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期待とは勝手にするものされるもの

推しグループのメンバーの熱愛写真が流出して、私はひどく落胆した。相手の彼女は茶髪のギャル高校生。娘たちより年下の少年の恋愛に、そこまでショックを受けるとは自分でも予想外だった。

私なりの自己分析だが、売り出したばかりの彼らにはそんなイチャイチャしている余裕は無いだろうと『勝手に』思っていた。そしてせめて彼女は黒髪の清楚系であってほしいと『勝手に』期待していたのだ。

その自分勝手な期待に「裏切られた」と感じたのではないか。

そして中学時代の担任に「裏切られた」と言われて理不尽に感じたことを思い出す。当時成績も良く学級委員などもしていて一見「優等生」だった私。といっても、特段真面目な生徒ではなかった。

それなのに成績だけを見て「良い子」だと決めつけて「裏切られた」と言われたのだ。どんな出来事に対して言われたのかは覚えていないが、勝手に期待しておいて…と思ったことはよく覚えている。

それから社会人になってすぐのこと。地方出身の私は「彼氏は地元の人でしょ?」と決めつけて言われた。田舎者の女の子は都会で出会った人ではなく、地元で出会った純朴な恋愛をしていると思いたかったのだろう。

それって私が推しの男の子に描いていた勝手な理想に似ている。

恋人同士や契約書でも交わしていない限り、本来は裏切るという表現は使うべきでは無いのかもしれない。娘たちにも無意識に勝手な期待をしてしまうことはあるだろうが、勝手に「裏切られた」と思わないように気を付けたいものだ。


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