ミリシタ3周年楽曲「Glow Map」についての率直な感想

諸注意

投稿主はミリオンライブ!にごくごく最近ハマったにわかです。歴戦のミリオンPから見ると違和感のあるような表現も多数あると思いますがご了承ください。もし良ければご指摘頂けると勉強になります。
楽曲「Glow Map」についてかなりズバズバと踏み込んで語ってしまっています。ご不快になられる場合もあるかと思いますが、この場では忌憚なく率直な意見を書きたいと思います。

はじめに

「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」3周年を記念する楽曲「Glow Map」のフルサイズが各音楽サイトにて配信開始となりました。もしもまだお聴きになっていない方がいれば、まずは公式YouTubeチャンネルのMVをご覧頂ければと思います。

「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」ゲーム内楽曲『Glow Map』13人ver.MV

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Mora、e-onkyoでは通の方のためのハイレゾ版もありますので要チェックです。

また、「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」ゲーム本編の詳細は公式HPをご参照ください。

本題

2020年6月14日に放送された、ライブ一挙放送企画のうちの一つ、「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!! @MAKUHARI0417」にて、ティザーMVが発表された本楽曲。その時点での個人的な感想は「まあまあ良い曲だけど、周年曲として今までの曲ほどは刺さらないかな」という印象だった。ミリシタが始まって以来の周年曲といえば、1周年記念の「UNION!!」と、2周年記念の「Flyers!!!」が存在するが、この2曲はミリシタ及び「アイドルマスター ミリオンライブ!」というコンテンツ群全てを代表するような「ミリオンらしさ」がふんだんに取り入れられており、コンテンツのあり方やその歴史を知るほどに感動を増す曲である。このため、それらに続く3周年曲への期待と不安は両方とも大きかった。そういった経緯もあってか、ティザーMVの内容を見る限りでは、それら2曲ほどの絶大な感動が得られないと感じ、楽曲の全体像もつかみきれず、期待感は薄かった。
いやだってさ、「UNION!!」と「Flyers!!!」があるんだよ?これらを超えられるような神曲が、年1ペースとはいえおいそれと量産できるはずがないだろ。(「Thank You!」「Welcome!!」「Dreaming!」「Brand New Theater!」という名曲たちが年1ペースで作られていることを差し引いてもだ。)という、偏見のようなものが先立っていた事も否定できない。

しかし、結論を言えば「Glow Map」は、当初のティザーMVでの印象を遥ッッッッッかに超えて、これまでで最強の周年曲だという評価に着地したのである。

その時は唐突に訪れた。2020年6月28日に放送された、一挙放送企画の大トリである「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 5thLIVE BRAND NEW PERFORM@NCE!!! DAY2」にて、ゲーム内でのフルMVが公開されたのである。
これまで、先述の初公開ティザーMVや、もう少しだけ踏み込んだミリラジでの公開など、ちょくちょくMVの前半を見る機会はあったが、この日はついに、非公開であった後半が放送されたのだ。ミリラジではぴょん吉(春日未来役の山崎はるかさん)が「この後を聴いてほしい!」などと意味深な発言をしていたが……

フルMVでは、この楽曲に衝撃のセリフが挿入されている事が判明する。

「行ってきます!」

ミリオンライブ!に限らず、今までアイマスPを務めたことのある人にはお分かりだろう。このセリフがどんな意味を持つのか。担当アイドルにこのセリフを言われる事で、どんな風景が思い浮かぶか。舞台袖の独特な空気や緊張感、担当の背中(ある時は少し頼りなくて心配になって、ある時は頼もしく堂々している)、歩み出すステージの光、緊張している顔、笑顔、覚悟が決まった顔、とにかく今までの苦しい思い出も楽しい思い出も何もかもが一瞬でフラッシュバックする、そんなセリフではないだろうか。というのは私のキモオタ妄想汁濃縮還元100%の話ではあるが、何にせよこの言葉が、よりにもよってミリシタ3周年(ミリオン全体なら7周年)を記念する楽曲の中で発せられるという事実は重大である。

これを聴いた瞬間の私自身の反応を語ろう。まず先述のようなありもしない妄想や、今までの現場の数々(現場に参戦していた事に関しては妄想ではない)、そこで見たステージの模様(これはまあ、だいぶ思い出補正も入ってるかもしれない)などが脳内で一瞬にして繰り広げられ、あまりの情報量の多さに思考を停止した。その後、涙でじわじわと視界が滲み、何も見えなくなった。ある中の人は、ライブステージを見て「かわいさで視力が上がる」などとのコメントを残しているが、その真逆である。

とツイートしたように、この「行ってきます!」とそこから展開されるラスサビによって、それまでの「Glow Map」への評価は一転した。

その後ミリシタに実装された3周年イベントでは、アイドルを自由に編成してMVを楽しむことができるようになり、さまざまな組み合わせを試しては毎回泣いた。

(※余談だが、ミリシタでは周年曲にはすべて登場アイドル52人分の歌い分けが実装されており、組み合わせによってビジュアルだけでなく音楽そのものの様子が変わってくる。未体験の方にはぜひアプリをインストールして頂きたい)

それにしてもこいつ、マジで毎回泣いているのである。

冗談ではないのである。

さすがにイベント最終日付近では、担当の限定ガシャが併催されたことによるリアルマネーの枯渇や、担当順位1000位漏れへの恐怖が先立ち、MVアリで曲を周回しても泣かなかった。でも精神が安定した今MVを見るとやっぱり泣く。これを見て泣けないということは、相当メンタルがキているというバロメータとして使えそうだ。

さらに、2020年7月15日には、冒頭に記載したようにフル尺での配信が開始された。これによってゲーム内ではカットされている2番からラスサビまでが聴けるようになったのだが……

Cメロである。

Cメロである。

ネタバレや権利関係に配慮し生の歌詞はそのまま載せないが、ここを聴いて「ああ、今まで全力でミリオンライブ!を追いかけてきてよかった」と心から思えた。そして、「ありがとう」という言葉が組み込まれている事について、本当に「ありがとう」と感じた。
ミリオンライブ!をよく知っている方々においては周知の事と思うが、「ありがとう」という言葉はミリオンライブ!を象徴する重要なキーワードである。ミリオンライブ!のライブは「ありがとう」で始まり、「ありがとう」で締めくくられる、と言われるのは、OP曲として「Thank You!」が歌われ、アンコール後の締めの曲としてもまた「Thank You!」が歌われる、というセトリが多い事が由来である。5thライブと6th追加公演に関しては、OPはよりOPらしさのある「Brand New Theater!」が採用されていたが、やはり両公演とも締めは「Thank You!」であった。プロデューサーとアイドルがお互いに「ありがとう」を伝え合う事はミリオンのライブでの重要な行事の一つと言える。特別な場でなくとも、普段から何気なく発する「ありがとう」だが、ミリオンに触れる折り、いつもこの言葉の重要さを実感させられるのだ。
ゆえに、ミリオンの楽曲に「ありがとう」という言葉を使う場面は、当たり前でありながらも、一歩間違えれば、「もっと大切に使ってほしかった」と思われかねない、難しい一面があると私は考える。もちろん「Glow Map」は最高のタイミングで最高の意味を含ませた「ありがとう」を実現している。この点も最強の周年曲だと思える要素だ。(というか、ここでの「ありがとう」はないだろー、みたいな、失敗例など見たことがない。が、聴き手としては新しい周年曲が来ると若干そわそわする部分ではある。ミリオンの楽曲制作チームは最強なので、全くの杞憂である)

と、印象的なCメロについて一通り語ったが、総合的に見て「Glow Map」が「ミリオンらしさ」を存分に見せてくれるのは2番以降の内容であるので、ぜひフルバージョンを多くの方に聴いてもらいたい。そして、私がファーストインプレッションでピンと来なかったのはそういう事情があったからなんだと言い訳したい。うん、ただの言い訳だ。

また、以下はかなり私の妄想に基づく部分だと自覚しているので、半分読み流して頂きたいのだが……「UNION!!」までの周年曲では、昨年までの楽曲のタイトルを歌詞に組み込むという通例があった。「Flyers!!!」からはそれが無くなり、「Glow Map」でもそのような例は確認できていないが、これまでの周年曲に含まれる歌詞を、ちょくちょく拾ってきてないか?という疑念が生まれたのである。そのまま引用しているわけでもないし、「Glow Map」という楽曲としてしっかりと新しい意味を持たせて使われているので、「偶然似たようなフレーズがあるなあ」と聴き流せるレベルではある。安易に関連性を指摘することは早計と思われるが、そこら辺MORあたりで制作チームの生の声を聞けたらいいなあとか思ったりしている。

さて、ここまではミリオンライブ!のコンテンツの一部として「Glow Map」の感想を語ったが、ここからは楽曲そのものに視点を寄せていきたい。

まず、抑圧と解放の対比がすごい。MV内の夕日から夜空に変わる、衣装が光るなどのギミックに合わせてか、イントロからサビ直前までとサビの落差がすさまじい。これまでの周年曲は初っ端から飛ばしていくスタイルが多かったが、「Glow Map」の冒頭は静かに静かに聴き入るためにある。
いや待ってくれ、周年曲でそんなにそんなにしっとり歌われたら死ぬだろ、いつもの「フゥー↑」みたいなテンションはどこに行ったんだ。
タメがある分サビの解放感はすごい。絶頂ものである。ブラスの使い方も「GO MY WAY!!」に代表されるようなアイマスの全体曲らしさが全開で最高だ。
2番からはストリングスが印象的に使われ、1番のしっとり感にキラキラした要素が組み込まれる。エレキのミュート音もワクワクを加速させる。後述もするが総じて弦モノの音が、マジできんもちいいのだ。これらによって1番のサビの解放感を損なわないまま2番のサビまで気持ちよく繋がっていく。

そうだ弦だ、弦の話をさせてくれ。アコギとエレキとベースの音がマジでイカれてやがる。絶頂だ。アコギはパーカスかと錯覚するくらいの気持ちいいヌケ感があるし、エレキは先述のようなミュートの時点でいい音出してやがるし、ベース!ベースラインを聴けマジで、イカれてる。2番のサビ直前のフレーズなんか超ニクいよね、お前主役かよ、主役だ、間違いねえって思ってしまったよね。私がベースフェチであることを差し引いてもMVPだと思ってる。

もうひとつ、いい仕事してるなあ~と思うのが、「Move Up」の後の間奏で印象的な管楽器(ごめんなさい、具体的な楽器名がわからない)のフレーズで、草原みたいな広い空間を想起させるのが野外ステージに合うんだこれが。

なんだこのオケ、聴き所しかないぞ。アイドルの声ばっか聴いてる場合じゃねえ。いやアイドルそれぞれの歌唱についても注目してほしい部分はたくさんあるんだけども。いいからインスト版をよこせ、もちろんハイレゾでだ。これまでの周年楽曲でインスト版が収録されてないものも全部欲しいよたのむよランティスさん。

まとめ

「Glow Map」はこれまでのミリオンライブ!の歴史を受け止め、そして昇華していくだけの器を持っていて、かつ楽曲単体としてみても完成度のすさまじい最強の周年曲である。

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