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ひとり旅日記:一体何度目?クラツーひとり参加でmoss moss

※改めて旅日記読み返すと、クラツーの回し者か?と思うほどひとり参加のツアーを利用してて、思わず苦笑しました…

2016年6/9~10 クラツーひとり参加の旅。

去年申し込んだけど、人気のツアーだったらしくてキャンセル待ちも叶わなかったツアー。人気の秘密はみなさん緑に自然に飢えてるから?自分は苔をもふもふしたくてね…。

『1泊4食付き!苔むす油木美林&神秘の白駒の池&秘境・尾ノ島渓流 ⑦つの絶景めぐり2日間』21900円。

寝覚の床。伝説だと浦島太郎が玉手箱を最後に開けた場所だとか。この、白い切立った所に行きたい!と遊歩道から岩場に近づくと、そこは案外ハードな事に気付いた。

前を行く女性2人は早々に諦めて退散。自分も迷った。でも、この人生でもう一度ここに来るのか?と自分に問い掛け、答えは否。ならば行くしかない。一生に一度の事と思えば、行けるのだ。

が、この日は結構雨が降っていて、足場は悪く滑りやすい。その上岩場…滑って膝を強打、石に辿り着く直前に滑って尻餅(相変わらずダサイな〜自分)。痛い思いをしただけあって、近くで切立った情景を見られたのは良かった。木曽八景の景勝地というだけの価値あり。戻るのもハード。集合時間に間に合うのか?と焦りながら、草を掴んでは滑って、大きな石を登るには自分の足の長さが足りないことに苦笑しつつ汗だくで戻った。

次は尾ノ島渓流。ひんやりし過ぎな空気の中、散策。秘境の為、この橋の先はまだ整備されておらず、進めない。どうしても気に入ったアングルで写真撮りたかったから、橋の上に居た同ツアー参加者がはけるまで寒い中待機。冬に外に居たのと同じ位に顔、特に鼻が冷たくなってた。湿度何%だろう?苔が青々生き生きと存在してた。橋の柵にもいた苔。長い年月をかけて増えて行ったんだろうな…

油木美林。ここは不思議な空間だった。日本なのに、今まで訪れた海外を強く思い出させてくれた。湿地と聞くといつも留学してたNZのシダ植物を思い出してしまう。オールブラックスのユニフォームにもある銀シダ。silver fern。油木美林にも立派なシダがたくさん茂ってた。
雨で水量が多くなったこもれびの滝。滝が落ちる川の辺りに陽が射し込んで美しかった。

苔むす石段を歩いた奥地に不易の滝。ガイドさんは白糸の滝の小さい版と言ってたが、自分には、パラオのガラスマオの滝の小さい版に思えて仕方なかった。細く何本も流れる滝に日光が当たってのキラキラ具合が、ガラスマオの滝とそっくりだった。本当に美しかった。肝心のmossは水分を含んでふっくらもふもふ、気持ちが良かった。苔って、なんて可愛い存在なのか!

最後は白駒池。標高2100m。苔と原生林。苔の種類は485種とのこと。この自然の造形美が作られるのに、一体どれだけ長い時間がかかったのだろう。人為的にはとても作り出せない空間。木々の付け根にびっしり生える苔、倒木を覆う苔。人生初の空間に足を踏み入れた。与えられた滞在時間は1時間。白駒池を一周するのに40分が目安時間との事。遊歩道での一周。アスレチックだなぁという感想。体幹を使わないとサッサと歩けない。歩道として設置された木の固定が甘い所は揺れるし。ある意味トレーニングだった。この踏み板の影に生えてるキノコを発見した時は、キノコが愛おしかった。集合時間10分前に戻れて、ほっ。ここは水のせせらぎの音はなく、でも色んな鳥の鳴き声がして癒された。


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