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#9 俺にはできない

5月24日 月曜日 雨


中学の頃、

同じクラスやった能村。



あまり関わったことないけど

話したことはある、丁寧な会話をしてくれる。


お前は気づいてないやろう

毎日わけわからん数の客を捌いとるわけやしな。



100均でバイトしとる能村に気づいた。

あいつは確実に能村や。


気づいた瞬間から

商品ではなくずっと能村を見とった。

めっちゃくちゃお客さんに丁寧な対応する。

しかもなんかクソ楽しそう。



その能村の純粋さと濁りのない笑顔に

なんか文具コーナーで1人くらっちまって。


能村は俺に無いものを持っとるわ

しかもめっちゃくちゃ美しいもの。


俺は物事にすぐ意味を求めてしまう

これをした先に待っとるのはなんや?とか

だからバイトに対してエネルギーなんて使わんし

てか使えん


だからあいつはすごい。

と思った。

ここで

終わるのが今までの俺やってんけど、


もしあいつにも

バイトなんてって

想いが少しでもあるとしたら


あいつは生きることに対して

ものすごく余裕があるんじゃないかと思った。


別にこの先に何かがあるわけじゃないけど

だからってエネルギーを使わんとか

そーいう考えがそもそもないし、

使ったところで他のやりたいことに特に支障ない



とか想像すると

すごい柔軟というか

キャパが広いというか

とにかく俺にはできないすごさが


バイトの能村にはある。


とか1人で思ったりした1日。




いつか使える英語

You have my word.
約束するよ




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