見出し画像

デュエプレデッキビルド杯に入賞して

デッキビルド杯入賞が嬉しかったという記事。とりとめのない内容なのであしからず。


入賞、狙います。

いきなり思い出語りから入る。

1年以上前のこと、数回目となるビルド杯。今まで以上にビルドが捗り、投稿数は10を超えた。「流石にどれか入賞するんじゃないか?」とさえ思っていた。
現実は甘くなかった。入賞の連絡は無く結果発表のツイートが。失意の中で入賞作を眺めるとそこには知り合いの名前があった。
その知り合いは紙のデュエマの方がメインのプレイヤーだった。ビルド杯の投稿数も1つだけ。

「おかしいな、自分の方がこのゲームやり込んでるはずなんだけど…」そんな無意識に持っていた格付けが目を覚ます。恥ずかしくて悔しくてたまらない。そんな勝手な敗北感に襲われながら決心する。「いつか絶対に入賞してやる…!」
(まぁやる事は今まであまり変わらないのだが。)

三本の柱と土台、それを支える龍と獅子

◯弾リリース直前、ビルド杯に向けてカードリストを眺めていた。目に留まったのは《百獣王ミリオンデス》。モンスター進化ということでモンスターを調べてみると結構サムライが多い事が判明。墓地にサムライを落として活かせる奴なんていたかな…と調べると出てきた《緑神龍ドルルガンムラサメ》。

見極めさせてもらう!

「渋いコンボだな〜こういうのが結構入賞したりするんだよな」
そう思い下記のようなネタツイートを投稿した。文を考えながら「6マナで複数枚セルフランデスした後6マナのクリーチャー出すって無茶だろ…色も青抜き4cはキツすぎワロタ」と感じたためデッキは投稿はしなかった。

大喜利中毒者

そんなツイートも忘れた頃、結果発表が行われる。またまた入賞を逃し、ため息まじりに入賞作を見に行って最初に目に入ったデッキがコレ。

流石に目を疑った

あり得ない!!!馬鹿すぎる!!!零れ落ちた!手からドジョウが!掴んだドジョウに逃れられた!!!
イマジナリーちゃんなべにそう叫ばせながら悔やむ。何故投稿しなかった?そりゃあ粗製濫造はよくないけど、「入賞しそう」と直感したデッキを何故お蔵入りにした?まあ仮に投稿したとて、入賞作に勝てたかは分からないが…。

しかし得るものもあった。自分のアイデアは確かに入賞の土台に乗っている。だから今までのやり方で大丈夫。ただちょっと、投稿するデッキの閾値を下げればよい。

いくら暴れ回っても落ちない土台

置いてかないで〜

いつかのビルド杯。いつもの如く入賞を逃し、いつもの如く入賞作の掲載ページを眺める。

「このID見たことあるな……フォローしてる人か……」
「このID見たことあるな……フォローしてる人か……」
「このID見たことあるな……フォローしてる人か……」
「このID見たことあるな……フォローしてる人か……」

「全員フォローしてるじゃねえか!」

いつの間にか、TLにいるビルド杯勢が大体入賞済みだった(ように見えた)。

もちろん他にもいます

ビルド杯はいわばお祭りイベントだ。選考基準もそこまで厳密でなく、言ってしまえば入賞は半ば運。だから選ばれなくてもそこまで気に病むことはない。それは分かっている。分かっているが…
今までビルド杯で悔しい思いはすれどネガティブな気持ちになる事は基本無かった。しかしこの時ばかりはほんの少しだけ“焦燥感”“劣等感”に近いものを覚えた。

『クロックストーム』完成まで

迎えた今回のビルド杯。E3は紙で復帰した時期であり、アニメも見ていたのでとても思い出深い。
《終末の時計 クロック》。紙ではリリース当初から現在に至るまで使われる水の最強トリガー獣。一方コンボデッキ視点で見ても、その特異性で今までにない動きをしてくれる面白いカード。その手のデッキで手薄になりがちなトリガー枠も兼任してくれるのもよい。間違いなくビルド杯でも激戦区となるカードだ。

ここまで強いとは思わなかった

クロックの悪用方法は大別すると2つ。クリーチャーのデメリット能力などを帳消しにするか、相手ターンにトリガー以外の方法で出すか。(その両方を上手く取り込んでいるさとら氏の鯱鉾メフィストは非常に上手い↓)

《緑神龍ドラピ》との組み合わせはみんな思いつくだろう。というか紙でもメジャーな悪用方法だったと思う。コレで入賞を狙うなら更に一捻り加えるべき。自分は《絶頂秘伝ゼニス・シンフォニー》のデメリットも同時に打ち消しつつ大量のドラピを出すという、出力をデカくする方向で提出した。

残るは相手ターンに出すパターン。どうせやるならターン開始時に出して何もさせずにターンスキップしたいところだ。そうなると相手ターンの初めに何らかのアクションを起こすカードが必要だ。紙では《強奪者テラフォーム》+《屍術師インフェルノ・カイザー》の組み合わせなどが提唱されていたがデュエプレでは再現できない。

来れなかったスペース・チャージ

とりあえず何かしらクリーチャーを出すことができれば、《大河龍聖・L・デストラーデ》の連鎖付与で《ブレイン・ストーム》で仕込んだクロックを出す公算が立つ。《コマンダー・テクノバスター》+《日曜日よりの使者メーテル》+マッドネスを考えたが、ドローによってトップの仕込みが御破算になる。他にないか、ターン開始時、ターン開始時……











なんだこのタコ!?

ふと、紙で作った【タコンチュLO】を思い出した。相手ターン開始時に《百発人形マグナム》を複数回起動して《宇宙タコンチュ》で相手をLOさせるクソデッキ。その時マグナムを起動していたのは《時空の霊魔シュヴァル》の覚醒を呼び水にした……《超時空ストーム・G》の重ね着‼︎
(厄介な裁定オタクは「相手の山札が5の倍数かそれに1足した枚数じゃないと勝てないのでは?」と言うかもしれない。その通りです)

超!覚醒! 超!覚醒!

「これ、デュエプレでも使えないかな?でもシュヴァルを覚醒させるのって結構準備がいるんだよな……」と考えたところで、デュエプレでは《時空の英雄アンタッチャブル》が相手ターン開始時に覚醒することを思い出す。考えついた中では《時空の双英ジョンタッチャブル》+5ホールバラ撒き+シャドウがデストラやブレストを絡められる一番スマートな覚醒ルートだった(他にもっと良い方法があるかもしれない)。

そういえばキカイヒーローだったね

ちなみに、ここまで来て「で、フィニッシャーはどうするかな」などと考えていた。ストームGをクロックを出す機械としか見ていなかったので、そのままフィニッシャーになってくれると気づいていなかったのだ。ツイッターや配信等で発想をとても評価してもらえていたが、その制作過程は「クソデッキ組んでたらなんか意味不明に噛み合ったわwww」という感じで、賢さのカケラもないのが実態である。だってタコンチュLOのフィニッシャーはタコンチュだったんだもん。

現代デュエプレだと覚醒してもそんなに勝たない現実

ラストストームがフィニッシャーであるのに気付きヤヌスを投入、ロスチャ→リバイヴでのデストラサーチを取り入れたらデッキが完成。コンボ全振りの4×10構築だがもうちょっと実践的なチューニングはできるかも。

ホールはこんなに要らなさそう






ビルド杯が終わって数日後。何とか両ディビジョンをマスターに上げたりツイッターの改変に苦しんだりしながら過ごしていると、いつの間にかDM欄に通知が。確認するとそこには…

今回は入賞の連絡及び発表が今までとズレていたので面食らった。その日は何度も何度もDMを見返した。ああ、遂に、確かに、自分は入賞したんだ…

デュエマに再びハマった10年前の自分、10年後におまえのデッキが公式に認められたぞ!クソデッキ魂が評価されるほどのビルダーになったぞ!
ついでに暇でもないのにダラダラツイッターを見たり不亞幽スキンを眺めながらニヤニヤする大人にもなったぞ。

どっちもいいよね…

ありがとう、デッキビルド杯

「“カジュアル”の楽しみって何ですか?」の問いに答えるのは案外難しい。共感を得にくい自己満足的な答えになりがちだから。デッキビルド杯の素晴らしいところは、それに公式が一つの、客観性のある解答を用意してくれること。
「もしデッキビルド杯で入賞したら嬉しい。そうでなくてもデッキを色んな人に見てもらったり、コメント貰ったりするのは楽しいよ」

自分のデッキが公式レシピと肩を並べている。
これだけでもなかなか嬉しいものだ。

だから自分は、デュエプレデッキビルド杯の存在をとてもありがたいと思っている。最近ツイッターの動向が怪しいが、何とかこの企画が続いていく事を切に願う。21弾からも引き続き楽しんでいきたいから。






余談

「サンデーサンダー」で同じく入賞したミケガモさんのチャンネルでクロックストームを動画化して頂いた。驚くことに3.6万再生されている。これは「石碑ロレンツォ」の動画に次いでこのチャンネルで2番目の再生数。

実はこの動画、元は自分の実況音声が入っていた。自分で編集しようと思ったのだがカット入れてもスカスカなレベルで喋れていなかったことに絶望してお蔵入り…しようとしたところで、ミケガモさんの提案で代わりに編集して投稿して頂いた。ゲーム音声が入っていないのはそういう事情。
ゲーム音無しにも関わらずここまで再生される動画に編集したのは流石。そして、ちゃんと動画になるレベルで生声実況をしている投稿者たちを改めて尊敬。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?