見出し画像

2023.04.16(日)皐月賞🏇


出走馬は以下のとおり。

近年稀に見る大混戦で、実力の抜けた馬がいない今年の皐月賞。こういう時は不利がないポジションを取れる馬やレース経験が豊富な馬が微差を制しているイメージ。
まずは過去30年の傾向を見ながら精査していこう。

弥生賞(4着以下の巻き返し例)


1995 オートマチック(4番人気4着で3着馬とタイム差なし)
2000 チタニックオー(9番人気6着)
2008 キャプテントゥーレ(5番人気4着)
2009 セイウンワンダー(2番人気8着。前年2歳チャンピオン)
2013 エピファネイア(1番人気4着。0.1差)
2018 サンリヴァル(5番人気4着)

→特に法則は見当たらず。グリューネグリーンは戦績を見る限り、明らかに実力が足りていないので消す。

共同通信杯

2001 ジャングルポケット(1番人気1着)
2007 フサイチホウオー(1番人気1着)
2010 ゴールドシップ(2番人気1着)
2014 イスラボニータ(1番人気1着)
2015 ドゥラメンテ(1番人気2着)
2016 ディーマジェスティ(6番人気1着)
2019 ダノンキングリー(3番人気1着)
2021   ステラヴェローチェ(1番人気5着)
2022   ジオグリフ(1番人気2着)

 →朝日杯0.1差2着、共同通信杯1番人気5着のステラヴェローチェが本番で巻き返した以外はほぼ1着馬だけ皐月賞で3着に入っていた。既にG1級である場合を除いてここで大敗している馬(ウインオーディン)は除外できる。タッチウッドとファントムシーフは残る。

若葉S組(阪神2000mになった2000年以降)

2006 フサイチジャンク(1番人気1着)
2007 ヴィクトリー(1番人気1着)
2012 ワールドエース(1番人気1着)
2014 ウインフルブルーム(1番人気2着)
2019 ヴェロックス(1番人気1着)

 →すべて1番人気で1,2着。
 →ショウナンバシットは2番人気1着だが、すみれSで負けており実力が足りないと判断して消す。

きさらぎ賞組(京都1800mになった1991年以降)

(1.0.0.10)
2000年に入ってからは特に悪い成績。
2016にサトノダイヤモンドが1番人気で1着になり、本番でも1番人気で3着に入っているが、これだけ。

→中京開催なので一概には言えないが、全体の傾向として年明けの中京レース経由組はレベルが落ちる。ただし今年の勝ち馬であるフリームファクシは
・デビュー戦でミッキーカプチーノに負けた以外は3連勝中。
・レーン騎乗
上記2点からも残さざるを得ない。

スプリングS組(2011年除く)

1987 マティリアル(1番人気1着)
1992 ミホノブルボン(2番人気1着)
1994 ナリタブライアン(1番人気1着)
2000 ダイタクリーヴァ(1番人気1着)
2003 ネオユニヴァース(2番人気1着)
2003 サクラプレジデント(1番人気2着)
2006 メイショウサムソン(4番人気1着)
2009 アンライバルド(1番人気1着)
2012 ディープブリランテ(1番人気2着)
2013 ロゴタイプ(1番人気1着)
2015 キタサンブラック(5番人気1着)
2015 リアルスティール(1番人気2着)
2018 エポカドーロ(3番人気2着)
2020 ガロアクリーク(6番人気1着)

→1.2着のみ残す。ベラジオオペラ、ホウオウビスケッツが該当。
4コーナー4番手以内でスプリングSを好走した馬(エポカドーロ、キタサンブラック、ロゴタイプ、ディープブリランテ、メイショウサムソン、ネオユニヴァース、サクラプレジデント、ダイタクリーヴァなど)は皐月賞でも好走する傾向にある。

前々走成績(過去30年)

 皐月賞を優勝した28/30頭(93%)が前々走で3着以内
 ダイワメジャー…ダートの1勝クラス(当時は500万下)で4着
 アルアイン…馬場が重かったシンザン記念6着

 →今年はグリューネグリーン、ラスハンメル、グラニット、タスティエーラが該当。これらの馬が勝つ可能性は低そうだ。

ホープフルS、朝日杯など昨年からの直行組

過去にサリオス、コントレイル、イクイノックスが直行で皐月賞1.2着になっているが、3頭とも無敗、サリオスは無敗のG1馬、コントレイルに至ってはそこに3冠もついてきており、イクイノックスは今や世界ランキング1位の化け物。
今年該当するのはダノンタッチダウンだが、3戦1勝で新馬勝ちしか実績がないので明らかに実力が足りていないので消す。

展開

逃げるのはグラニット。京成杯のスロー逃げでは勝ち目がないことが分かり、サウジRCの時と同様、淀みのないペースで逃げたスプリングSが4着に健闘していることからも、今回はペースはミドルからハイペースになる事が予想される。

そうすると今まで逃げ気味に走っていた馬たちは離れた2番手になるので、タッチウッド、トップナイフ、ホウオウビスケッツあたりがグラニットに続く。かなりタイトなレースになるので馬場が乾き切らない限りはポジションを取れる馬と、どんなペースでも末脚を使える馬だけが来るような実力が出るレースになる。

グラニットは京成杯を見る限り2000は長く、かなり早めに失速する筈なので2番手集団が粘り込みを図り、後ろから実力馬が襲いかかる展開。ただし後ろは馬群を上手く捌けた馬だけが来れるので実力馬でも来ない可能性が出てくる。ポジションを取れる脚質、そしてジョッキーを用意している馬が有利だ。

結論

そこで今回は前の馬から本命を選択する。

トップナイフは右回り2000mを3回連続で使って2着3回。安定性があり、その中にはG1ホープフルSも含まれている。気付くといつも内の前におり、自分のレースモデルが確立されている。

暮れのホープフルS。8番ゲートから積極的にペースを作って逃げ粘って、勝ち馬と差のない2着。自分のレースの『型』がある。

今年の3歳はスローのレースが多く、スプリングS組だけがステップレースでハイペースを経験している。ただホウオウビスケッツはベラジオオペラにキッチリ差されている事を考えると1ハロン伸びた時の不安がある。またトップナイフは叩き2戦目、しかも前走の弥生賞は一度交わされかけたワンダイレクトをまた差し返す根性もある。

前走の弥生賞では、内からもう一度盛り返す勝負根性を見せた。ローテーションも理想的。

○は同じ先行馬の中からタッチウッドを選ぶことにした。前走の共同通信杯はステップレースの中では最もレベルが高く、近年では皐月賞にかなりリンクするレースである。スローとは言え出遅れてからハナを奪って長い府中の直線を粘って2着をもぎ取るのはポテンシャルが高いと言わざるを得ない。

前走の共同通信杯では、この出遅れから先頭に立って2着。
決して内容の良いレースの進め方ではなかったものの、
ポテンシャルの高さを伺えたレースでもあった。

今回ゲートが改善されて普通にスタートを切れた場合、2番手集団をひき離してグラニットの直後につける可能性もある。大阪杯でも見せた武豊の正確な体内時計でこの馬場を味方につけて早め先頭で押し切るレースをする可能性もある。

相手はポジションが取れて実力のある馬、あるいはジョッキーが騎乗するソールオリエンス、フリームファクシ、ファントムシーフ、ホウオウビスケッツ、タスティエーラ、ベラジオオペラの6頭。

これらの馬を本命にしなかった理由は、今回想定されるペースで2番手集団につけられるか疑問だった事と、それぞれの実力がこの舞台に合っているか不明だった事が大きい。

ソールオリエンス‥前走は強い勝ち方も気性に問題。

この膨らみ方は課題。本番でも同じ事が起きたら後方にいる馬たちに影響が出て結果に大きく影響することもある。こういうロスが今回のような混戦では致命傷のなりかねない。

またかなりのスローペースだったので見た目のインパクトのせいでやや人気先行の感じ。

他馬との着差はあったものの、所詮はスローのヨーイドンで
格下相手に楽勝しただけに見える。果たして。

横山武史もインタビューでポテンシャルの高さは認めているものの完成するのは秋以降であるとして、保険をかけている。このタイプの馬は過去にもゴールドシップやドゥラメンテといったあたりが当てはまるが、抜け出してからの突き放し方が彼らに比べたら甘い気もした。

ファントムシーフ‥やはり左回りでの強さが際立っている。出遅れたとは言え、ホープフルSでの4着は期待していたほどの強さがないのだと確信。

ホープフルSでは最後に脚色が鈍くなり、
キングズレインに差されてしまった。
左回りの時のような圧倒的なパフォーマンスは望めないのかも。

共同通信杯もタッチウッドが出遅れていなかったとしたら勝てていたか疑問で、G1に慣れていない厩舎なのも気になる。厚く買うならダービー。

タスティエーラ‥共同通信杯でキレ負け。ここで賞金を加算できなかった事で弥生賞に全力投球せざるを得なかった。休み明けのトップナイフ相手に勝ったもののこれ以上の上積みは見込めない。鞍上もG1での激しいポジション争いにはついていけないタイプだが、縦長になった場合は不利なく末脚を使える展開になる可能性もあり、弥生賞勝ち馬である事を尊重して紐に入れる。

ベラジオオペラ‥今回想定されるペースでしっかり重馬場の中で前を差し切った実力は本物。混戦の皐月賞(ドゥラメンテ、ゴールドシップ、ダイワメジャー、ノーリーズンなどが勝ち馬の年)の時ほどスプリングS組は強さを発揮する。ただし田辺への乗り替わりは大幅なマイナスで、外枠の分、中団に押し込められる懸念があり実力を発揮できない恐れがあるので紐まで。

◎トップナイフ
○タッチウッド
▲ ソールオリエンス
▲フリームファクシ
▲ファントムシーフ
▲ホウオウビスケッツ
▲タスティエーラ
▲ベラジオオペラ

いいなと思ったら応援しよう!

馬なりクン
サポートしていただくくらいなら、馬券購入の資金にお使い下さいませ✨🙇‍♂️ ただ、あったら喜びます🥺笑