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2024.04.14(日)皐月賞🐎

枠順および人気は以下のとおり。

◎レガレイラ(1番人気)
▲エコロヴァルツ(11番人気)
▲ビザンチンドリーム(7番人気)
▲コスモキュランダ(9番人気)

今年の皐月賞は牝馬が1番人気に推される、混戦の様相。どの馬も魅力的だが、言い換えれば軸にできる馬が不在。

ただそんな中でも本命はレガレイラとする。
牡馬を暮れのホープフルSで完封したこの馬の唯一と言って良い不安要素は乗り替わり。これに尽きるだろう。ルメールが鞍上なら単勝は最低でも2倍台前半にはなっていた。
今回レガレイラを本命に打てたのは想定されるペースがある程度流れると思ったから。3番人気のメイショウタバル、ダノンデザイル、シリウスコルト、ホウホウプロサンゲあたりは前に行きそうで、ある程度先行争いは激化するものとしてレースを考えた時、レガレイラが道中でゴチャついて本来の末脚が発揮できなくなる可能性が減ったのが大きい。
ホープフルSから皐月賞に直行するというローテは計画的なもの。近年は一戦ごとのレースでの消耗は激しくなる一方で、このように間隔をとってG1を連戦するローテは賞金に余裕のある有力馬にとっては一般的なものとなりつつある。
また勝算のないレースに、しかも牡馬クラシックに無闇に牝馬を送り込む事など天下のノーザンFがするはずもなく、陣営は相当自信を持って挑んでいると理解して良いだろう。

そもそも現3歳世代の走ってきたレースでハイレベルだと言われてきたのは

・ラジオNIKKEI杯京都2歳S
・朝日杯FS
・ホープフルS

である。

ラジオNIKKEI杯は勝ち馬のシンエンペラーが暮れのホープフルSを2着に好走したのを皮切りに、4着ダノンデザイルが京成杯1着、6着ディスペランツァは土曜日のアーリントンCを勝ち、8着コスモキュランダは弥生賞を勝っている。現時点ではこのレースがこの世代の1番の出世レースとなっているのは間違いない。

その1番の出世頭であるシンエンペラーを子供扱いしたのがレガレイラなのだ。
ホープフルSの斤量はシンエンペラー56に対してレガレイラは55。これは牡馬に換算すると57である。皐月賞では牡馬が57に対して牝馬であるレガレイラは55なので、更に有利である。まだ成長途上のこの時期に2キロの恩恵があるのは大きい。
今回の鞍上はアスコリピチェーノで桜花賞を2着に好走した北村宏。ドバイで落馬負傷したルメールの代打となるわけだが、乗り替わりが北村と公式アナウンスされる前から調教でレガレイラに乗っており、コンタクトは取れている。鞍上で不安視されてオッズがつくのは購入者サイドからすれば美味しい。

2番手以下の評価は非常に難しかったが、ラジオNIKKEI杯に関しては外を回して負けた馬たちが軒並み重賞戦線で活躍。
その中でもコスモキュランダは今回と同じ舞台である中山2000mをデビューから4回も経験しており、前走は弥生賞を道中で捲り、直線で伸びてシンエンペラーを抑えて初重賞制覇を遂げている。出遅れ癖はあるものの、位置を問わず結果を残しており、今回はモレイラが騎乗することも頼もしい。混戦の時ほど騎手の差がものを言う。敗れたシンエンペラーが叩き仕上げだったとは言え0.2差は完勝と言える。勝ちタイム1.59.8は弥生賞レコード。過去1分59秒-2分1秒以内で走っている弥生賞出走馬は皐月賞でも好走している馬が多く、タスティエーラ、ドウデュース、コスモバルク、マカヒキなどが挙げられる。明日は最終週とは言え良馬場確定。コスモの走破タイムは後押しになる。

まだ挙げていない朝日杯組の中ではジャンタルマンタルとエコロヴァルツが出走する。
朝日杯2着だったエコロヴァルツは前走の共同通信杯で超スローペースに戸惑い折り合いを欠いて5着。今回は右回りに戻って距離延長、ペースもG1らしいものになり、更に内枠を引けたことで状況は大きく好転。もともと武豊が期待していたこともありサンライズジパングではなくこの馬を選んだと言うこともポイント。レースではメイショウタバルがハナに行くことが予想され、ポジション取りがしやすくなるのも好材料。最終週の馬場でパワーが求められる可能性があるのは、札幌を圧勝しているエコロヴァルツには有利。マイラー寄りのジャンタルマンタル(皐月賞後はNHKマイルCを予定)よりも今回の舞台なら勝機はある。

ハイレベルだと前述したレースとは別路線から来た馬でも魅力的なのが一頭。
ビザンチンドリームはデビュー戦を圧勝した後、年明けのきさらぎ賞へ。レース内容はお世辞にも良いものとは言えなかったが、荒削りな分、その素質の高さが窺える事となった。
スタートで出遅れたビザンチンドリームはそのまま外目を追走。少し内に入れると前を塞がれ、前半800m47.8のスローペースだったことも災いして終始かかりっぱなし。並みの馬ならここで終わっているが、ビザンチンドリームは直線で大外をぶん回されながら最後はハナ差差し切ってしまったのだ。この馬もエコロヴァルツ同様、距離延長とミドル〜ハイペースになる今回は状況が好転する。器用なタイプではないため、この馬にとって外枠はむしろ好材料。最終週の中山は外からの差しも届く傾向が強い。デビュー戦で跨ったムルザバエフに乗り替わるのも心強い。

印を打たなかった中でも、ホープフルS2着のシンエンペラーと共同通信杯を勝ったジャスティンミラノは三連系を購入するのであれば入れておいて良いかもしれない。

シンエンペラーは安定性があり実力の裏付けもあるが、枠や展開に恵まれたレースが多かったのもまた事実。騎手が毎回固定されていないこともプラスにはならないだろう。今回は初めての外枠でフルゲート。前走からのプラス要素はない。
ジャスティンミラノは共同通信杯でのラスト3Fが優秀だったこと、また近年その共同通信杯からの直行ローテが主流になりつつあること、そして友道調教師の会見での強気とも取れる発言で人気が高騰したが、そもそも共同通信杯は異常なほどのスローペース(前半800m50.0)で典型的なスローのアガリ勝負。年々速くなる東京競馬場の高速馬場でのアガリタイムに全幅の信頼は置けない。
デビューから2戦続けて東京を使っているあたり、ダービーが大目標なのは間違いない。
ただしシンエンペラーと同じく一定の実力は示している(共同通信杯では朝日杯勝ち馬のジャンタルマンタルを撃破)ので、馬券に絡んでもおかしくはない。

現在3番人気のメイショウタバルは個人的には危険な人気馬という認識。
前走の毎日杯の勝ちタイムが歴代の活躍馬よりも優れていること、そしてそのタイムが重馬場の中で記録されたこと、さらに今回与えられた2番枠がこの過剰とも言える人気を形成しているわけなのだが、そもそも毎日杯の行われた日は完全な内前有利のトラックバイアスで、それまでの芝レースでは人気薄の逃げ先行馬が内を走って粘っていた。メイショウタバルも内ラチ1頭分を空けて圧勝したのだが、この馬の通った芝は禿げておらず、この部分だけ雨が捌けていた可能性がある。
さらに一週前のCWでの超抜時計は折り合いを欠いたことによるもので調教師も認めている。
今回は前に行きたい馬が多く、先行争いは激化必至。前走のような展開にはなりにくいと考えた。

人気薄では京成杯勝ち馬のダノンデザイルも買いたい一頭だったが、前に行きたい同馬にとって16枠は痛すぎる。出遅れ癖もあるので後方からの競馬も経験はあるのだが、差し脚ではダノンデザイルよりも魅力的な馬が他にもいる。勝つなら先行粘り込みだったが今回は条件が厳しいと見て印はつけなかった。

馬券としてはレガレイラからの馬連、ワイドが本線。3連単には印をつけた4頭以外では上記のシンエンペラー、ジャスティンミラノあたりを入れてみるのも面白い。

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