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感想◆ゴースト&レディ5/18夜

ネタバレありなのでご注意ください。

開演前にヒョオオオオ〜っと流れる音と靴音、スピーカー近い席だったのでよく聞こえてやっと確信持てました。3回も観てるくせに空耳かな……?いやでもな……?みたいな気持ちだったので。「ヒョオオオオ〜」がなんかこう……原作の描き文字みたいで良かった。これ原作知らないで来た人には怖くて良い演出なのでは!?
開演前に幕が動くのは演出なのでしょうか?CFYでは「おっそろそろ俳優がスタンバイしたな!」という気持ちで幕の揺れを見てたので、それと同じことかと思ってたんですけども!見えない何かが通ったという演出だと素敵ですね。
長い事舞台オタクしてた癖に、ゴーストライトの名称も役割も知らず「劇場が舞台の作品によく出てくるアレ」くらいの認識だったので「ゴーストライトが消えてゴーストが出てくる」の妙技に今更気付くのでした。あの青い炎が本物の火なのか別の何かなのか見分けがつかない……!!

グレイの過去、孤児院の先生の手がやたらと大きくてシルエットがバネ足ジャックっぽくて黒博物館シリーズ一作目のオマージュ?と思ってしまいました。

4回目ということで今回はフロー&グレイをオペラグラスで追いながら観劇してみました。
キャスティングは、グレイ役の萩原さん以外は全て初めましてでした。

真瀬さんフロー……作画が藤田先生だった!ガンギマった眼をしておられた!!お化粧も目の下に茶色のシャドウ入れてらして原作の顔に近かった。序盤の死にたがりフローが特に「原作で見たマクベス夫人顔……!!」となりました。
瞳のハイライトの出し入れが巧みで……これが宝塚伝統(?)の瞳の輝き調整術かと感動しました。
特に2幕のアレックス&エイミーに去られてしまうところ、二人の結婚には喜んでたのにアレックスの「君、軍の評判悪いぜ(※意訳)」にスッ……と瞳から光が消えて絶望顔になったので、フローの絶望タイミングが大変良くわかりました。
グレイに「ランプ、忘れるなよ」された後のランプを手にしてグレイに背を向けた後のフローがとても嬉しそうで、なんか小躍りしそうな足取りで「恋を……しているのね……」とBBのポット夫人みたいな気持ちになりました。
双眼鏡でガッツリ表情を追ったのでフローの気持ちがとても伝わって良い観劇でした。次は谷原さんの時も追おう!

長尾さん、ラッセル役として発表された時から「顔面が藤田先生の作画だ……」と思っていたので、お衣装纏った姿が「藤田先生の作画だ……(2回目)」でした。ホールに「そのお話しはゆっくりと」と言われた時は笑顔になって、その後の仕打ちに悔しそうだったのが印象的でした。
ラッセルさんはカテコの時にノート持って出てくるの好きです。

野中さんのホールはフロローほどの恐怖は無く人間味あったんですけど、歌声はやっぱり怖くて強そうだな!?と思いました。

宮田さんのデオンも格好良くて麗しく、ソロダンスの表情が特に素敵でした。心の中に繊細な物を抱えてそうだった。蹴りが本当に当たったのかと思えるほど鋭かった。かっこいい!

ラスト、グレイが泣いてるように見えて双眼鏡で見つめたけど、めちゃくちゃ汗をかかれていたので汗なのか涙なのか判断出来なかったよ。

客席に降りていくグレイの背後にフローが現れるから、フローはあの舞台を観ていたのだと思いたいですね。

今回は双眼鏡で観たのでボブに撃たれた時に肩から煙が出る細工も分かって、グレイ……本当にやること多いなと感心してしまった。
剣も貫通するし、グレイの服、色んな細工詰まってるんだろうな……めちゃくちゃ広げてみたいぞあの服。
グレイ、創り手から愛されてるなと思った。

カテコはフローとグレイの挨拶のタイミング(どっちが先に頭下げるか)がかち合ってしまってグレイが「てへ」ってなってて可愛かったな。全員集合した時のお辞儀がめちゃくちゃ振りかぶってて場内に笑いが起きてた。
カテコ。フローが自分の肩でグレイの肩グリグリする→グレイ腕広げる→フロー抱きつく→バイバイ→フロー投げキスからのナイショのポーズ

そんなラブを見せつけても二人は左右別方向に退場するんだな……。アラジンとジャスミンは二人一緒に退場するのにな……。

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