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【競馬】京都3Rとかいう伝説の名勝負

2月である。立春ともなるとメインレースが行われる時間の陽光もだいぶ明るくなり、次の季節がもうすぐそこまで待ち構えていることを実感させられる。

番組も東京新聞杯やきさらぎ賞と「あとちょっとで春ですよ」感が漂うようになった。マスクトディーヴァがやらかしたり、3頭の大接戦だったりとそれぞれにネタ要素満載の結果になったが、この日それ以上に胸を打ったのが京都3Rの3歳未勝利戦だった。

未勝利戦にしては珍しめの少頭数8頭立て。前走、同条件で2着と好走したフェブリエが1番人気で、3着続きのカズタンジャー、新馬戦3着のエリカヴェネチアが続く形。余談ながら04年の京成杯勝ち馬と同名のフォーカルポイントなる馬も出走していた。

レースは序盤から和田竜二のアスクナサニエルがハイペースで先制。後続もそれなりのペースで追走し、息の入らない流れ。3角を過ぎたあたりから馬群全体が明らかに脚色を鈍らせ、すでに消耗戦の様相に。
直線に入るとフェブリエが前に出て、内からカズタンジャーが応戦。大外からエリカヴェネチアが迫るところにバテたはずのアスクナサニエルが盛り返す大熱戦に。これが有馬記念なら伝説の名勝負と語り継がれるレベルの、手に汗握る攻防が繰り広げられた。

<ラップタイム>
7.1 - 11.0 - 11.1 - 12.1 - 12.6 - 13.3 - 13.4 - 13.4 - 13.5 - 14.0

見事なまでの前傾ラップ。後半もうみんなバテバテである。中央競馬であれだけみんなしんどそうに走ってるのは滅多にお目にかかれないレベルでは。

結果的に勝ったのはエリカヴェネチアだったが、これだけ厳しいラップを踏んで、一度は馬群に飲み込まれそうになりながら息を吹き返したアスクナサニエルがこのレースの影のMVP。たまたまリアタイ観戦していたのが幸運に思えるほどの名勝負だった。

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