フリースタイルラップが上手くなる方法 ver.1
みなさんはじめまして。
こちらのノートを見ているということは、フリースタイルラップについては御存知かと思います。最近では、「フリースタイルダンジョン」「高校生RAP選手権」などメディア露出も増えてきたヒップホップカルチャーです。
フリースタイルラップとは
フリースタイルラップを簡単に説明しますと、即興でその場のビートに合わせて、言葉を吐いていき、8小説もしくは16小説ごとに、他のラッパーと交換し合い、そこでコミュニケーションをしたり、時に罵り合ったり(バトルという)するものです。
頭のなかの言葉をその場で音にはめて吐き出す回転の速さと、ボキャブラリー、リズム感、対話力、ユーモアや、詩的センスなど様々な力が必要になる最高にエキサイティングなカルチャーです。
はじめてみたい・・・。
このNOTEを見ている時点で、ラップをやりたい!という方がほとんどなのではないでしょうか。けれど、何から始めたらよいのかわからない・・・。
安心してください。私もはじめてラップをしたときは独学で、右も左もわからないような状況でした。それでも現在では地方のMCバトルの大会で優勝を何度かいただいたり、そこそこのレベルのMCにはなることが出来ました。(まだまだ先は長いですが)
ですので、同じように右も左もわからない方の支援ができたらと思います。
プロップスもねぇ奴を信用なんかできるか!MCネームを教えやがれ!という意見もあるかと思いますが、やはりカルチャーの特徴として、「ラップなんか教わるもんじゃねぇ!」という風潮があるため、私の名前を明かすことはできません。しかし、信じてくれれば、有意義な知識になることは補償いたします。
1.韻を学ぼう
ラップといえば韻です(rhyme:ライムとも言います。)これをつなぎ合わせて歌うことで、ラップ独自のリズムになります。
例えば、ラップを母音に直します
ラップ→あっう です。
で、この母音の同じ言葉をうまく並べていくのが、押韻(おういん)=ライミングというものになります。以下に例を挙げておきます
①ラップ(あっう)だったら・・・
タップ、ガッツ、ハック、チャック、パック、アップ、キャップ・・・
②先輩(えんあい)だったら・・・
恋愛、圏外、天才、ぜんまい、面会、旋回、現代、変態、玄米・・・
③好印象(おんいんおう)だったら・・・
高身長、香辛料、脳震盪・・・
いかがですか?もう読むだけでラップできそうでしょう?そして、お気づきの方もいると思いますが、文字数が多いほど韻を見つけるのは難しいのです。ですから、フリースタイルラップで長い韻にこだわっているひとがいたり、観客が長い韻の際に盛り上がるのは、探すのが「むずかしい」ということがあげられると思います。
そして、これはテクニックなのですが、実際に言葉を口に出してみて、音が近いな!と思ったら、それは厳密には母音が違ったとしても、ライミングとして成立させて良いです。例えば、「ん」は「う」と発音が似てるので、
「チャンス」と「マウス」はOK (実際口にだしてみて下さい、ほぼ同じだから)
あと、「チャンス」と「カンフー」も、「貫通」とか声に出してみてOKそうなら、それは韻でい~んです(笑)
こんな感じで母音の似てる言葉をどんどん探していってください。
2.いろんな踏み方
文頭や語頭で韻を踏むことを、頭韻といい、文末や語尾で韻を踏むことを脚韻といいます。脚韻のほうがわかりやすく、ポピュラーですので、まず初心者の方は脚韻から入るといいと思います。
頭韻例:(おーお)
ノートにぼーっと、ボートを浮かべるようにオートマティックに言葉を吐く
脚韻例:(あういん)
こんどは脚韻、これで躍進。ついてく核心、言葉のワクチン
いかがです?だいぶラップっぽいでしょう?(笑)
どこで踏むといいとかは個人の自由ですし、自分のやりやすいほうで構いません。自分のやりたいスタイルを探すために、YouTubeなどで、すきなラッパーの楽曲を聞いたりしてみてもいいかもしれません。
知識を入れた後に楽曲をきくと、「うわっ!こんなに押韻してたんだ!」とか、「あ!頭韻と脚韻どっちも使ってる!」とかわかって、聴くのがもっと楽しくなりますよ。
3.フロー(言葉の流れ)をつけよう
どんな言葉を吐いたらラップっぽくなるかわかりましたので、あとは、どうやって音にのせていくかです。
ここは、だいぶ個性がわかれると思います。自分のオリジナリティを追求していってください。
「フローが苦手」という方は、そもそもラップを聴かない人たちが多いです。プロの方たちがどんな乗り方をしてるのかも知らないで、素人に乗れるはずがありませんよね?
ですから、フローの上達のためには、とにかく聴く!聴く!聴く!
「ラップってなんかヤンキーの音楽みたいでやだぁ~」という友達が私の周りにもいます。私も実際「酒、女、ドラッグ!」みたいな歌は正直好きではありません。
ですが、ラップ=悪いものと決めつけないでください!ポップなものもありますし、詩的でかっこいいものもあります。知らずにヒップホップを決めつけてしまうなんて、なんともったいない!!
私のおすすめとしましては、nobodyknows+、スチャダラパー、Hilcrhyme、KREVAなどがオラオラしてなくて聞きやすいのではないかと思います。
とりあえず、音源を聴きまくって、はじめは人のフローの真似でもいいので、ビートにどのようにアプローチしたらいいかを学んでみてください。
4.練習しよう!
さぁ、ラップに必要なものはそろった!あとは練習あるのみ!
といいましても、どうやって?って感じですよね。
私が実際にやっていた練習をご紹介いたします。
私は人見知りでして、友達と練習しようにも、ラップ好きな友達はいないし、いきなり駅前でやってる人たちに混ざるのは気が引けます。なので、私はひとりで家で練習してましたよ。以下にどうやっていたかを書きます。
1.ビートを探す Youtubeで、「フリースタイル ビート」と検索すると、何個もの素敵なビートがでてきますので、そちらを流しながら練習しましょう。大体、8小説ごとにくぎってあるので、それを目安に文章を頭の中で完成させてみて下さい。
2.言葉数を増やす とにかく、押韻できる言葉数が少ないと、話せる言葉を少なくなってしまいます。(実際には踏まなくてもラップとしては成立します)なので、私は部屋にあるもの、本の文章、めについたものすべてで韻を踏んでみたりしてました。(はじめのうちは短い二文字くらいでも全然大丈夫です。)
3.フローを意識する 選んだビートによって違ったアプローチを見せられるのがフリースタイルの楽しいところです。毎回ビートをチェンジさせて、自分のリズム感に磨きをかけましょう。どうしても乗りにくいビートがあったら、そのビートの曲名(実際ビートは、フリースタイル用ではなく、ラッパーが音源として出しているものを8小説ごとにつなげてあるもの)を調べて、本家はどんなふうに載せているのかチェックしましょう!
以上のような練習が私の初心者のうちの、個人練習です。
私はネガティブなので、「まだだめだ!こんなんじゃ!」っていって、一人で練習しまくりましたが、なかには、「お?楽勝じゃん。」と簡単に上達してしまう人もいるかもしれません。そんな場合はだいたい、井の中の蛙ですw 駅前とかのサイファー(スピーカーを囲んで、ラッパーたちが円になり、交互にフリースタイルで会話すること)に参加してみるとよいでしょう。天狗の鼻をへし折ってもらえます。
以上で、ラップができる初歩の初歩くらいにはなれるのではないかと思います!これから、もっと深い知識を更新していくつもりですので、応援よろしくお願いします。