アリゼー最高

 漆黒5.3までのネタバレを含みます。






 5.3の討滅を終えて、暁のメンバーそれぞれがお世話になっていたところに挨拶しにいくというくだり、そのアリゼーのパートでめちゃくちゃ泣きました。ff14初泣きでした。

 もちろん漆黒入ってからここイイなーってとこはたくさんあって、その中でも感動するところだと、たとえばサンクレッドがリーンにおかえりって言うところとか、水晶公がライナとの過去を語るシーンとか……マジで泣きポイントたくさんあったんですが、やっぱりアリゼーのとこがイチバンきました。
 そのノリでチャイ夫妻のとこも泣いてたし(ちなみに漆黒はドゥリア夫人が1番の推しNPCです)、セトのとこもよけいに泣いてたし。ルナルくんでスッと涙引っ込んだけど。

 いやーールナルくん、ヤシュトラが「もう帰ってこない」って言ってるのをこっそり聞き耳立てて聞いちゃったのに、わざと「また帰ってきてくれないか」って試すような事いったり、告白を「なんてね」って誤魔化しちゃったり、なんかすごく行動が幼いような。
 ヘタレというか、あんまりff14のNPCらしくなくて、悪い意味で他にいない種類のキャラだなと……。もし何らかの別作品に出てたら、ヒロインに「うざったい」って一蹴されてずっとぐちぐち落ち込んでそうなタイプですよね。
 いや、これがたとえばウェッジとかだったら全然キャラに合っててしっくりくるんだけども。ウェッジが「タ、タタ、タタルさん!好きっス!!……ってのは冗談で……し、失礼するっス〜!」とか言ってたら、このヘタレちゃんとしろよ笑笑みたいになるんだけど、なんかルナルくんって"ガチ感"があって……。ヤシュトラに依存してる感がじんわり感じられるような。いや喋り方とか家庭的な雰囲気とかがかわいくてめちゃ好きなんですけどね。
 ff14にしては珍しく「振り切らない」キャラだったなーという感想(振り切ってるのはエッダとかゼノスとかそういうヤツら)。


 なんかルナルくんの話になっちゃったけど、アリゼーって本当に最高だよねって話がしたかった。

 まずアリゼーはシナリオ内で、意図的に「答えのない問題」をぶつけられていると思います。テンパード化してしまったと思われるコボルド族の子供のことや、罪喰い化が進行している患者のことなど。
 それでもアリゼーは動き続ける事をやめないというか、迷わない、ブレないところがカッコいいんですよね。

 紅蓮のリセというキャラは、アラミゴ奪還という理想を叶えられるだけの力を求めて、迷い、間違えて、葛藤しながら成長していくのを楽しむキャラだったように思います。
 対してアリゼーは、手の届かない理想に一人で手を伸ばすようなことはしないような気がします。
 そもそもアリゼーって、育ちいいなー、頭いいなーみたいなの感じるじゃないですか。リセと同じくかなり直情的なんだけど、現実主義で、だからこそ理論に欠点が少ないというか。
 数少ない迷いみたいなのも大迷宮バハムートで折り合いをつけて、蒼天の追加パッチで出会う頃にはもう、自分の今の力でできる物事、できない物事が分かってるんですよね。そうしてできないことが分かってるからこそ、できることに手を抜くことはしない。その直向きな姿勢がかっこよくて、惹かれるんです。
 なにより「頭より先に体が動く」とアリゼー本人も言っていましたが、全てをがむしゃらにやってるわけじゃないことはわかります。だからこそ、今できる事を積み重ねた先で「答えのない問題」をいつか解決してくれるんじゃないかと、期待してしまうんですよね。

 で、5.3の終わりで、ハルリクがアリゼーの言葉に応えるように「この世界にあるもので、いらないものなんてない」と呟き、それを聞いたアリゼーがいくつか言葉を返したのちに泣いてしまうシーン。
 これこそが僕が期待していた「アリゼーの行動がもたらした解決」そのもので、アリゼーにとって最も重要な場面だと思います。
 先の見えない問題にぶち当たって、つらくても寂しくても気丈に振る舞い、毎日自分にできる事をやる……そうして一年以上この旅立ちの宿でやってきたことが、無駄じゃなかったんだと分かる瞬間。ff14のストーリーで、アリゼーが初めて真の意味で報われるシーンだと思うのです。
 テスリーンが遺した言葉を、ハルリクが心の中に持っていた。これが彼女にとってどれだけ嬉しく、望んでいたことか……。

 とまあ今思い返すとこんな風に分析できますが、ストーリー進めてた時はこのシーンで自分がどんな感情なのかもわからず「アリゼーよがっだね゛え゛」と言いながらめちゃくちゃ大号泣していました。
 こんないい子に、こんな素敵なエピソードの結末をくれて感謝しかないです。今後もアリゼーが、こうして直向きに行動して目の前の困難を乗り越えてくれるんだろうなと思うと、本当にモチベに繋がりますね。

 あと蛇足ですが、「アリゼーは主人公に憧れており、主人公のいないところでよく主人公の話をしている」「アリゼーがいろんな事をお手伝いしてくれているからとても助かっている」みたいな話を他のNPCから聞けるのが個人的にすごく好き。
 普段ツンなアリゼーから直接デレられるのもいいですが、間接的にそういう話を聞くと「あぁ本当にアリゼーは主人公のことが好きなんだな」とか「アリゼーがは本当に努力していて偉い子なんだな」ってのがわかってめちゃくちゃ嬉しくなりますね!

これ以降のストーリーも楽しみです。早く最新パッチまで進めたいな〜

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