見出し画像

2024.05.05(日)NHKマイルC🐎

出走馬は以下の通り。

ジャンタルマンタル
▲ディスペランツァ
▲ボンドガール
▲ロジリオン
▲キャプテンシー
▲シュトラウス
▲アスコリピチェーノ
▲アルセナール

今年のNHKマイルCはハイレベルなメンバーが集まった一戦。特に注目されているのがジャンタルマンタルとアスコリピチェーノだろう。どちらも2歳チャンピオンで、クラシック一冠目の皐月賞/桜花賞では共に苦杯を舐めたものの善戦しており、このNHKマイルCでも人気を二分している。
今回はジャンタルマンタルのほうを本命とした
皐月賞は川田がレース前の会見で『チャレンジ』と言っていたように、この馬には距離が長かった。それでも1000m通過57.5の超Hペースを2番手で4コーナーを回ると、

直線入口で早くも先頭に立つジャンタルマンタル(左3の青帽)

勝ち馬のジャスティンミラノと0.1差の3着に粘る大健闘。

最後は交わされるもの着差は僅か0.1秒。

2着のコスモキュランダは4コーナーを8番手、4着以下は10番手以降でまわってきているにも拘らず、ジャスティンとジャンタルマンタルだけは先行しながら押し切る強い競馬を見せた。

一方のアスコリピチェーノは桜花賞でスタートから後方に押しやられて4コーナーで勝ち馬のステレンボッシュに外に弾かれての2着。それでも鞍上の北村としては出来ることはやった、『彼にしては』100点の騎乗だったと思う。モレイラが上手すぎたのと、これ以上を北村に求めるのは酷といった感じだ。

ジョッキーの腕の差で2着に敗れた桜花賞。
陣営の悔しさはNHKマイルCの記者会見にも表れていた。

先の皐月賞でルメールの代打としてレガレイラに騎乗した北村は大敗。これが決め手となり、NHKマイルでは無念の乗り替わりとなった。今回の鞍上はルメール。本来なら鬼に金棒といった勢いでアスコリピチェーノを本命にするのだが、ここで問題が一点。ルメールが3月のドバイで負傷して、本番当日が復帰日なのだ。いかな達人ルメールといえど、病み上がりでベストパフォーマンスを発揮するのは簡単なことではない。調教、臨戦過程などは文句のつけようがなく、実際ヒモから外すことはできない存在なのだが、果たしてジャンタルマンタルよりも人気がある理由は何なのだろうか。
その答えは、去年から言われていた『この年の牝馬はハイレベル』という風潮だ。事実、昨年はボンドガール、チェルヴィニア、コラソンビート、ステレンボッシュ、そしてアスコリピチェーノとハイレベルな戦いを演出した牝馬が多かった。しかし若駒は成長する。2歳の頃は強かった牝馬に対して、牡馬も急速に成長していく。桜花賞もレベルは高かったが、皐月賞はそれに勝るとも劣らないレベルの戦いであった。その皐月賞で、もっとも苦しい位置から競馬をして結果を残したジャンタルマンタルの方が現時点でアスコリピチェーノよりも強いと感じたのだ。言い方を変えると、桜花賞のアスコリピチェーノのレースはある程度強い馬ならできるレース。ただ皐月賞のジャンタルマンタルのあのレースは、並の強い馬では出来ないという事だ。
おそらく今回はユキノロイヤルが逃げるだろう。例年HペースになるのがNHKマイルだが、ユキノロイヤルはそういったタイプの逃げ馬ではない。もしかするとミドルで落ち着く可能性もある。ジャンタルは共同通信杯の超スローと皐月賞の超Hペースを経験しており展開に注文はつかないだろう。一方のアスコリピチェーノは末脚を活かすためになるべく流れてくれた方が良い。仮にペースが流れた場合は高確率で末脚を使ってくれる。そういうポジションにルメールも導くだろう。ただしもう生まれた時のポテンシャルだけで走る2歳ではない。牡馬の中にも強力な末脚を持った馬が何頭もいる。ディスペランツァ、ロジリオンあたりはその筆頭だろう。脚質転換を図っているシュトラウスも、ペースが流れて上手く馬群を捌けるなら出番がある。そう考えるとアスコリピチェーノの強みである末脚は、少なくとも2歳の時よりは突出したものではなくなっている可能性がある。

今回のレースでジャンタルマンタルの相手に入れたい馬は、『元々強い馬』と『前走から条件が好転する馬』の中からチョイスしたい。まぁ大体いつもそうなんだけど。笑

【元々強い馬】
ディスペランツァ
ホープフルS組だが距離短縮を試みてから才能が開花。エンジンのかかりが遅いのが難点だが、直線の長い府中ならそれもカバーできる。デムーロ、モレイラと外人騎手が結果を残して来た中で今回はテン乗りの鮫島という点がウィークポイントではあるが、この馬のポテンシャルを発揮するなら前走より今回だろう。後方待機なのでペースも当然流れてほしい馬。

直線で一頭だけ次元の違う脚で差し切ったディスペランツァ。
着差以上の完勝と言えるだろう。


ボンドガール
休養明けの桜花賞を使うはずが2/3通過できる抽選を落としてニュージーランドトロフィーへ。初めての右回りでもしっかり対応して2着とまずまずの結果を経てここへ。

復帰戦を2着で終えたボンドガール。
一旦抜け出しそうになりながら最後モタついたのは久々の分か。

叩き2戦目で得意の左回りマイルであれば、ここでもひけを取らない。土曜日には9鞍を消化するなど意欲満々。当日は7Rまで騎乗してメインレースまでは間隔を取る徹底ぶりから、この馬にもチャンスがあることを窺わせる。気性が穏やかなタイプではないので、スローだけは望んでいないはず。

シュトラウス
近年では日本ダービーにも直結するレースで、イクイノックス、コントレイル、ワグネリアン、ディープブリランテなど数々のダービー好走馬を輩出している東スポ杯の勝ち馬。

ダービーへの登竜門、東スポ杯2歳Sの
勝ち馬でもあるシュトラウス。


気性の問題で短距離路線に舵を切った。前走は後方待機で馬込みに入れる教育競馬で参考外。東スポ杯では引っかかりながら直線で抜け出して完勝したように、ポテンシャルの高さは折り紙付き。この馬もペースが流れれば前走の経験が活きる。

アルセナール
キャリアわずか2戦だが、東京マイルを続けて使われており、前走は負けはしたものの直線では窮屈な内から抜け出すのが遅れた分の0.1差で悲観することはない。

残り50mからの脚は間違いなく重賞クラスだったアルセナール。

血統的にもナミュールの半妹ということでこの舞台はうってつけ。大外枠も、不利を受けないで外から行けると考えれば好枠と言えるだろう。

【前走から条件が好転する馬】
ロジリオン
前走のファルコンSは出遅れ、更に内で包まれたまま外に出せず直線ではほぼ追わずにゴール。不完全燃焼は明らかだがオッズは急落。2着馬のオーキッドロマンスには昨年の京王杯、年明けのクロッカスSで共に負かしており、決して今回が力負けではないことがわかる。また東京適性もあり、1400mを中心に使われてきたのでマイル戦である今回は馬群に包まれることなくレースが出来れば巻き返しの可能性はある。鞍上が戸崎になったことも好材料。

キャプテンシー
2走前のジュニアCでは1.32.5の圧勝。この時の前半3Fは34.8だったのに対し、稍重で行われた前走のニュージーランドトロフィーでは逃げられず、更にペースも落ち着き前半3Fは36.0。全く力を発揮できないまま終わってしまった。今回はパンパンの良馬場で行われるので、ユキノロイヤルの行き脚がつかなかった場合はこの馬がハナへ、もし先手が取れなくても先行する構え。速い馬場、ペースへの対応という意味ではこの馬も巻き返しの条件が揃う。

サポートしていただくくらいなら、馬券購入の資金にお使い下さいませ✨🙇‍♂️ ただ、あったら喜びます🥺笑