熱意とユルユル

ついこの前から、ずっと憧れていたミシマ社へ通うことになりました。

コニーさん(ありがとうございます…!)という出版社に勤めている方に教えてもらった、「本当に作りたいものを作っている」という出版社。

春からミシマ社ではない出版社で働きます。どうしても斜陽産業だと語られてしまう業界に入るわたしは、熱意よりも利益が優先される本作りに関わることになるかもしれない前に、(そもそも編集に関わるのかわからないけども。)「自分たちが面白いと思うから」という思いで本を作っている人たちが働いている姿を見たいと思ったのです。

ミシマ社さんには、学生デッチとして受け入れてもらいました。事務作業やポップ作りを手伝わせてもらうことに。デッチって弟子という意味だそう。アルバイトやインターンではなく、デッチ、デッチ、デッチ…。

なんだかお金だけじゃなくて人として、心で繋がっているなあと感じられて大好きな言葉になりました。

オフィスは、自由が丘の二階建ての一軒家。一階にはみんなでお昼を食べるちゃぶ台があります。

朝のミーティングなども全部隠さず見せてくれました。ピリピリする場面もあるそこで、ミシマ社のゆるさ(わたしはこれが大好き)って、本を作りたいという熱意の上に成り立っているのだなと実感した。わたしが大好きなゆるさは、熱意ゆえのピリピリが存在しなければダラダラに成り下がるのだろうとも思います。

いつか、わたしも、この熱意のうえに成り立つゆるさを作る側になることができるのだろうか。

デッチさんは面白い人ばかりでした。メキシコ帰りの大学院生、グレタさんに共感して活動している同い年の女の子、来年からミシマ社で働く競馬好きな男の子。

わたしが会えているのはまだこの3人だけだけれど、みんな自分にないものを持っていてすごく楽しい。そして、働いている社員さんも楽しい方ばかりでした。

本の話、ラジオの話、卒論の話、出版社で働くこと、、

気が向いたときに話しながらゆるゆる行う作業はとても心地よいものです。

また、出版という仕組みを近くで見せてもらえる、そして関わらせてもらえることのありがたみを感じました。作りたいものを作るという熱意ゆえの厳しさ、ゆるさ。

学生生活最後、わたしはミシマ社という場所で、自分らしさを発揮しつつそれらをありったけ吸収していきたい。

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