緒に写真撮ろうと声を掛けてもらったので、飢ぇぁゅさんのスマホで写真を撮ってもらった。
写真送るよって言ったら、いらないって言われた


新体制でのライブ情報が発表された時、おそらく仕事の日程とかぶっていたのだろう「仕事は諦めないぜ」と、文脈は無茶苦茶だがまともなことを言い放ち、特典会列で並んでいる時には「仕事忙しいけど有給取るぜ」と熱い思いを口にしていた

2023年のありり生誕
ベボガ!の曲はゲームセットで終わるけど、ありり生誕のバカしよ?はよっしゃラッキーくんがゲームクリアで終わらせた
ベボガ!は解散してしまったけど新しい形で我々は進んでいけると確信した

帰り際に拳を突き出してきたので、最後グータッチでお別れするかと思ったけど、拳を上下に振ってタッチするフォーゼスタイルだった

そして今日のリリイベ
カメイドクロックの後方でリハーサルを見ていると、よっしゃラッキーくんが声をかけてくれて「一緒に前の方で見ようよ」って前の方の空いているスペースに案内された

声出し禁止の会場だったけど、キレキレの振りコピ、ガンギまりの表情で、とてつもなく盛り上がっていた

リハーサルが終わった後、「もう我慢できねーぜ」と1人燃え上がっていた

入場の整理番号が自分は82番だったことを伝えると、よっしゃラッキーくんは81番だと言い、一緒に入ろうと提案してくれた

しかし、彼は40番くらいで入場した

ライブ前、とにかくヲタクに話しかけていた
・トレンドデレラでは盛り上がってダンスすること
・みんなで特急ラビューに乗って西武秩父に行きたいこと
・亀戸から渋谷は、中央線で代々木乗り換えで山手線に乗り渋谷へ行くこと

渋谷のリリイベに行くか、ありり卒業公演に行くか、特典券をちゃんと持っているか
いろいろと聞かれた

意味不明な発言ではあったが、彼が、自分のことではなく他人のことを気使えるようになったことに驚きを隠せなかった

ライブを楽しいと思えること
ライブを楽しいと言葉にして言えること
ライブを楽しんでいると周りからも見えていること

当たり前すぎて忘れてしまいがちだけど、とても大切なことだ

ほんの少しの違いだけど、ほんの少し故に誰もが気付かずにいてしまうのだろう

そんなことに気づかせてくれる彼と出会えたことに、ぼくは思わず「よっしゃ、ラッキー」と心の中でつぶやいた

あと、よっしゃラッキーくんがしかさんの話をめっちゃするから、「いつからしかさんと仲良いの?」って聞いたら、「うーん、来年かなぁ」って返ってきた

やっぱりおもしろい

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