プーチン大統領に対してオランダのルッテ首相の強烈な言葉!ウクライナ「停戦」対露強硬派のルッテ首相が言った理由!

ウクライナの戦争集結と和平への道筋を探る平和サミットが、2024年6月15日から16日の日程で、世界からおよそ100カ国が参加してスイス中部のビュルゲンシュトックで開催されました。

この平和サミットにロシアは招待されず、またしても、ロシアは除け者扱いされました。そして中国は、この平和サミットへの参加を拒否しました。このサミット開会の前日、ロシアのプーチン大統領はこのサミットにぶつけるようにウクライナ停戦条件を発信しました。

この映像は㋅14日に、SNSにアップされました。プーチン大統領は、ロシア外務省で次のように述べました。「ウクライナが定戦交渉を我々ロシアと開始するための条件は、ウクライナ軍が、ドネツク・ルガンスク人民共和国・ヘルソン・ザポリージャ地域から完全に撤退しなければならない。」

プーチン大統領は、イタリア南部プーリアで開催された主要7カ国G7サミットと6月15日からスイスで始まった平和サミットに向けて、このような停戦条件を改めて発信したわけです。この映像は、6月16日にSNSにアップされました。オランダのマルクルッテ首相が、平和サミットの会場の外で記者からぶら下がりインタビューを受けている様子です。

「ロシアのプーチン大統領が出してきた定戦条件について、どう思いますか。」と記者から聞かれて、マルクルッテ首相は「グッドニュースだ!」と答えました。対ロシアで最も強硬な部類の姿勢を取ってきたオランダのマルクルッテ首相が、なぜプーチンのこのエゴイスティックな停戦条件を「グッドニュース!朗報だ!」と言ったのでしょうか。

それでは、マルクルッテ首相の言葉をお聞きください。本チャンネルで日本語字幕をつけています。「馬鹿げた和平提案をしてきた。昨日、プーチンが馬鹿げた和平提案をしてきた。確実に、プーチンはパニックに陥っている。だから、これはグッドニュースだ。」

マルクルッテ首相に限らず、オランダ国民からは西川諸国の中で最も対ロシアで強硬な意見の姿勢が見られます。以前、本チャンネルでお伝えしましたようにウクライナ軍パイロットたちは、オランダでF16戦闘機の実践さながらの高度な飛行訓練を行っており、オランダはF16戦闘機をウクライナに送る予定です。

オランダがなぜここまで対ロシアで強行な姿勢を貫いているのか、今ひとつ分からないとおっしゃる方がもしもいらっしゃるならば、次の映像をご覧ください。この映像は、オランダを走る霊柩車の長い列です。この霊柩車の長い列で運ばれているのは、今から10年前2014年7月17日に、ウクライナ上空で撃墜されたオランダからマレーシアへと向かっていたマレーシア航空MH17便の乗客だったオランダ人たちのご遺体です。

2014年7月17日に民間航空機マレーシア航空MH17便は、ウクライナの新ロシア派分離主義者たちが発射したロシア軍が共有した地対空ミサイルによって撃墜されました。この民間航空機には各国の民間人298名が搭乗していましたが、全員死亡しました。

塔乗者の国別ではオランダ人が最も多く、オランダ193名が殺害されたと言われています。オランダ人たちはこの10年前の痛々しい事件を、忘れてはいません。
(一部文字起こしおわり)