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SDGs教育。 子どもが「人間はいらない」「少し死んだほうがいい」 と言い出した。

YahooNews デイリー新潮の有料記事です。

私はこれまで、SDGsのターゲットは5歳児と書いてきました。
目的は、全体主義を素直に受け入れる子どもの製造であると書きました。

懸念していたことが、現実になっているようです。
デイリー新潮の記事によると、学校でSDGsを学んだ小学3年生が、

『人間はいらない』
『人間のせいで地球が滅びるから、少し死んだほうがいい』

と言っているそうです。
子どもは、SDGsを学ぶ際に「このままでは将来、食べ物が不足して人が死ぬ」「気温が上昇して人間も動物も生きられなくなる」などと聞かされ、不安と恐怖心を抱いています。
人口が多すぎるため、地球環境が破壊されると理解しているようです。


何が正義なのかが問われる

デイリー新潮の記事によると、最近、持続可能な社会を議論する際に『プラネタリージャスティス』(地球の正義)という言葉が用いられているそうです。

持続可能な社会を実現することは、地球に対する人類の責任であり、それを実行することは正義であるという考え方です。

それでは、子どもたちが正しいと思っている「地球のために人口を削減すること」は正義になるのでしょうか?

子どもたちが SDGsを素直に受け入れている状況を考えれば、人口削減=正義と考えてしまう可能性が有ります。

2030年の教科書には「2020年から大規模な人口削減プログラムが実施され、人口問題は解決し持続可能な社会が実現しました」と書かれるのでしょうか?
2030年の子どもたちは、2020年代に人口を削減したことを喜んだり感謝したりするのでしょうか?

子どもたちは「SDGsのためには人口削減が必要」と捉えている

今後、世界人口は自然増を続ける見込みになっており、人口を削減するためには、何かの人為的な施策が必要となります。

しかし、SDGsの項目を見れば、貧困を無くし、医療を充実させ、飢餓を無くすと書かれており、SDGsを推進すれば更に人口増加が加速すると考えられます。

残念ながら、多くの子どもは、この矛盾には気付いていないようです。
SDGs教育は、2030年の暗い将来を見せて恐がらせ、その原因を人口問題だと刷り込んでいるのが現状です。上記の小学3年生の発言がそれを証明しています。

もし、削減する人口の対象が自分の家族や、友人、場合によっては自分自身だとしたら、どう思うのでしょうか?

一部には、人間は50歳まで生きればいい。それ以降は社会に迷惑を掛ける存在になると考えている人たちがいます。そういう人たちが最も重視しているのは、子どもの教育です。
グローバリズムは、SDGsを通じて子どもの死生観をコントロールしようとしています。


人口の増減は食料生産高と相関がある

人口の増減は、食料の生産量と関連しています。
食料の生産が高まれば、人口は増加するし、食料の生産が減少すれば、人口も減少することになります。

近代の爆発的な人口増加の原因は、農業が近代化して、広大な土地を農地に変え、農薬や化学肥料を用いて莫大な食料を生産・流通させたことです。

これまで、農業の持続可能性について考えられることは少なく、増産や効率化だけを目標としてきました。
よく引用される「持続できない農業」の例を挙げてみます。

米国では地下水を汲み上げすぎたせいで地下水が枯渇し、農業が存続できなくなる可能性が有ります。トウモロコシが作れなくなり、畜産もできなくなります。

このように、際限なく地球の資源を使えば、一部の資源は枯渇することが考えられます。

ニワトリとタマゴ問題

人口増加と食料問題の関係について、SDGsでは、

「人口が増加したから、将来食糧不足になる」
「だから、人口の増加が問題だ」

と教えられます。これは事実でしょうか?
本来なら、

「持続できない農業生産を続けたため、持続できないレベルまで人口が急増した」
「だから、行き過ぎた農業生産が問題だ」

と教えるべきではないでしょうか?

人口増加を悪者にするか、無秩序な経済活動を悪者にするかによって、考え方は180度違ってきます。

気候変動を抑えるためには、世界市民の理解と協力が必要

現在、地球の温暖化が起こっている事は理解できます。
化石燃料や、原子力で大量の熱を放射して大気や海水が暖められています。
ヒマラヤ、アルプスの氷河が消えかかっています。
南極の棚氷の面積が減少しています。
CO2やその他の温室効果ガスによる気温上昇も否定できません。
海水にCO2が溶け込んで海表面の温度上昇をもたらしているという説があります。

気候変動の抑制に真剣に取り組むならば、現在の経済活動を見直し、世界の人に子どもの出産数について協力を求めなければなりません。

しかし、現実には経済活動を制限することはなく、排ガス規制でCO2削減を義務付けるなどに留まっています。
電力問題については、供給の問題が挙げられますが、電力の大量消費は問題として取り上げられません。

SDGsの問題点は、持続可能な社会のゴールを示しているだけで、その解決のための方法論は明確にしていないことです。

そして、SDGs教育を受けた子どもは、人口増加が問題だと理解しています。

子どもは純粋です。
SDGsが何を求めているかを理解しています。
『人間のせいで地球が滅びるから、少し死んだほうがいい』
これがSDGsの本質です。

最後に、元ウルグアイ大統領、ホセ・ムヒカ氏のスピーチを紹介します。
ぜひ、子どもに見せるべきです。大人も見てください。
2012年リオで開催された「国連持続可能な開発会議」より。



参考情報


子供向けアニメ、「SDGs大作戦シリーズ」


映画『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』の紹介動画。映画は、AmazonVideoで観れます(330円)

人間の幸せとは何かを考えてみる


イーロン・マスク氏は、現在、人口は減少傾向に有り、十分に人口を維持できると発言しています。


米国の持続不可能な農業


子どもにワクチン接種を推奨


国連の2030アジェンダ。

以上