見出し画像

デュエプレデッキ記事「光水ミント」 ―ミントで気持ちよくなりたい―

※カジュアルマッチ・ルームマッチ用のデッキ記事です。環境は見てません。

※7弾プールでデッキを組んだ時の流れを現プールで再現しているフィクションです。

《神託の守護者ミント・シュバール》というカードがある。

画像1

テキストを見ると「スリリングスリーで墓地から呪文回収」と書いてある。私は思った。

「呪文を2~3枚回収して気持ちよくなりてえ!」

ということでミントで呪文を2~3枚回収できるデッキを作ることにする。

1.ガーディアン27枚、呪文13枚

デッキにガーディアンを大量に搭載すればスリリングスリーはヒットしやすくなるが呪文が少なくなる。早めに呪文を複数墓地に落とせるよう軽量呪文を多めに入れるとミントのヒット率は下がる。この二律背反を解決するカードは存在するのか?

画像2

《エマージェンシー・タイフーン》がそれだ。軽量かつドロー呪文なのでいつでも唱えやすい。さらに捨てるカードを呪文にすれば墓地に呪文を2~3枚用意することも簡単になる。ミントで気持ちよくなるにはエマタイと組ませるのがよいだろう。

エマタイによって呪文の枚数は抑えられそうなので、晴れてガーディアンを多く採用できる。ミントを出した時、他の39枚のカードの2/3、つまり26枚がガーディアンであれば基本2枚、運が良ければ3枚、悪くても1枚回収という確率になる。ということでミントを含めたガーディアンを27枚、残り13枚は呪文という割合でデッキを作ろう。こういうカジュアルなデッキはコンセプトをなるべく明確に決めることが大切である。

2.デッキの文明は光水、ブルー・メルキス4投

ミント、エマタイが軸になるということで必然デッキの文明は光と水が主体になる。水の枚数を確保するためには水の呪文と水を持つ多色ガーディアンが必要だ。エマタイで呪文を墓地に捨てる動きを考えるとできれば水のガーディアンをある程度確保したい。ということで多色ガーディアンの面子を見てみよう。

画像12

……私は黙って《陽炎の守護者ブルー・メルキス》を4枚入れた。

3.呪文は重要、だから先に決める

ガーディアン27枚縛りを持つこのデッキで呪文はいろいろな役割を担うことになる。逆に言えば条件が大体決まっているので先にある程度決めてしまおう。

ブルー・メルキスだけでは水の枚数が不安なので水の呪文を入れたい。しかし水の呪文の多くはドローとバウンス。ドロー呪文はエマタイが既にあり、ドロー過剰になりそうで多くは入れたくない。かといってバウンス呪文はガーディアンの戦略とはあまり噛み合わない。入れたい水の呪文が見つからない。しかし、多色となればそれ以外の効果を持つ呪文もあるのではないか?

画像3

《魂と記憶の盾》があった。エタガの水単色呪文には無い確定除去という効果はこのデッキに多大な恩恵をもたらしてくれる。ガーディアンにはタップキルという除去手段が存在するが、高パワーの大型や、《弾丸透魂ハンター》《無頼王機スケル・アイ》といったクリーチャーは対処できない。エタガはそのようなデッキの弱点を補ってくれるのだ。トップメタでも活躍するエタガを何度も使いまわせるのはこのデッキの大きな強みとなるだろう。

突然だがガーディアンにS・トリガーを持つものは現状存在しない。なのでトリガーを入れるなら呪文しかない。ガーディアンは軽量ブロッカーが多いとはいえ流石にノートリガー構築は避けたい。できればエマタイに頼らず墓地に置きやすい軽量呪文が好ましい。そんな都合のいいカードはあるのだろうか?

画像4

《ソーラー・コミューン》は当てはまるだろう。先ほど述べた通りガーディアンは軽量ブロッカーが多く、お互いに並べてのにらみ合いになることが予想できるのでコミューンの最多種族系効果と噛み合っている。特にコスト3のタップ呪文とマナカーブで相性のいい《日輪の守護者ソル・ガーラ》は合わせて採用したいところだ。

画像5

画像13

呪文の枠はまだあるが大体決まったので呪文はひとまずこれで置いておこう。

4.対進化ガーディアンを入れよう

ようやくガーディアンの採用に入る。実はエタガの採用を決定する時にこのデッキの弱点が一つ浮かび上がっていた。

画像6

進化クリーチャーへの対処だ。エタガで除去できない大型を止める術をこのデッキはまだ持たない。しかし幸いなことにガーディアンにはその対策が用意されていた。

画像7

《結界の守護者クレス・ドーベル》は一時期環境でも使われた進化対策である。6000というパワーは非常に優秀で、《永刻のクイーン・メイデン》《ダイヤモンド・ブリザード》《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》などビートダウンでよくみられる低コスト進化クリーチャーを足止めできる。

画像8

《銀界の守護者ル・ギラ・レシール》は正直なところそれほど強いとは思えないが、8弾エクストラで収録された比較的新顔ということもあり試しに採用するのもありだろう。

ただしこれらはあくまで足止めであり、いずれ除去されるなどして突破されてしまうので、その前にブルー・メルキスや後述の高パワー進化クリーチャーで対抗できる状態にする必要がある。

5.他のガーディアンの方々

ガーディアンの能力は似たようなものが多い。光全般に共通するパワー上昇やタップする能力の他、名にリエスと付く者たちのドロー、ミントも持つ墓地からの呪文回収、あとはマナを守る能力がある(セイバー能力も見られるが今回のデッキには関係ないので割愛)。ドローとタップはすでにデッキにある機能だしランデス対策は汎用性が低い。となるとパワー上昇の《曙の守護者パラ・オーレシス》くらいしか「デッキのやれること」は増やせない。

画像9

ミントの5枚目になり、プレイヤーへの攻撃が可能な《暁の守護者ファル・イーガ》、単純なキャントリップが使いやすい《護聖霊騎ケスト・リエス》あたりが枠埋めには最適だろうか。

6.仕上げはお母さん

画像15

枠が大方埋まってきたのでそろそろ足りないものを入れていこう。

入ってるカードだけで頭の中で対戦をする。「エマタイで呪文を捨て、ミントで回収。ガーディアンを並べつつ、エタガやタップキルで盤面制圧して……そのあと、どうする?」

このデッキに足りないのはフィニッシャーのようだ。ブルー・メルキスは一応フィニッシャー足り得るが、即効性が無く能力の発動も不安定で呪文の少ないデッキに対しては役に立たないと単体では非常に心もとない。幸いガーディアンは進化先が豊富なのでそれらに頼ってみよう。

画像10

《守護聖天グレナ・ビューレ》はビートダウンへのトリガークリーチャー対策として使えるだろう。《アクア・サーファー》が出てきてもその分の打点を帳消しにできる。ブルー・メルキスと合わせればさらに盤石だろう。

画像11

《超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー》は正にフィニッシャー足り得る存在だ。彼女を止める手段は非常に限定される。ガーディアンでも呪文でもないが、ガーディアンを25枚、呪文を12枚に減らして3枚採用しよう。

……序盤で「コンセプトが大切」と言っておきながらえらく簡単に譲歩したように見えるかもしれない。実はマザーなしで対戦したところ、エタガで相手の盾がかなり増えている上に、ガーディアンたちが揃いも揃ってプレイヤーを攻撃できないので詰めきれず、エマタイで山札を大分減らしているので山札切れを狙うこともできないという展開が続いた。ミントを活かそうと用意した数々の要素が、フィニッシュの段階でまとめて首を絞めてきたのだ。

攻撃できないガーディアンをアタッカーに変換でき、数少ないアタッカーを除去から守ってくれるマザーは正直必須レベルである。ここは流石にコンセプトをある程度妥協するべきだと考えた。

進化が入るということで進化元として優秀な《蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ》を、エマタイの5枚目以降かつ水マナとして《エナジー・ライト》を入れていよいよデッキの完成だ。

画像15

7.デッキの使用感・他の文明について

カジュアルでは戦えるレベルのデッキになったと感じる。種族統一デッキ同士での戦いなどでもいい戦いができるくらいのデッキパワーだ。そしてやはり、ミントで呪文をたくさん回収できると気持ちいい。ただ、まだまだ改良の余地はありそうだ。新規のガーディアンに期待がかかる。

自然と闇の多色ガーディアンも増えたのでそちらでも何かしら組めるかもしれないとは考えているが、ミント+エマタイを超える気持ちよさは望めなさそうで食指が動かないでいる。一応、闇の墓地肥やしとミントは相性がよさそうではある。

8.終わりに

デュエプレは色んな意味でランクマッチの比重大きいゲームであるため、このようないわゆるファンデッキの使いどころはあまり多くありません。それにも関わらずこの記事を最後まで見ていただいてありがとうございます。あなたがデュエプレの新しい楽しみ方を見つけるきっかけになったら幸いです。気が向いたらまた何か書くかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?