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設計者との会話

間違った先入観を正すのが第一歩

YouTubeの動画の中で、「ホームレスに禿はいない。」という話がありました。彼らは風呂に入らないし頭も洗わない。垢が溜まり匂いを発することは困るが髪は元気である、というのだ。
そこで、髪を洗わないとどうなるか試してみました。風呂に入った時はお湯をかけて軽く洗う程度にして半年ぐらいたちました。雨粒が頭皮に当たるのが判るようになっていた髪が昔のように太く丈夫になり、雨粒も防御します。
 禿ないためには洗髪して頭皮を清潔にすることだと一般的には考えられています。本当は皮膚の分泌物でコーティングすると髪は元気になるようです。
 
 東大の医学部に3男1女の子供が全員合格した佐藤家では子供部屋がなく居間で机を並べ勉強して、和室に布団を敷いて寝るという生活だったそうです。
 また、大リーグで活躍する大谷翔平選手も子供のころ個室を持たなかったそうです。
 私が設計させてもらった「平塚の家」においても明確な子供部屋は作りませんでした。両親は共働きであるにもかかわらず、親子の絆は強固で子供はしっかりした成人に育ちました。
 
子育て世代の家づくりにおいて、子供部屋が必要だとだと4LDK前後の大きさの家を作るか、求めるのが常識のようです。西洋人の自己主張の強さと違って、調和を重んじる日本人には子供部屋より家族の強い絆の中で成長していく環境が大切なのではないかと考えます。4~50年以前の高度成長期の親は仕事が大変で子供を顧みる時間はありませんでした。部屋に閉じこもって不登校になった子供が増え、成人してからも引きこもりが社会問題になりました。

 時は移り、現在の子育て世代は家庭を大切にし、子供と過ごす時間を重要に考えているようです。
 
 それぞれの家族に合わせた家づくりも大切な課題です。そのためにも間違った先入観をただし、何が大切か見極めることが重要です。

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