婚活をはじめるきっかけ4

妊娠してから、彼に伝えたら
喜んでくれた。そして出産したら
彼が住む関西に住むことになった。
またそれまでは都内の事業所に勤務できる
とのことで、こちらで一緒に暮らしはじめる
ことにした。
私は悪阻がひどく、また引っ越すため
退職した。生活費も渡されるようになり
はじめてのことで、いよいよ
私も家庭を持つんだと思った。

両親も喜んだ。今までプレッシャーを
かけないようにしてくれていたけど
孫が欲しかったんだなって思った。
ベビーベッドの下見にいったり
洋服見にいったり幸せだった。

検査の度、毎回どうか元気に動いていてくれ
と願った。拝んだ。それ以外のことは
どうでもよかった。
毎日神社にいって、元気に生まれてきて
と願った。
生まれ出来て良かったって思えるような
母になるんだって誓った。

毎日お腹に手を当てる時間が
1番幸せだった。

梅雨に入るころ婚姻届を書いた。
彼も友人に署名をもらっていた。
これは私の誕生日に出そうと約束した。

ある日、生活費を貰う日に
元奥様に通帳を奪われてしまい
下ろせないくなったと言われた。
私は貯金があったから大丈夫だと
言った。
その頃から辻褄が合わないことが
少しずつ増えたりもしたが
子供にしか気が行かない私は
見て見ぬふりをしたり
大丈夫で済ませていた。