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⭐️墨田川高校天文部への入部を考えている新入生へ🔭

こんにちは。新入生の方、改めてご入学おめでとうございます🎉🎊

本来であれば、学校で部活動紹介みたいなものをして仮入部なんかをしているころだと思うのですが、コロナウイルスの影響でとんでもないことになっていますね...... 

今後学校が再開された時に、のんびりと仮入部期間が設けられるのかはわからない!そんなわけで、この機会に学校のHPに載せきれない具体的な紹介とか、入部希望者に伝えたいことをまとめてみようと思い、noteにアカウントを作っちゃいました。

こんな人が天文部向いてるんじゃないかなという話、入部検討中の子がしそうな質問を予想して作ったQ&A、入部を決めた子に向けたアドバイス、おすすめ天文アプリの紹介(?)、その他雑談などを、昨年度部長やってた人がゆる〜くお届けしていきます。暇つぶしにでもどうぞ。けっこう長文ですよ。読む人いるんですかね。


ちなみに、そもそもこの部活が何をしているところなのか全く知らないよ!という方は学校HPの部活動紹介のページを見てもらえたらと思います。基本情報が載っています。http://www.sumidagawa-h.metro.tokyo.jp/site/zen/entry_0000032_00007.html


⭐️こんな人には天文部は向いていないかもしれません

ポジティブに終われるように、先にネガティブなことを書いてみます。


・星や宇宙に興味がない人 →これは言わずもがなですね。興味ない人は週に3回も部活に顔を出したくないでしょう。

・早く家に帰りたい人   →やめておいた方がいいです。夏場は日没が遅くてあまり観測ができませんし、冬なんかは晴れてたら毎回屋上で星見よう!となってしまいます、そういった時は最終下校時刻(19:00)の直前まで活動することが多いです。だって暗くならないと星見えないんだもん。仕方ないよね。

・けっこう忙しい人   →よく考えて決めた方がいいですよ。兼部しようとしている人とか。 うちの部活では、一応週に1回でも来れれば兼部しててもいい......ということになっていると思います。多分。でもあまり来れないようだと天文部としての活動は満足にできない気がします。頑張らなきゃいけないことがありすぎると疲れちゃいますし。できれば天文部一筋だと嬉しいんですけどね〜......という感じです。   でも兼部していてもちゃんと天文部で頑張ってる人はいます。それもまた素晴らしいことです。

・寒いの苦手な人   →夏以外だいたい寒いです。屋上はめちゃくちゃ風吹いてます。群馬に遠征すると夜寒すぎて心が折れます。気をつけてください。

・健康的なのが好きな人 →普段はのんびりやっている部活ですが、合宿の際は話が別です。夜通し観測とか不健康の極みです。夜更かしできない人、夜食とか食べたくない人にはおすすめしません。

ネガティブ部分はこんなもんです。


⭐️こんな人は天文部に向いています

・星や宇宙、星座が大好きな人   →やっぱり一番大切です。部活は好きなことを探求していく場所です。 満天の星空とか、こういう部活に入らないとあんまり見ることないんじゃないですかね。ぜひ体験してほしいです。

・星の美しさ、宇宙の面白さを人に伝えたい人   →おとなりの小学校での観望会や文化祭など、一般の方とお話する機会があるので、楽しめると思います。 また、部員や顧問の先生と星の話ができてとても楽しいです。クラスで普通に過ごしていただけではこういう友達はできてなかったと思うので良かったです。

・文章を書くことが好きな人   →毎月制作しているポスターや、部誌、プラネタリウムの原稿、小学校での観望会で使うパワーポイント制作など、意外と文章を書くことが多いです。

・望遠鏡とか使ってみたい人   →天体観望って、個人で、それも学生がやる趣味としてはけっこう厳しいです。望遠鏡とかめっっっちゃいいお値段するんですよ。無理。でもこの部活でならできます。機材もあり、教えてくれる人がいる、そういういい環境とはなかなか巡り会えるものではありません。私は天文部を求めてこの高校に入ったんですけど、やっぱり良い選択だったなって思っています。



⭐️Q&A(よくありそうな質問)

Q.活動日はいつですか?

A.今のところ、月・水・金の週3回でやっています。この曜日は2年生の特講(希望者がとる授業のことです。7・8時間目に行われています。16:50終了)とできるだけ被らないようにした結果決まったものなので、2年生の特講の状況によっては今後変わることがあるかもしれません。

Q.男女比は?

A.この間卒業された先輩の代と今の3年生の代は男子の方が多いですが、今年の2年生はちょうど半々くらいです。誰でも大歓迎です!!!


Q.兼部はできますか?

A.できます。例えばフォークソング部と兼部している人がいますが、そっちの練習は週一で行われているみたいなので週2回は天文部に来れる、上手く練習日がずれれば(どうやらバンドごとに練習する曜日が違うみたいですね)週3回来れる、みたいな感じっぽいです。  運動部とか忙しめの部活と兼部しようと思っている人はちょっと考えた方がいいかもしれません。


Q.部費とかありますか?

A.部費は基本徴収しませんが、三送会前などに臨時で集めることがあります。また、夏合宿の費用、年に数回群馬に遠征するのでその交通費などが必要になります。    あと毎年部活Tシャツを作っているので、それを購入することになると思います。(最初はパーカー、次はTシャツ、昨年度はまたパーカーを作ったので、今年はTシャツを作ると予想します。)


Q.引退時期はいつ?

A.今のところ2年生から3年生に進級する際に引退する人が多いです。例年だと3月くらいから本格的に応援団の練習が始まるみたいなのでそのあたりです。しかし残れるなら3年生はもう少し部活にいた方がいいという話もあります。私はもう少しだけいるつもりです。夏合宿も行く予定です。もしかしたらこれを読んでる新入生さんともお話できるかもしれません。楽しみ。



💫天文部に入ろうと決めた方へ

ここからは完全に天文部に入る人向けの話に変えていきます。今後のアドバイスみたいなものになります。


【今後必要になるもの】

夏合宿までに準備するものが2つあります。そんなに急ぎじゃないので慌てて買わなくても大丈夫です。

・懐中電灯 →夜は暗いので辺りを照らすために持っておきます。普通の光だと眩しいので赤セロファンなどを貼って赤い光にしておきます。赤セロファンは部室にあります。ただ私は暗記に使う赤シートを切って貼る方がちゃんと赤くなってる気がして好きです。

・寝袋 →合宿で流星観測をする時に使います。天頂は寝っ転がって見た方が楽です。わざわざ高いものを買う必要はありません、活躍頻度は少なめです。夏合宿以外だと望遠鏡いじってることが多いからですかね。   買う時のポイントとして伝えたいのは値段・大きさ・畳みやすさの3点。大きいと持ち運びが面倒です。さらに私は寝袋をしまうのが下手すぎたこともあり夏合宿以外では持っていかない人になってしまいました。気をつけて......

そういえば12月にふたご座流星群を観測しよう、という計画があるのでそこでも使うかもしれません。今年は極大と新月が近くていい感じなんですよね。(流星群のピークが月が出ていない時期と被ってくれると、月の明るさが邪魔にならず、暗めの流れ星が見やすくなるのです。)いいなぁ。


【あるといいかもしれないもの】

・カメラと三脚 →わざわざ買う必要はないのですが、もし家に何かあるようであれば観測の際に持ってくると楽しいかもしれないです。露光時間が設定できるもので、ぶれないように固定出来ればなんでも大丈夫だと思います。そんなもんねーよ!っていう人も大丈夫です。学校でも、ときどき行くぐんま天文台でもカメラは貸して貰えます。あとスマホのアプリでも星を撮れたりします。後述。

・星座早見盤 →これも部室にあるので持っておく必要はないのですが、自分用のがあると家でも見ることができて楽しいっていうだけです。とても便利。そういえば私の中学校の理科(3年生)の教科書には付録(?)で組み立てる星座早見盤がついていたのですが、みなさんのはどうなんですかね......???

・ファイル →割とプリントを配るので、無くさないようにどっかにまとめられるといいかもです。



暇で仕方がない新入部員(予定)のひとへ

新入生の状況を全然知らないのでなんともいえないのですが、きっとおうちで暇してますよね。そうだと言ってください。

そこで、1人でできる活動を提案します。


【星座を覚える】

何もわからない人はここから始めてみるといいでしょう。ネットでも色んな記事があるので勉強しやすいと思います。

順番としては、まずは夏合宿に向けて夏と秋の星座を覚えることをおすすめします。休校の影響を受けずに例年通り合宿ができるようであれば、今年は8月19日の新月に合わせて、その前後で合宿をする予定です。星座早見盤で見るとわかりやすいのですが、春の星座はすぐ沈みますし、冬の星座は未明から昇ってくるのでとりあえず後回しでいいです。

あとは有名な形のものは覚えやすくていいですよ。春、夏、冬の大三角、秋の四辺形など。

また、文化祭ではプラネタリウムの解説をすることになるので、テーマなんかもぼんやりと考えておくといいですね。季節をテーマにする人が多いですが、オリジナルで組んでみても面白いと思います。


【知識を身につける】

......といってもどうすればいいかわからないと思うので、天文に関するちょっとした問いや話題、あとかっこ書きでヒントになる単語を少しだけ書いてみました。興味があればぜひ調べてみてください。答え合わせはいつか部活で。

・天頂って何?

・メシエ天体、NGC天体って何?

・日の出まであと1時間はあるのに、もう暗い星があまり見えないな〜......(ヒント:天文薄明)

・月がめちゃくちゃ欠けてるとき、うっすら欠けている部分が見えるのはなんで?(地球照)

・月の地面、濃い色の部分と薄い色の部分があるけどどうして違う色なんだろう?(月の海)

・流れ星にも色々種類があるみたい!(群流星、散在流星、極大、放射点←輻射点ともいう)

・屈折式望遠鏡と反射式望遠鏡の違いは?

・経緯台と赤道儀の違いは?




活動に役立つアプリの紹介

おまけです。ここまでわざわざ読んでくださり本当にありがとうございます。ついでに紹介させてください、部活で役に立ってくれた子たちです......回し者じゃないよ。iPhoneでもAndroidでも入れられると思います。無料です。


①「星撮りカメラくん」

星が撮れるアプリです。スマホの割にけっこう頑張ってくれます。露光時間を選んでシャッターを押すだけになっていて、難しい設定をしなくて済むのが魅力だと思います。ぶれないように工夫する必要があります。スマホ用三脚を使ったり、天頂を撮る時は地面に置いたり、ななめ上が撮りたい時はなんか別のものに立てかけたりして頑張れば撮れます。

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実際に合宿で撮ったのがこれ。右の方に流れ星が映り込んでいます。幸運。


②「星座表」

ご存知の方も多いのではないでしょうか、ARモードで向けた方向にどんな星があるかわかるアプリです。設定を夜モードに変更すると観測時に見ても眩しくない仕様になります。親切。


③「Star Walk 2」

こちらも②と同じ役割を果たしてくれるアプリです。②と違うのはときどき天文ニュースを教えてくれる点ですね。英文をそのまま訳したようなちょっと不自然な日本語はご愛嬌。


④「日の出・日の入り」

このアプリはiPhoneの人しか入れられないようなのですが、似たようなものはAndroidの方にもあると思います。  日にちを指定するとその日の天文薄明の時刻が分かります。さらに月の出、月の入りの時刻、方角まで教えてくれます。いい子。


⑤天気がわかるアプリ

遠出する観測を直前に控えた天文部では、決行するかどうかという話し合いが行われます。その時にあらゆる天気アプリを見て判断したりします。

天文部が一番信頼しているのはSCWです。めちゃくちゃ当たる。これはアプリではなくサイトです。調べると出てきます。この子が「今日の夜中は晴れるよ」って教えてくれたおかげで観測が決行できたこともあります、けっこうすごいやつです。



さいごに

私自身、中学生の頃に天文部に入りたいと思って参考にしたのが学校のHPと天文部のTwitterでした。私以外にも必要としている人がいるかもしれないと思い、いい機会だったので書いてみました。天文部への入部、心よりお待ちしております🔭

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!