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DARPAの資金提供により、脳間無線通信の実現に一歩近づく (ライス大学ーMOANAプロジェクト)


Emily Henderson, B.Sc.
Jan 25 2021

元記事はこちら。


ライス大学の神経工学者が国防総省から800万ドルの追跡調査資金を得たおかげで、脳と脳の間を直接結ぶワイヤレス通信が現実に一歩近づいた。

2018年にワイヤレス脳リンクに向けたチームの原理実証研究に資金を提供した国防高等研究計画局(DARPA)は、早ければ2022年にも人体実験の舞台となる技術の前臨床実証を要請してきた

MOANAプロジェクトの主任研究員であるライスのジェイコブ・ロビンソン氏は、「我々は、非常に探索的な段階からこれを始めました」と述べ、最終的には、失われた感覚機能の回復を助けるために、脳の活動を「読む」と「書く」の両方を可能にするデュアル機能の無線ヘッドセットを、すべて手術を必要とせずに作りたいと考えていることを明らかにしました。

MOANAとは、「magnetic, optical and acoustic neural access」の略で、光を使ってある脳の神経活動を解読し、磁界を使って別の脳の活動を符号化するもので、すべて20分の1秒以下で行われます。

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私たちは昨年、物理学がうまくいくかどうか、実際に頭蓋骨を通して十分な情報を伝達し、皿の中で育てた脳細胞の活動を検知して刺激できるかどうか、試してみました。その結果、有望であることがわかりました。
頭蓋骨を通して集めることができるわずかな光で、実験室で育てた細胞の活動を再構築することができました
同様に、磁場と磁性ナノ粒子を用いて、実験室で育てた細胞を非常に正確に刺激できることを示しました。"

ジェイコブ・ロビンソン、電気・コンピューター工学准教授、ライス・ニューロエンジニアリング・イニシアティブのコアファカルティメンバー

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磁気に関する最もエキゾチックな研究のいくつかは、DARPAとして知られる米国国防高等研究計画局によって後援されています。
かつてSFの領域と考えられていた領域に踏み込み、新たな医療のブレークスルーをもたらすかもしれない、文字通り度肝を抜くようなプログラムである。


参考記事

遺伝子組み換えの「マグニート=磁化された」タンパク質が脳と行動を遠隔操作する。

米国の研究者らは、複雑な動物の行動に関連する脳回路を制御する新しい方法を開発した。遺伝子工学を利用して磁化タンパク質を作り、離れた場所から特定の神経細胞群を活性化させるのである。


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