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"おせっかいをもっと"株式会社nijito 鮫島社長にインタビュー!

はじめに

こんにちは。飛田ゼミなんでも取材班2年生の坂口奈那絵です。

「おせっかいをもっと」を経営理念に掲げ、ヘアケア用品を中心に展開する株式会社nijitoの代表取締役社長の鮫島貴子さんにインタビュー。ご自身の原体験をもとにnijitoを起業されたと語る鮫島さん。起業までの経緯や商品開発に込めた想い、おせっかいな組織づくりの秘訣などについて語っていただきました!ぜひ最後までご一読ください。


会社概要

社名 株式会社nijito(ニジト)

所在地 東京オフィス:東京都港区芝公園1-8-12
ヒューリック芝公園大門通ビル4F
福岡オフィス:福岡県福岡市中央区舞鶴1-1-11 天神グラスビルディング4F

事業内容 ヘアケア、スキンケア化粧品、日用雑貨の製造及び販売。通信販売業。

URL
http://www.nijito.jp/

インタビュー

原体験がきっかけでnijitoを起業

-nijitoさんを起業したきっかけについて教えてください。

鮫島さん「まず自分の結婚と出産が軸としてあります。今の若い子たちはそうじゃないかもしれないけど私の世代は女性は仕事をするけれど結婚と出産が一定のゴールみたいなことがあって、もともと商品の企画開発とかマーケティングが好きだったのでそれを結婚してもやれたらいいなって思っていたんです。」

-なるほど。

鮫島さん「出産と結婚を機に専業主婦になったんだけど子育てって仕事をするよりもすごく大変だっていうことに気づきましたね。今こそ共働きは当たり前って感じはあるけど我々の世代って昭和生まれの男性と結婚するわけだから基本的には主人が手伝うとかはなくて女性が仕事も家事も育児も頑張らないといけない感じがありました。」

-仕事に加えて家事も育児もってすごく大変ですよね。

鮫島さん「その中で女性が働きながら育児も子育てもして欲張りに生きるって素晴らしいことだけれど、それなりに自分の時間が減ったりとか、女性としても生きること、スキンケアや自分にお金や時間をかけるということもしなきゃいけないということに意識を持っていました。そこで、働く女性たちのために自分の強みを使って何かできないかなっていうことを思い始めました。」

-ではシャンプーを販売しようと思った理由はありますか?

鮫島さん「女性ってスキンケアにはこだわったり念入りにする人が多いけど、頭皮の本質的なケアをしている人ってその当時とても少なかったんですよ。そこで頭皮のケアや頭皮の状態や悩みを調べたときにシャンプーってすごくいっぱい悪いものが入っていて、スキンケアは色々無添加とか言われているのに対してシャンプーは何も言われていないことに気づきました。

-なるほど。確かにそうかもしれません。

鮫島さん「それっておかしいなっていうのと、自分の原体験をもとに今のワーキングマザーの生活に対するゆとりとか、心に対する受け取り方とかそういったことに課題意識を持っていて、それがシャンプーで解決できるわけではないんだけれども、少しでもほっとできたり、良いもの使ってるって言う自分に対する自信だったり、お風呂の中で少しでも自分に手をかけられてる余裕だったり、そういうのを感じてもらいたくて商品を作って起業したのがきっかけです。

年代ごとの課題に向き合った商品開発

-業務内容について教えてください。

鮫島さん「ブランド開発を主にしています。東京は市場に対してのマーケティング、福岡はお客様に対して何ができるのか、どういうコミュニケーションができるのか考えている組織になります。」

-nijitoさんが現在プロデュースされている3つのブランドについて教えてください。

鮫島さん「1つはharuという30代40代のワーキングマザーをターゲットにしたブランドを持っています。働いている忙しい女性に対して少しでも天然由来100%のもので生活にゆとりを与えたいという思いがこのブランドに込められています。」

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写真中央:haruのkurokamiスカルプシャンプー
両端は数量限定フレグランスシャンプー。毎年デザインが異なります。

-他のブランドについても教えていただけますか?

鮫島さん「M.は50代向けのブランドです。50代の女性の悩みを解決するようなブランドです。後は30代の男性に向けたRapterというブランドですね。この3つのヘアケアや生活用品を中心としたブランドの開発を行っています。」

-なぜ30代男性なのですか?

鮫島さん「30代の男性って結婚をして子どもがいてかつ会社でも責任が問われる立場になったり、自分の時間がなくなったりとか、自分の存在価値について悩みだす時期なのね。そこに対して自分の失われたアイデンティティーを持ってもらいたいという志を持ちました。そういう風に本質的な課題を見つけ出したときに30代の男性をターゲットにしてブランドを作りたいと思ったのがきっかけです。」

-50代女性に向けたM.というブランドについてはどうですか?

鮫島さん「50代前半の女性って閉経して更年期が始まる方たちなんです。言葉が悪いけど女性として終わってしまうんではないだろうかとか更年期とかいろんな不安が出てくる時期で、さらに子供も手から離れていくので自分の存在価値について考える時期でもあると思うんです。50代女性はお仕事をされていない方も多いので。そこに対してまず女性として手をかけてない場所に手をかけることによって、30代とか40代とかの女性ともまだ戦えるよっていう。だから50代に対しては年齢が出やすいデコルテや首周りの商品を中心にブランド展開しています。」

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左から、Mパーリィデコルテミルク、Mシルキーヘアジェル

-こういったクリームですか?

鮫島さん「そうそう。さっき言ったharuの30代、40代のお客さんって自分にかける時間がないんですよね。でも50代の客さんは少し自分にかけられる時間が増えるからその時間で自分の体に手を触れて手をかけて美しくすることでこれからの自分をより楽しみになってもらいたいと思っています。」

お客様、社員、パートナーに対してのおせっかい

-企業理念である"おせっかい"について詳しく教えてください。

鮫島さん「お客様・社員・パートナーに対しておせっかいをしています。お客様に対してのおせっかいは主に商品やブランドを通しておせっかいをするということですね。単にこのシャンプーがいいですよということではなくて、このシャンプーの後先にこういう価値があるんですよっていう提案をすることも1つのおせっかいだと思っています。」

-商品の押し売りではなくお客様の事を第一に考えられているんですね。

上野さん「単なる注文を受けるだけのコールセンターではなくてお客様の今の悩みだったり困ったをCS部のクルーたちが瞬時に把握してお客様に合わせた提案をしています。完全マンツーマンではないのですがお客様の困ったに対して真摯に向き合ってコミュニケーションをとっていくっていうやり方です。」

-社内に対してはどういったおせっかいをされていますか?

鮫島さん「自分が幸せじゃないと人にいいことなんかできないじゃない。だから会社の中を働きがいのあるようなすごく良い環境にしていきたいっていうのが軸にあります。」

-まずは社員さんからってことですね。

鮫島さん「社内でも誰かが誰かに対しておせっかいをしたら、おせっかいをされた人がこういうおせっかいをしてくれてありがとうっていうことを共有しています。」

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社内に展示された数多くのメッセージカード

鮫島さん「佐川急便さんとかnijitoに関わってくれている人のことをパートナーと呼んでいます。nijitoでは受注の対応が追いつかないので他の外部のコールセンターとパートナー連携してるんです。そういったところに対して定期的にコミュニケーションを取りにいくような合同の座談会をしたり何かイベントごとに応援のお手紙を渡したりそういった細やかな対応をしています。」

-なるほど。定期的にイベントをされてるんですね。

鮫島さん「要は外注とか下請けとかっていう考えではなくて一緒に世の中におせっかいをしていくパートナーだよっていう考え方を全社員持って欲しいと思っています。」

-社内の雰囲気はどうですか?

鮫島さん「社内のオフィスに関してもコミュニケーションが取りやすいように設計していて、ちょっとしたすれ違いが起こらないようにしています。なのであまり会議室をいっぱい作ったりせずに、オープンスペースのような場所でも会議をするしご飯も食べるし、隣で会議をしていても気にならないようにオフィス自体をコミュニケーションが取りやすい設計にしています。雰囲気作りにこだわっているのでそんなに悪くはないんじゃないかと思っています。私は福岡のオフィスの様子は実際のところ分からないのですがどうですか?」

平田さん「部署が違っても大きな壁がなくすごく見通せるような感じなのでコミュニケーションがとりやすいです。あと東京と福岡って物理的な距離があるとは思うんですけど、何かあったときに顔を見て確認ができるように随時テレビで繋いでるんですよ。これもすごく物理的な距離を感じさせない工夫の1つだなと私は思っています。」

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福岡のオフィスの様子。会議室以外に大きな壁がなく全体が見渡せる設計になっています。


鮫島さん「会社なので会社の利益を生み出していく必要があるんですけど、あえてこの8年間はあまり売上至上主義的にせず、働く人たちが幸せに働ける事に重きをおいて、社内の環境作りに投資をしてきました。nijitoって新卒の社員が70%を超えていて、正直最初の頃は全然使えないわけですよ。ただある意味働く人にすごく投資をしているので売上を上げることよりも、やっぱりおせっかいっていう一見訳のわからないような経営理念に共感してそこにコミットして頑張ってくれる人たちが成長して、そこから一気に売上を上げていこうって思っています。ようやく土台も整ってきたのでこれからですね。」

-今後の展望を教えてください。

鮫島さん「今3つのブランドができてるんですけど正直利益が出てるのはharuっていうブランドだけで、他の二つのブランドは今年作ったばかりでまだ投資をしている最中なので、この2つのブランドを育てていく事がまず1つです。あとはnijitoに入ってくれた若手の社員たちで事業かブランドかはまだ分からないけど、いずれ7つのロゴを埋めていくことを展望として考えています。売上だけを目指してしまうとお客さんが見えなくなってしまうと思うので、ターゲットを重視した7つの虹をかけることをビジョンとして掲げています。」

-人材教育はどのようにされていますか?

鮫島さん「人材教育といったら上から目線になるけど私はnijitoで自分がやりたいことをやってほしいと思っています。そのためにはいろんな仕事をジョブローテーションしないといけないので、まずはやっぱり自分がやりたいとか好きっていうものを見つけることが大事ですね。だから自分の好きを見つけてもらえるようなチャレンジを本当は与えたいけど、まだまだ小さい会社なのでそういうチャレンジを与えられるくらいまで事業規模が大きくなるよう、まずは社長としてはそこを目指しています。」

-求める人材はありますか?

鮫島さん「思ったことがあったら見逃さないというか無視しないこと、人間として当たり前のことをちゃんとやるっていうことを求めてます。あと自らこれをやりたいっていうチャレンジ精神は求めてるかな。でもチャレンジとか自信がないとできないから、まずは経験を重ねて自信をつけてもらいます。nijitoの成長を自分の成長につなげられる、当事者意識を持ってもらえるような理念を掲げています。」

-最後に学生に一言お願いします。

鮫島さん「私はこれがやりたいっていうことが見つけられなくても焦らなくていいかなと思っていて、なにがしたいか分からなかったら、まずは自分がどんな経験がしたいのかとか、どんな雰囲気の会社で働きたいのかといった、自分の感覚とか価値観とかで会社を選んだらいいと思います。」

-その価値観ってどうやって見つけますか?

鮫島さん「生まれた時からのライフ曲線を書いていくと自分の価値観が見えてくると思います。そういった方法っていくらでもあるから、自分の中で何を大事にしたいのかを過去を振り返ってしっかり軸として持つということがステップとして大事だと思います。」

-鮫島さん、本日はありがとうございました!

おわりに

いかがだったでしょうか。組織を形成する上で、人とのコミュニケーションやおせっかいがとても大切であると学びました。オフィスの設計までこだわりが沢山詰まっていて本当に素敵な企業だと感じました。鮫島さん、貴重なお話をありがとうございました!


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