フェリさんの燈への何かしらの話

見せているのは裏側だけかもしれないよ

というカードストーリーのヤツです。壊れた世界の花の限定星4でしたが、話的には「花にも人にも二面性はある」という話で、ファントムとしての顔と社会人としての顔があり、フェリさんはあまりかわりませんね、という燈に「裏表がない」と言うヤツ。
このカードストーリーだけ見ると、単純にフェリさんがよくわからない人ってオチにしかみえないんですけども。ここにヒストリーからのデータを繋ぎ合わせてみるとちょっと見方がかわるかも、みたいな話。

そもそも、どちらが表か裏なんでしょう

という話を燈が言っているわけですが、表とか裏とか別に決まってなくて、人が最初に見たものを表、とするんじゃないですかね。

それを踏まえてヒストリーを見ると

燈は覚えてないけれどフェリクスは覚えている表現でしれっと出ていましたが美術館で出会った話。
燈とフェリクスが最初に出会ったときの姿は、ナイーブかつ内向的な少年時代のフェリクスです。つまりこいつ「僕が君に初めてみせた面を今だ見せていないよ」って事実を言ってるだけなのでは?
はやく思い出してね、という圧なのかもしれず……え、なにこいつこわ……
存在しない記憶じゃないけど忘れている記憶を一方的に覚えていて運命の出会いとかもうなんか、なにそれこわい。

物語の構造的な話

で、表とか裏とかそういう話が出ると、だいたいの物語は表→裏→表に戻ってくるのが多いみたいな。神話とかその辺。英雄がいて、どこかに行って、帰ってくる。たまに帰ってこないのもいるけど、まあだいたい帰ってくるから神話なり英雄譚になるわけです。
表を見て、裏を見て、もう一度表を知ったのなら、それはとても怖いことになるんじゃないのかなって、最後にしれっと燈が「それは怖いですね」と言うオチで終わる姿に、そういうカンの働きはいいよね黒川君と思わずにはいられません。

でも、知ってるか大魔王からは逃げられない

まあ逃げられないとは思いますけどね。ピエロで「運命共同体」とかいわれとるんやぞ……。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?