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マジで伊咲がそこにいた。〜『君は放課後インソムニア』を見て。〜

※この記事は私がFilmarksに投稿したレビューとその後Twitterに投稿した文をまとめて、加筆修正のうえ再構成したものです。

5月17日の完成披露上映会で、ひと足先に公開前の実写版『君は放課後インソムニア』を見てきた。

上映会会場のポスター

作品の舞台となった石川県七尾市が属する北陸地方は、快晴の日がとても少なく、煮え切らない感じの空の時が多い。そんな北陸の空のような煮え切らなさ、淡さ、儚さが変なあざとさがなく描かれていて、優しくじんわりとしみ込んでくる。

私の大好きな森七菜さんが出演する作品は、出演者の良さがダイレクトに感じられるものが多いけど、この作品も例に漏れず。特に主演2人が好きな方、ほんとに森七菜さんと奥平大兼さんのよさが爆発してるのでおすすめ。目を離す暇、ない。ポップコーンとか食べてる暇、ない。上映前に買ったポップコーン、めっちゃ残った。

公開前なので深くは書かないけど、見終わったあとにノスタルジー、キャラクターに対する愛おしさ、恋をした時のような胸の高鳴りが残る作品。

スコアが若干低めだけど(注:Filmarksのスコアを現時点で3.5としている)、これはもう一回見て確認したいこと、気になることが出てきたため。公開が待ち遠しい。

完成披露上映会の舞台挨拶で、森七菜さんは「新たな気持ちで見てほしい」と2回おっしゃった。
その言葉の通り、「新たな気持ち」で向き合うと、いろいろ気づくことがあると思う。

そして、上映会から2日経ち、この映画があとから効いてきてる。
いろいろ気づき始めてきた。
ずっとスクリーンに釘付けになって目を離せなかったあの世界と、白いドレス姿の七菜ちゃんは、うっかりするとすぐ忘れてしまう大切なものを教えてくれてたんだ。

たくさんの「大切なもの」があのスクリーンの中の世界にはキラキラと詰め込まれていた。天文部を立ち上げるべく2人が出会おうとした星空の星みたいに。
その大切なものの輝きを、映画館という天文台にもう一度確かめに行きたい。

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