ドラえもん

嫌いな天気は雨 錦鯉 長谷川まさのりです!


子供の頃、僕のドラえもん愛は異常でした。

床に置いてあるドラえもんの単行本を父親がまたぐとまたぐな!と怒鳴ったり、本棚にドラえもんの単行本を並べてそこへどら焼きを供えたりしてました。

夜、布団に入ってドラえもんを読んでると

寝ながら漫画見たら目が悪くなるから、やめなさい!

と母親に言われて、電気を消されました。

僕はそれでもドラえもんを読みたいので布団に潜り込み、計算機で一番光を放つ8を並べて計算機の明かりでドラえもんを読んでました。

液晶では無く、緑の数字が光る計算機ならではの技です。

そこまでしてドラえもんを読みたい程、ドラえもんが大好きだったのです。


ドラえもんTVアニメ化決定!

僕は興奮しました。動くドラえもんが見れるんだ!

初めてアニメで見たドラえもんは、声のイメージが違ってショックだったのを覚えています。

でも見ていくうちにしっくりしてきて、ドラえもんの放送が毎回楽しみでした。


ドラえもんの歌を録音しよう!

僕はテレビの前にラジカセを用意しカセットテープを入れて、弟に

今から録音するから、しゃべらないでね。

と言いました。

ドラえもんが始まると同時に、録音のボタンを押しました。

ドラえもんの歌が流れる中、弟がゴホッゴホッと咳をしたのです。

ちょっとイラっとしましたが、黙ってドラえもんを見ていました。

弟はさっきより大きな音で、またゴホッゴホッっと咳をしました。


『わざとだろーー!!なんで咳するんだーー!コノヤローーー!!ウラーーー!!』


僕は弟に飛び掛かりました。

弟も咳は仕方ないだろと!言いながら僕を殴ってきました。

それから、取っ組み合いの兄弟ゲンカが始まったのです。


カセットテープには、ドラえもんの歌をバックに長谷川家の兄弟ゲンカが録音されてました。

















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