ステージ3の腎不全猫ちゃんのお世話のはなし

ステージ3の腎不全と診断されたうちの猫16歳がちょうど1年生き延びました。
去年の12月に病院に連れて行った頃は年を越せるだろうか?と思うほど具合が悪かったけれど、無事に毎日元気に暮らしています。
じつはもう1匹も腎不全で亡くなっており、猫の腎不全がどのような経緯を辿って悪化して苦しむのかが分かっているので、少しでも苦しくないように最後まで看ようと思っています。
では普段私がやっているお世話方法を書いてきますね!
まず、腎不全の猫ちゃん用にラプロスというお薬があります。
日付を書いておくと飲み忘れしにくくていいです。


このラプロスという薬、本当にすごいです!!
腎臓機能じたいを治すことはできませんが進行をくい止める事ができます。
飲ませ始めてから目に見えて回復しましたし、腎不全独特の嘔吐やぐったり感が格段に減りました!
1日2回の服用で月に7200円ほどかかりますが飲ませてあげたほうが猫ちゃんが楽になると思います。
うちの子はこのお薬のおかげで生きていると言ってもいいかもしれません。
うちは錠剤のまま飲み込んでくれるんですが、無理な場合は砕いてフードに混ぜ込んだり、お湯に溶かしてからシリンジで与えるなどがありますね。
もう1匹の猫の時はラプロスがまだなかったので飲ませてあげられていればなぁ。。と思います。

次にご飯ですが、これは完全に腎不全用のフードに変えます。

うちの猫は小さい頃から食が細く興味が薄い子で、なかなかしっかり食べてもらえない事と腎不全からの食欲不振で、すぐに強制給餌をしはじめました。


強制給餌のやり方は、私の場合はロイヤルカナンの腎不全用のウエットフード1袋と脱水に良いかと思いロイヤルカナンの犬猫用電解質サポートパウダー(ポカリの粉みたいなイメージ?)を小さじ1杯+のばす用の水少しを加えてミキサーにかけてドロドロの液状にしてしまいます。(ミキサーに付属でついているミルタイプのものが小さくて便利です)
それをAmazonで売っているペット用のシリンジで吸い上げ、猫の口に直接一口づつ入れてあげます。


コツを掴むとわりとしっかり飲んでくれます。
焦らず少しづつ、口の端、口角の部分に当てながら入れてあげるとやりやすいです。
うちの子でロイヤルカナンのウエット一袋をミキサーにかけたものを1日3.4回に分けて食べ切るかんじです。(カラダが大きい子は2袋いるかな?)
あとはカリカリをいつも食べられるようにお皿に切らさないようにしておいて好きな時に食べています。とくに夜中食べている事が多いです。
やはりご飯を食べないといっきに衰弱するし、カラダが脱水状態になります。
脱水しているかは肩甲骨の皮を引っ張って戻り方をみるというのがありますが、私的に分かりやすい目安は毛が体にぺったりと張り付いた感じになっていると脱水気味だなと思います。
毛に空気が含まれてふんまり暖かく毛が立ちあがっている、いわゆるモフモフしている感じが理想です。
強制給餌が難しい場合は自宅点滴を頻繁にしてあげたらいいと思います。
うちが通っている病院で点滴5日分1パック(針込み)で4千8百円ぐらいです。
高いけれど病院で1回1回やってもらう事を考えるとコストが半額ぐらいには抑えられるんじゃないかな?
やり方は病院でも教えてもらえますし、Youtubeにも説明動画がありますよ!

猫はだいたい年をとると最後は腎不全になってしまうので(そして治りません)先生いわく「猫の腎不全はある意味老衰のようなもの」とおっしゃっていました。
いつまでもずっと一緒にいたいけれど、いつかはお別れの時がきてしまいます。
弱っていく姿を見るのは本当に辛いものです。
でも、猫は最後の最後まで頑張ります。
辛いから、苦しいから、もう死にたいなんて考えは全く無いように感じます。
ペットに対してどれぐらいどのような治療をするか、投薬や強制給餌など無理な事はせず自然な形で最後を迎えさせたいか、飼い主さんの考え方はそれぞれあると思います。
私は猫は子供と同じという考えです。
自分の子供がたとえ治らない病気だったとしても放っておく事はしないように、最期まで出来ることはやるつもりです。
そして老猫はとても可愛いですね!
一日中眠っています。
そんな姿を眺めていると、できれば苦しまず猫じたい気づかないまま天国へいってくれたらなぁなんて思います。
いままで生きてきた中でどんな事よりも猫が死んだ時が1番辛く、悲しかった。
こんなに悲しい事があるのだなと思うぐらい、看病している時も最後看取る時も悲しかった。
もしかしたらが私が治療を受けさせたり世話する事で苦しい思いをする時間を伸ばしてしまったかもしれないとも思いました。
今でもなにがベストでどうしてあげるべきだったのかは分かりません。
治療に関する金銭面や飼い主さんのライフスタイルによって猫との関わり方はさまざまだと思います。些細な事ですが、なにかお役に立てればと思い書いてみました。