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【無力から微力へ】

『社会問題のつくり方  困った世界を直すには?』
荻上 チキ/著(翔泳社)
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798174488


 低きに置かれることを「変えようがない」と思わないように、声を上げずに「そんなもの」で済まさないように、という思いが感じられる一冊。
 とくに、公(仕事)では社会問題に取り組む機会があるけれど、私(個人)では旧ツイッターデモなどしかできていない自分にとって「無力から微力へ」は励まされる思い。

「調査型アクティビズム」を学問・研究機関で担えれば、学問・研究をすることの意義が増す分野がかならずあると思う。そうした「役立つこと」が学問・研究のすべてになることには賛成しかねるものの、一定の存在感を打ち出すことで、政治の介入を撥ねつけられるのであれば、必要なことではないだろうか。

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