本当のプロダクトマーケットフィット (Michael Seibel, Y Combinator)


Michael Seibal

Michael Seiebl は YC の CEO です。彼は Justin.tv と Socialcam の共同創業者であり、CEO でした。Socialcam は Autodesk に 2012 年に売却され、Emmett Shear の下で Justin.tv は Twitch.tv となり、Amazon に 2014 年に売却されました。スタートアップに関わる前、彼は US の上院議員選挙で財務ディレクターを1年勤め、2005 年に Yale University を Political Science の分野で BA を取って卒業しました。
http://www.michaelseibel.com/


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・あなたが顧客からの膨大なリクエストについていけない時、あなたはProduct/Market Fitに達していると言えます。それはたいていの場合、製品を維持しながら走り続けるだけで手一杯で、製品に大きな変更を加えることさえできなくなるような状況です。

創業者はしばしば、従業員の数や資金調達の大きなラウンドを達成することで、自分たちがProduct/Market Fitに達したと言おうとします。しかし私が探す本当の Product/Market Fitは、満足度が高く、ロイヤリティがあって、理想的にお金を払ってくれる顧客の数が増え続けていることに対処しようと、創業チームが半狂乱になっている状況です。

・Sequoiaでは、「髪に火がついている」顧客を見つける、ということについて話します。創業者だった私は、時間をとってその意味することを本当に理解したことはありませんでした。私はそれが、単に投資家によるマーケティングのことわざだと思っていました。今では私は創業者たちと話す時、その比喩を拡大してより明確に説明します。もしあなたの友人が隣に立っていて、その髪に火がついていたら、その火は当人が世界で唯一本当に気にかけるものでしょう。空腹でも、最悪な別れがあったばかりでも、あるいはミーティングに遅れて走っていたとしても、そんなことはどうでもいいことです。優先するのは火を消すことであり、もしあなたがその友人にホース(完璧なプロダクト/ソリューション)を手渡せば、すぐに火を消して事なきを得るでしょう。もしレンガを渡したら、それでも彼はそれを掴み取り、火を消すために自分の頭に打ち付けようとするかもしれません。つまりあなたは、ユーザーが中途半端なバージョン1の不完全なソリューションを試してもいいと思っているような、切迫した問題を見つける必要があるのです。


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