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ひとり旅日記台湾へ7日目:台南観光と食い倒れ①

2022年12/27

高雄で朝食よりも、台南に行っちゃえ!ってことで7:20amの快速指定席電車に乗った。自分の車両は満席。通勤の人が多いのか?スーツ姿の人よりラフな格好の人が多かった。30分で着く距離。台南駅は高雄のような駅ではなかった。けど周囲は工事中だったから、いずれ立派な駅になるんだろう。今日の宿は駅近のハズなのに見つからない。駅のおじさんも一緒に探してくれたけど、「ファミマの店員に聞いてみてくれ」と。ファミマの店員に尋ねると「そこ」と。怪訝に思って指差す方に行くとファミマの店内に入りが入り口があった…そういや案内メールが来てた。オレンジ色のドアしか覚えてなくて、場所まで把握してなかった。そして宿は9:30〜でないとフロントがオープンにならないと判明。

ロッカーの預け可能時間3時間なら、近くにあるであろう朝食店に行って戻れってくればチェックインできると思った。古い台南駅舎の旅客案内のおじさんに、ロッカー代のコインを崩してもらった。高雄も半袖レベルだったけど、台南も電車で30分の距離じゃ気候的に変わらない気がした。日差しは初夏みたいな。スパッツを脱いですぐに半袖になれるように支度してロッカーを後にした。

観光もしながら…と、駅から近い台南知事官邸へ。1899年に日本が建てた建物だそう。ここから行程表に書いた食べたいものリストで、近いお店を順番に片っ端から周ろうと思った。なのに、コロナ前のガイドブック情報と違いすぎて、全て閉まっていた!それに、開店時間待ってたら、ロッカー3時間なんてすぐ過ぎるわ!

不本意ながらリストに載っていないけど、空腹に耐えかねて、ヤングな学生たちでほぼ満席の朝食屋に入って、野菜まんとミルクティーを注文。ミルクティー。おばさんがわざわざ「アイス?オアホット?」と英語で言ってくれて、ホットと言ったのにアイスだったし(苦笑)。

ムダに歩きに歩いて、1時間半後に宿に行ってみた9:30am。チェックイン時に下の段のベッドをリクエストしたら、「2泊だからOK!」と。個人情報はQRコードを読み取って、自分で入力して送信。と言う新しいやり方だった。なのに支払いは現金のみ。ついに両替した現金がなくなりかけてきたから、ロッカーに荷物を取りに行きがてら、ファミマのATMでお金をおろすことにした。レートはATMの方が良いとかいうけど、計算したらやっぱり1元= 4.5円だった。宿代を支払って、荷物を置かせてもらって再出発。

早速バスに乗って、安平エリアへ。バスで40分かかった。充分に食べていないのに、早速観光開始してしまった自分。安平樹。ここは素晴らしかった!こういう感じはアンコールワットやスコータイと同じく、ガジュマルが建物を覆っていた。ここは昔、日本も製塩工場として使用していた倉庫だったとのこと。自然に駆逐されている建物が、時代の移り変わりを見せてくれている。それにしてもすごい生命力だなぁ〜ガジュマルは!他の植生物を寄せ付けないらしい。ヘビみたいに伸びてる根とか。果てしなくどこまでも伸びていきそう。

英国が使用していた建物の中でも、このあたり一帯の歴史を知れるようになっていた。中継貿易地として重要な役割を果たしていたという安平。日本の平戸との直接の貿易のやりとりは、日本→台湾が銀と銅、台湾→日本は砂糖と鹿の皮。鹿の皮!何に使ってたんだろう?日本語パンフもあって、なかなか見ごたえある場所だった。

次の観光ポイント安堡に着く前に、いよいよ空腹の限界が。リストに書いてあった店が近くにあったから入った。空腹に揚げ物…エビ揚げ餃子とエビ巻き天ぷらみたいなものを注文。前者は2人だったらちょうどよかったも。1人ではキツかったから、中の具だけ食べた。行儀悪くてソーリー。エビ巻き、これは台南名物らしく、おいしかった。天ぷらの衣っぽいけど、もっと軽くてサクふわ〜。エビは小さくて存在感薄かったけど、食感と味は良かった。今日は遠足日和なのか、多くの小中学生がこのエリアを見学していて、賑やかだった。

安堡城。ここは歴史的に、そして造り的に世界遺産レベルでは?アジアにある西洋式の要塞として。後付け展望台は価値ないけど、赤レンガの部分は、歴史的価値が高いと思う。築400年らしいし。今日は暑い。半袖になった。

安堡を出て、リストに載ってたお店で牡蠣オムレツ。食べ終わって、フツー過ぎた…別メニュー食べればよかったと後悔。牡蠣は安平で採れるらしいなら、別の牡蠣料理にすればよかった。そういや安堡城の赤レンガ用モルタルとして、牡蠣の殻の粉末を入れてたと言う説明を思い出した。それほどの牡蠣の産地なら、もっと牡蠣の味が感じられる一品にすればよかった。

安平エリアを出発するにあたり、目に入った杏仁豆腐の文字。吸い寄せられて入店して食べたが粉っぽくて、イマイチ…残念。少し進んだところに買うものリストに書いたえびせん屋。自分が日本人とわかるや否や、えびせん作っているおじさんが日本語で接客&試食させてくれた。自分が一番おいしいと思ったのは、二番人気の黒胡椒味。小さい袋でもデカイ。これであと台中と台北まで移動かぁ…オマケに1番人気のオリジナル味の小袋も入れてくれた。謝謝。

私歩いてこのエリアでやり残した事は無いよなぁ〜と、グーグルマップを確認したら、黒豆豆花が漏れていた。杏仁豆腐食べてる場合じゃなかった!歩いて来た道を少し戻ることに。どうせなら別の道を歩こう。到着したお店で黒豆豆花オリジナル味を注文。トッピングはいいや。薄くスライスされてお椀に盛られた豆花をひと口。うんまっ!柔らかくてなめらかな口当たりとふんわり黒豆の香り。食べてる途中で、お店のお兄さんがお茶を出してくれた。本当はセルフだけど、自分がその存在に全く気づいてなかったからか、お兄さんが持ってきてくれた。普通のお茶かと思いきや黒豆茶だった。香ばしくて、おいしいお茶だった。

それにしても日差しキツイぞ!台南。羽織ものを脱いでTシャツになった。現地の皆さんはダウン着てる人もいるけど、暑くないんですか…逆に半袖の人は見かけないし。行きのバスから見えた牛肉湯の列はなくなってて、即入店できた15:30。牛肉湯の小を注文。すぐに出てきた。牛肉湯。昨日の高雄の牛肉麺とは違う、牛薄切り肉にスープをかけたもの。牛は硬くなくて、柔らかくて、味がある。なんだ?このスープ!店員のおばさんが「薬味があっちにあるわよ」と教えてくれた。唐辛子と生姜の千切りを小皿に盛ってみた。牛肉はそのままで味わって、れんげにすくったスープに薬味を投入して味わう。元気が出るスープだと思った。本当に美味しくて、笑顔になれるスープだとも思った。

スープで元気が出たからと、やたらに無駄に歩いた。残念ながらリストにあるお店は閉店の時間だったり、定休日だったりした。途中の古い町並みの写真スポットに寄ってみたり。だけど、お店の営業時間をちゃんと確認してから写真スポットに行けばよかった。

この道におととい高雄の夜市で食べた、小さいお椀の麺の本店があるってことで入ったけど、混んでるからか、スタッフ足りないからか、30分は待ったね…出てきたのは夜市よりエビが少し立派に見えたけど、味は夜市と変わらない麺。たいしたことない麺をガイドブックに載せるな(怒)!

でもこの店、創業1895年だってさ。よくこの味でやって来られたね?ってのが正直な感想。

そまま歩き続けていると、日本統治下時代に台南の銀座と言われた場所に残っている林百貨店が見えてきた。可愛らしいレトロな外観の5階建てのデパート。1階は台南のお菓子やらが売ってた。3個入りパイナップルケーキ3種を買った。パイナップルケーキ、いろんなのを食べたいから、バラ売りもしくは、このように少ない数の箱入りは助かる。2階と3階は台南の雑貨と服飾だった。4階と5階は特に興味なかったからパス。3階→1階へはエレベーターで降りてみた。当時、エレベーター付きのこうした建物は台北とここしかなかったらしい。あぁ。台南でお土産また増えちゃった…

今いる地点から行けそうな美食店を巡ろうと思った。まずはちまき屋。あわびや干しホタテ貝やらが入った特製八宝ちまきと海鮮スープを注文。ちまきは自分のげんこつよりもデカかった。ちまき注文用パンフを見ると、高級干ししいたけも入っているとのことで、小さくてぎゅっと旨味が詰まったこの干ししいたけは、このちまきのもち米とよくマッチしてた。ゴロッと入った豚肉、甘栗、パンフには黄身と書いてあったけど、卵の黄身っぽくない食感だった。干しホタテ貝は文句なく美味しくて、小ぶりアワビもおいしかった。海鮮スープは薄味で具だくさん。牡蠣の味がしっかりしてて、こうでなきゃ!と思った。このお店は100年以上続いているお店らしい。

次は漢方鴨肉湯屋へ。思うけど、台南で歩いている人って少数派だよね。スクーターが圧倒的に多い気がする。自転車もあまり見かけないし。そんなに坂道あるわけでもないのに、アーケードみたいになっているところが歩道だと思って歩いてるけど、段差が激しい。結局通れなくて、車道に出なきゃならなかったり。信号渡ってるのに歩行者優先ってわけではないらしく、スクーターがガンガンやってくるし。車も横断歩道渡っているのに、待ってくれないで横切ってくるし。

で、着いた漢方鴨湯屋。脚の肉は売り切れとのことで、よくわからない部位のスープをいただいた。本当に漢方だった(苦笑)。苦味がある薬膳みたいな。これ飲んだら、今日10時間は歩いた全身の疲れが取れるかな?

漢方にまみれた口直しに、近くのアイス屋に入った。キューブ型のアイスを6つの味から5つ選べるとの事。まずはピーナッツから。ピーナッツアイス、ピーナッツ感満載だった。ミルク味は目を閉じた。ナニコレ!ミルキー的な濃いミルク味で、とってもおいしかった。イチゴはチョイスミス…タロイモはアイスにしてもねっとり感が残るんだ!最後のパイナップルは、さっぱりした甘さでおいしかった。歯に冷たいものがシミると、このアイス食べられないだろうな。だいぶ圧縮して固まってたアイスだから、かじるしかないし。

一度宿に戻って、えびせんとパイナップルケーキを置いて、夜市に行こうと思った。宿のスタッフにバス乗り場と下車するところを書いてもらった。バス停に着いたけど、手を上げるタイミングが悪くてミスった(苦笑)。やめよう。夜市に行くの。でもこれで宿に戻るのもツマラナイ。

よし。今日の〆はうなぎだ。また歩くが仕方ない。30分ぐらい歩いて着いたうなぎ屋。うなぎといってもタウナギと言う種類らしい。注文したのはタウナギの炒麺。まずはタウナギを食べてみる。焼いた香ばしさが口の中に広がる。おなじみの蒲焼のうなぎよりあっさりした味わい。油っぽくない。見た目はうなぎなのに、味が違う!これこそ、ここでしか食べられないものの一つだろう。味付けは油淋鶏のあんかけみたいな?甘酸っぱい味。自分のお腹はもう炭水化物を受け付けなかった。タウナギは完食して、麺は1/3くらい残した。よし。今日はここまでで終了としよう。また明日、食い倒れよう!

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