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感想◆6/15昼ゴースト&レディ

原作も舞台もネタバレを含みますのでご注意ください。

今回は手持ちのチケの中で1番の前方席でした。センターブロック内の上手側だったので客席降りのグレイがじっくり観られる場所!!
その代わり開演5分前のグレイ(仮)の足音は聞こえませんでした。壁沿いをぐるっと歩いて舞台上へ消えていくという演出なのでしょうか。
今回は今までの観劇で思ってたけど触れてなかったこともちまちま書いていきます。

平良さんフロー父、アレックスがサムシング・フォー断られる時の「えっ!!」の言い方がグレイ俳優によって変えてる感じがしました。萩原さんグレイの時はもっとコメディ寄りの言い方だった。キャストのミックスはこういうのが見えてきて面白い。
あと平良さん父の倒れ方、膝からガクッといく倒れ方が非日常という感じで好きです。
菩提さんフロー姉、ケーキ丸ごと持ち上げて食べてて豪快だった。
家族がフローを責めるところは原作の厳しい言葉が無くなった代わりに「当時の看護婦のイメージ」とか上手いこと説明してて脚本家凄いな……と思います。「普通は家に医者を呼ぶ」って説明も「言われてみれば当時はそう!」となりました。
原作既読勢はフローが看護婦になる辺りのカット部分を脳内で補足して「いや看護婦になれた時点で家族とかもう障害じゃなくない?」と思ってしまうかもしれないので「せっかく手に入れた看護の道を結婚という形で家庭に押し戻され閉ざされてしまう」という説明が欲しかったな……というのはあります。考えてみれば察することは出来るのかもしれないですけども。この辺り原作読んでない方が違和感なく頭に入るんだろうな。
フローがデオンの攻撃から目覚め、グレイにずっとそばにいてと懇願する台詞。これも原作既読済だと「あれ?原作だと離れ離れ(厳密には黒人の紳士に潜伏してた)だったけど、舞台だとそんな時間無かったよね?何言ってんだ???」という軽いノイズになる気がします。私はあの台詞は「ずっとそばにいて」と言ったのに去ったシャーロットのリプライズ(ただしフローは裏切らない)という意味でしか捉えて無くて、最近になってようやく「同僚に死なれて妹分に去られて軍に嫌われて絶望→グレイが残された希望」ということかと思い至ったので……。というかこの解釈合ってる??

そういえばフローって家族からもホールからも「わがまま」って言われてるんですね……。「ドブネズミ」といい、ホールはグレイからも反感買ってて迂闊!舞台オリジナルのさり気ない伏線で好きです。

現時点でキャスティングされてる出演者を全員拝見してふと「初日は景気よく笑いましょう!」という方針ならあのメンバーで初日だったの納得できるなと気付きました。単純に実力という意味では全員素晴らしいので。

◆エイミーについて
彼女に関しては観る人の立場によって共感反感左右されますよね。そんな危うい役を演じきる町島さんも木村さんも凄い……!もしエイミーが歌下手だったら(そんな俳優は舞台に上げないと思うけど)反感の嵐だったでしょうね。あのお二人が演じるからこそ切なさも共感もある。エイミーの曲とても好きです。戸惑う彼女にとっては懸命に務めてる看護婦達も怖く見えてしまうんだな……。
出発前はキラキラして可愛かったのにクリミア来てからずっと眉根が寄ってて切なくなっちゃうな。
以前一緒に観劇した友人は「新人のメンターした時思い出しちゃってしんどいのなんの!!」って怒ってて笑ってしまった。
私個人としては「レディエリザベスの姪が居るってだけで政治的価値はあるからそんな落ち込まなくていいのに……」と思ってますがそこで開き直るエイミーは見たくないな!

今回は席位置の関係で目の前にラッセルさんが立ってること多くて、葛湯をさり気なく飲んでたり酔っ払い看護婦(ちゃんとメイクの頬が赤い)からお酒貰って飲んでたりしてる姿を発見しました。あとノート取る時にクリップが「ぺち」と音するので可愛かった。

正直なところ席が近くて「おわー!皆すげえ!」だったので記憶が飛んでるので今回の感想はこの辺りで終わりたいと思います。みんなすげえ!!

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