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【レース】THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2023

2023.12.3(日)9:10s 晴れ 5℃
距離:72.6km
リザルト:52/111 位

冬も本番となり、ロード乗りのほとんどがオフシーズンを過ごしてるか、シクロクロスを楽しんでるかの2択の中、大都会東京でロードレースをしてきました。

国内では珍しい市街地でのラインレース。
貴重な経験をさせて頂いたので、レポートにまとめておきます。


はじめに

THE ROADRACE TOKYO TAMA2023は、過去2回行われた東京オリンピックのコースを使ったレガシーイベント。
東京都が主催するイベントGRAND CYCLE  TOKYOの一環で、今回が初開催ではあったが、来年以降は国際レース化を目指し、さらに大きなイベントにしていきたいらしい。
そんな規模の大きいレースに何故参加させてもらえたのか。

僕がこのレースの存在を知ったのは10月中旬。
国内プロのレースという事だったが、実業団選抜チームも出場できるという話を聞いた。
僕が所属しているMiNERVA-asahiは2023シーズンのJBCFエリートツアー年間総合優勝を果たしており(僕自身はほぼ貢献していないが)、チームとして出場できるなら可能性はあるかなと思った。

だが、結局混合チームを2チーム作るということになったらしい。24歳以上のAチームと23歳以下のBチームだ。
僕は2023シーズンは全くと言っていいほど結果が残せず、これは流石に出場できないなと思っていた。
なので、10月下旬の霞ヶ浦ロードレースが終わった後は完全オフに入り、11月上旬まで全く自転車に乗らない日々を過ごしていた。

そんな中、出場しないか?という話を唐突に頂いた。
「なぜ?」と思った。
選出される理由があまりにも無さすぎる。
僕より成績が良かった選手は沢山いるし、僕には実績もない。
おそらくだが、MiNERVA-asahiからは川勝選手が選出されており、僕はバーター選出だろう。正直、喜べたものではない。

だが、どんな形であれ折角頂いたチャンスを逃す訳にはいかないと思い、出場させてもらう事にした。

レースまで

走らせてもらうからには、恥ずかしくないレースをしなくてはいけない。
そう思い、11月はガッツリ練習に励んだ。

11月中旬くらいまでは微妙な感じだったが、後半になるにつれ調子も上がり、モチベーションも高くなった。
メニューはほぼ予定通り消化し、体重もシーズン中と変わらないくらいに絞った。

出走予定のチームメイトは、RX高岡選手、湾岸雑賀選手、rapha中里選手、MiNERVA川勝選手と名だたるメンバー。改めて、なんで俺なんだろうと思った。もはや恥ずかしかった。
しかし、そんな事を言っている場合ではない。
来季に繋げるため、少しでも何かを得て帰らなければ。
でなければ、走れなかった人達に申し訳なさすぎる。
僕の中で、そんな色々な葛藤があった。

いよいよレース本番が近づく。
前日のイベントは雑賀選手に全てお任せし、僕は少しだけだがコースの試走を行った。
勝負所になるであろう中盤の多摩地区を走ったが、本当にこんな街中でレースができるのだろうかと思うほど大きくて綺麗な道だった。
そんな事を思う一方で、細かいアップダウンやコーナーが多く、アタック合戦になれば一瞬でレースが終わる予感さえした。

夜に軽く打ち合わせをして、いよいよレース当日。
トラブルが重なり、雑賀選手、川勝選手との3人での出場となった。

レース内容

レースはもちろん全力を尽くすが、せっかく走らせて頂くのだから何かアクションを起こしたい。
アクションを起こすとすれば序盤〜中盤のアップダウンだろうか。そんなチャンスがあるのかは分からないが。

レース当日は7:30に会場入り。
8:00に出走サインだったが、そこで全く聞いていなかったチーム紹介があり、アップの時間はゼロ。
気温も低かったのでヤバいな、と思ったが「まぁ海外レースとかだとこういうのも普通なんだろうな」と呑気な事を考えながらスタート地点へ。

9:10レーススタート。
最初の6キロはパレードラン。
沿道には人が沢山立っていて、普段は走れないようなコースを走っている。それだけで気持ちが浮つくが、気を引き締め直してリアルスタート。

予想通り序盤からアタック合戦に。
コースの特性からか決定的な逃げは生まれず、ハイペースでレースは進む。
チラッとサイコンを見ると平坦区間で60km/h。ニュートラル区間を除けばAve.50km近く出ていたのでは…?
集団の密集度が高いことも相まって、なかなか前に上がれない。登りでは縦に伸びるので、そこで強めに踏んで前に上がるしかない。
周りは経験豊富な選手たちばかりなので、危ないシーンや走りにくいという事はなかったが、だからこそ僕自身の集団内での走り方はまだまだ未熟だな、と感じた。

あっという間に距離を消化し、下りで抜け出した兒島直樹選手と山本大喜選手の2人逃げ。
集団も大きく緩んでいる感じはなかったが、コーナーが多かったのでなかなか差を詰められなかったのだろうか。
僕自身はというと、右か左かも分からない市街地のコーナーを処理するのに手一杯で、自ら動けるような余裕はなかった。

ラスト数キロ、スプリントに向けて各選手の位置取りが激しくなる。とにかく落車だけはしないように集中。
最後は1km以上ある直線でのスプリント。
残念だがスプリントに絡めるような脚は持ち合わせていないので、そのまま大集団の中でゴールとなった。

反省

都内の公道レースで大きなトラブルなく終われてホッとしたのと同時に、何もアクションを起こせなかった自分の実力不足が悔やまれる。
良いのか悪いのか、キツいと感じるシーンは一度もなかった。ひたすらにペースが速いパレードランのようだった。

今回の経験は本当に貴重だったと思う。
反省点も多く見つかったし、また来季に向けてのモチベーションも高くなった。
これを無駄にしてはいけない。心からそう思った。

今シーズンは正真正銘これで終わり。
また来季もJBCFのレースをメインに走る予定だが、今シーズンのように連戦するのではなく、レース数を絞って一つ一つのレースを大事にしていくつもりだ。

来年は20代最後の年。
年齢的に、肉体がピークを保っていられる時間は残り少ない。ダラダラと過ごしてはいられない。
もし、来年も今年と同じように何も結果が残せないようなら、ロードレースは辞めようと思っている。
…そんな話は、また別の機会があれば。

とにかく、今回走らせて頂いたことは非常に大きな経験になりました。
大会に携わってくださった全ての方々に心から感謝しています。ありがとうございました。

JBCF選抜メンバー

オマケ

1h41m
AP,214w
NP,262w
MAX,957w
147bpm


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