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先進的窓リノベ事業からみるLIXIL業績への影響は?

はじめに

初めましてなちゃ夫です。地方の公立高校を卒業後某メーカ系の工場で働く断熱おじさん(お兄さんと呼ばれたい36歳)です。

今回は、先進的窓リノベ事業がもたらすLIXILへの業績の影響を予測していきたいと思います。(ほぼ妄想ですご注意ください)

過去の年間売上情報

トップシェアを誇るLIXILの売上額を調べていきます。
LIXILのIR情報からは内窓だけの年間の売上高の情報は開示されていません。そこで、過去のプレスリリースから年間売上を推測したいと思います。
分かっている情報は下記の二つです。

①2010年住宅エコポイントの効果により累計販売量が100万枚を突破した。
②2015年累計販売量が250万枚を記録した。

この二つの情報から、2002年から2015年までの生産数を求めていきます。

累計出荷数

公表されているグラフから、目算で累計100万枚を突破する数字をもとめてみました。
2010年の住宅エコポイントでは1年で推定45万枚を売り上げたことになります。
1枚当たりの単価を4万5千円と仮定すると、年間180億円の売り上げになります。
1兆円を超える売り上げを誇るLIXILからすると、内窓の業績への影響は非常に小さいことがわかります。

※この時点で先進的窓リノベ事業がすごい人気になっているから、LIXIL株買ったら儲かるかも!?という淡い期待は捨てましょう(笑)

生産能力

つぎに、LIXILの生産能力を調べていきたいと思います。

少し古いデータですが国内内窓の市場規模の推移がこのように推移しています。
 2012年 117万窓
 2013年 118万窓
 2014年 119万窓
 2015年 121万窓
 2016年 141万窓

2016年時点で、シェア50%近いLIXILなら年間70万窓製造できる能力があることがわかります。月平均だと約5.8万窓を製造出来そうです。
そして季節性のある商品なので冬季に集中することを考えると、月に最大で9万枚は製造できるのではないでしょうか。

現在の進捗率は?

4月末現在、補助金申請は14%に達しています。

2023年4月28日の補助金申請額の割合

さらに詳しく見ていくと、毎日の申請数と進捗率から1件当たりの金額も導き出せます。

補助金申請の推移

受付開始直後はサーバにアクセスできないほど集中しましたが、それ以降は毎週同じような傾向を示しながら進捗が鈍化していることがわかります。
ただし、平均補助金額は増加傾向にあります。

補助金申請額とは何か?

ここで疑問に思うことがあります。補助金申請額とは何なのかです。
受付開始直後に3%に達したことから、承認が下りた金額でないことは確かです。申請した分がそのまま数字に反映されていることがわかります。

まだまだ余裕?

進捗率は毎日0.5%弱の増加なので、想像していたよりもゆっくりです。
このままのペースでいけば10月までもってしまいます。
本当でしょうか?内窓設置業者は10%台の申請率を見て申請をのんびり行ってはいないでしょうか?
毎日毎日内窓の設置工事に明け暮れて、事務作業ができていないことはないでしょうか?GWの休みのうちに溜まった事務作業を進める可能性も考えられます。
5月以降の推移を注視していきたいと思います。

現在の内窓の納期

現在、主要メーカーの内窓の納期は3カ月ほどかかります。
現時点で注文が殺到しているLIXILやYKKAPに発注をかけると8月の納期になってしまいます。

もし、補助金申請が間に合うか心配な方は、最強気密性能を誇る大信工業のプラストの内窓を設置してください。

他を寄せ付けない設計思想


今後の予想

僕は当初予想を変えません。
各社生産能力を増強し、最大3倍の生産ができる体制を整えようとしています。
現在の見かけの数字に惑わされないようご注意ください。

おわりに

補助金が古い家に住んでる情報から遠い人に行き渡ればいいのにと言う人がいますが、安心してください。
こういった補助金は、翌年以降も効果を発揮します。
各メーカーやリフォーム業者の広告により内窓の認知度が上がっていることや、設置した身近な人の感想を見聞きすることで導入するきっかけになります。

また、日本の高齢者はほかの年代に比べると貯蓄を持っています。
個人消費を増やすことにより日本の経済にも良い影響を与えるでしょう。


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