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剣盾S30シングル最終35位 ムゲンダイナメタモン

TNあい 72勝33敗 最終35位(レート2024)
6月26日に関西で開催された巫女笛オフで
スイスドロー予選4勝2敗、決勝トーナメント1勝1敗でベスト8

・構築経緯

5月頭に使いたい構築がなくて困っていたところ、友人からシグマさんの構築記事(【S27最終14位】無限連動ダイナオーガ【剣盾シングル】)のムゲンダイナ始動の展開が安定感があって強いと教えてもらいました。裏にこだわりスカーフを持ったメタモンを置くことで、つるぎのまいザシアンにも対応できると聞き、ムゲンダイナ+メタモンを軸にしました。この2体だとダイマックスを強く扱えない、ムゲンダイナが苦手とする禁止伝説が黒馬バドレックス、日食ネクロズマなどであることを考慮して、2体目の禁止伝説にはいのちのたまイベルタルをダイマックスエースとして採用しました。

他3体のざっくりした役割
ドリュウズ→ゼルネアス、ムゲンダイナなどに出せて、ダイマックスを切れる
ポリゴン2→対ジガルデで出すのがメイン 黒馬バドレックス、日食ネクロズマへの補強も兼ねる
ロトム(ウォッシュ)→対カイオーガ ムゲンダイナのデバフを活かせる積みエース ダイマックスを切れる

・個体詳細

構築の中での重要度順。

ムゲンダイナ@くろいヘドロ プレッシャー
①S30時点
おくびょう 247(252)-x(↓)-139(188)-166(4)-119(28)-170(36↑)
マジカルフレイム リフレクター どくどく じこさいせい
②最新
おくびょう 241(204)-x(↓)-121(44)-166(4)-119(28)-196(228↑)
マジカルフレイム じこさいせい リフレクター みがわり

ほとんどの試合で先発に。数的不利を取らずに、相手の動きに幅広く対応ができる素晴らしいポケモンでした。欠点は相手にやりたいことをさせた上でそれを捌くことになる・遂行速度が遅いため、追加効果や急所などの下振れを避けられないことくらいだと考えて、性能を落とすことは覚悟の上で直近ではみがわりを採用してみました。単体性能は絶望的になりましたが、わりと好みの性能だったりします。
使い方的にマジカルフレイム、リフレクター、じこさいせいの3つは切れず、選択枠の候補がダイマックスほう、どくどく、みがわりあたり。ゴチルゼルが嫌いだった時期はドラゴンテールを採用していました。リフレクターが枯れるまで積んでくる相手を飛ばせて面白かったです。
配分はかなり難しく、Sを伸ばすか耐久を伸ばすかで行動選択も変わってくるので、最善手を取るための知識量・理解度が重要なポケモンだと思っています。


メタモン@こだわりスカーフ かわりもの
なまいき 155(252)-68-88(156)-68-89(100↑)-47(↓) ※S個体値0
へんしん

相手依存の強いポケモンだと考えて食わず嫌いしていましたが、ムゲンダイナの裏に置くことであまり腐らせずに安定して強く使うことができました。ムゲンダイナを倒せるポケモンは大体メタモンでコピーしても強かったです。相手がメタモンをケアしてくれるかどうかに個人差があるので、良くも悪くも相手の選出を歪ませるポケモンだったと思います。相手の残数が多いとあまり上手く機能しないので、ダイマックスなどで数的有利を取ってからの詰めに使うのが効果的だと感じました。
配分について
・お互いに死に出しでメタモンを出して、相手のかわりものが先に発動したおかげで勝った試合(相手のへんしんのPPが5になり、こちらのPPは16)
・ポリゴン2のダウンロードでとくこうが上がるのを防いだ
の2点は実戦で活きたので、最遅とB<Dは確定して、なるべくBを高めてみました。それくらいしか考えていないので、これが正解かは分かりません。


イベルタル@いのちのたま ダークオーラ
ひかえめ 203(12)-135(↓)-116(4)-200(244)-119(4)-150(252)
あくのはどう デスウイング ねっぷう ふいうち
※ふいうちの枠はちょうはつ、みがわりなど色々変更。

ダイマックスエースとして採用しましたが、今回の構築が何が何でもイベルタルの一貫を作って通す構築ではなく、相手の構築に合わせてダイマックス枠を選出し、有利な状況を作って詰める構築だったので、選出率は高くなかったです。黒馬バドレックスに出すつもりでしたが、黒馬バドレックスに強いポケモン(ミラーやメタモン対策のためにバンギラスやガオガエンがよく採用されている)の存在がイベルタルにとっても面倒なことが多かった印象です。他の禁止伝説も試した結果、自分の好みもあって消極的に採用していましたが、構築の適切なピースであったとは言えません。


ドリュウズ@とつげきチョッキ すなかき
いじっぱり 185-198(196↑)-80-x(↓)-99(108)-134(204)
じしん アイアンヘッド がんせきふうじ かわらわり

対ゼルネアスで役割を持てるポケモンの中で、イベルタルとの攻撃面での相性の良さを見て採用。かわらわりが壁構築に強く、ダイナックル媒体にもなって地味に強いと感じた技でした。メタモンやランドロスで対応しようとする相手が多かったので、後述のポリゴン2ともうまく嚙み合いました。


ポリゴン2@しんかのきせき トレース
①S30時点
ずぶとい 191(244)-90(↓)-156(252↑)-125-115-82(12)
イカサマ れいとうビーム じこさいせい でんじは
②最新
のんき 191(244)-100-156(252↑)-125-117(12)-58(↓) ※S個体値0
イカサマ れいとうビーム じこさいせい スピードスワップ

ムゲンダイナと防御面での相性が良く、相手に展開を許した時の切り返しとしても優れている点を見込んで採用しました。主にジガルデ、ランドロスを意識していますが、他にも汎用的に選出します。
詰めでのでんじは外しが負けに直結することがあまりにも多かったのと、麻痺確率に依存していた部分があったため、シーズン明けからはスピードスワップに。トリックルームと悩みましたが、構築での相性を見てこちら。


ロトム(ウォッシュ)@カゴのみ ふゆう
ひかえめ 157(252)-x(↓)-127-172(252↑)-127-107(4)
ハイドロポンプ ボルトチェンジ わるだくみ ねむる

露骨なカイオーガ受け(ちょすいなど)を採用すると選出に無理が生じることが多かったので、カイオーガ入り、特にザシアンカイオーガに対して通していける積みエースとして採用しました。勧めてもらった当初は性能に疑問があったのですが、使ってみて見た目では分からない強さがあると感じました。軽視されることも多く、特に最終日によく当たったザシアンカイオーガ+テッカグヤの構築に刺さっていたため活躍していました。
数値が貧弱なので介護が必要ですが、構築全体に一貫しているこおりタイプの一貫を切るなど、補完枠としては噛み合っていたと感じます。

・選出

あくまで基本的な考え方。
ザシアンカイオーガ
→ムゲンダイナ、ロトム(ウォッシュ)orイベルタル、メタモン
ムゲンダイナが事故らず仕事できれば大体勝てると認識しています。

黒馬バドレックスザシアン
→ムゲンダイナ、イベルタル、ポリゴン2orメタモン
相手の選出とダイマックスする一般ポケモンの型によるところが大きいですが、構築相性的には有利。バンギラス入りはかなり厳しいため選出が歪みます。

イベルタルザシアン
→ムゲンダイナ、ロトム(ウォッシュ)orイベルタル、メタモン
相手のイベルタルがかなり無理寄りなので非常に厳しいです。

イベルタルムゲンダイナ
→ムゲンダイナ、ドリュウズorイベルタル、ポリゴン2
同じく相手のイベルタルが厳しいマッチ。ムゲンダイナの処理にも困りがち。

ゼルネアス日食ネクロズマ
→ムゲンダイナ、ドリュウズ、ポリゴン2orメタモン
ドリュウズをうまく通せるか次第。

その他
ジガルデ入りにはポリゴン2を選出。みがわり型以外にりゅうのまい型などもそれなりに当たりましたが、むしろ対応しやすかったと感じます。
ホウオウ絡みはドリュウズが通るか、相手のランドロスをメタモンでコピーするか、TODになるかのどれか。わりと苦手だったと思います。
日食ネクロズマは型次第、ポリゴン2でダイマックスをいなしてイベルタルを着地するのが理想的な展開。
キュレム、ゼクロム、レシラム、ディアルガなど、ドラゴンタイプの禁止伝説にはかなり苦戦。ムゲンダイナにみがわりを採用してからは、様子見の択ができて多少緩和されました。

・総括

マッチング機会が多いカイオーガザシアン、黒馬バドレックスザシアンを意識して、柔軟な動きをしつつ再現性の高い勝利をすることをテーマに構築を組みましたが、遂行速度が遅い関係で下振れが多かったのと、他へのメタが回らなかったのが勝ち切れなかった要因だと思っています。
それでも自分のプレイスタイル的には上位構築を握るより、パワーが落ちてもこういった構築を使った方が勝てるとは思っていたので、その点は間違いなかったと考えています。

軸は気に入っていて、構築としてまとめ切れなかったこと、結果を出せなかったことを非常に悔しく思っていますが、これ以上煮詰めることは難しいと思ったため公開することにしました。原案を教えていただいた方には感謝しつつも申し訳なく思っています。
オフライン大会の試運転も兼ねてぼちぼちはやっていたのですが、この構築のままで今月上位を目指せる気がしなくなってしまったので、勝てそうな構築が浮かんだら頑張ろうかなと思います。

禁止伝説2体ルールでのサイクルは最初から不可能だと考えて、対面・展開的な思考を身に着けることに注力していましたが、この構築は良い意味でその固定観念を破壊してくれるものでした。

駄文失礼しました。何かの参考になっていれば幸いです。

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