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ワクチン有害事象検索システム5種紹介

【 解説 】
ワクチンの有害事象(疑い)を検索できる国内2つ、海外3つの検索サービスの簡単な使い方を説明します。日本の2つはいずれも個人が制作したものですが、とても使いやすく出来ています。米国2つとEUの検索サービスも紹介します。

これらのシステムに共通する注意すべき点は、登録されたデータは実際に発生した症例のほんの一部だということです。その理由は、障害事例の報告は医師の判断に委ねられているため(任意報告)報告されない有害事象のほうが圧倒的に多いという事が分かっています。
米国VAERSでは報告数は 1%、日本の死亡事例件数は 5% くらい(死亡の20件に1件しか報告されない)という試算(死亡超過から)がされています。
そのため、検索結果を死亡率や流産率の計算に使ってはいけません


① コロナワクチン 副反応データベース検索 
   By ????さん (個人運営サイト)

厚労省が発表した「予防接種法に基づく医療機関からの副反応疑い報告状況について」PDFのデータをデータベースに格納して検索画面を提供しています。シンプルな画面ですが、必要とする機能は十分であり、作者のセンスの良さを感じます。

https://covid-vaccine.jp/

心筋炎、心膜炎を39歳以下で検索した結果。

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②  ワクチン副反応データベース SideEffect.jp 
   By Yoshishinさん(個人運営サイト)

トップページのダッシュボードには、各種の集計データが表示されています。データは、厚労省、米国VAERS、イスラエルから入手されています。

画面左側の選択肢を選び、右側でより詳細な条件を指定して検索する手順です。相当な時間を掛けて制作されています。有難うございます。

https://side-effect.jp/

左側の国内副反応疑いから ファイザー、右側に心筋炎を入力して検索。

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VAERSから、「妊婦(左)」「自然流産(右)」で検索。VAERS-IDクリックで、個別の障害レポートを日本語で読めます。

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ロット番号別、死亡者数 TOP10

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副反応疑い、年齢別構成比。

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③ 米国VAERS(ワクチン有害事象報告システム)

米国CDCが運営する公的システムです。データは医師または、本人、家族がWEBから登録できます。登録は任意のため、登録件数は実態の1%程度というレポートが有ります。個別の症例レポートを読むことが出来ます
https://wonder.cdc.gov/vaers.html

最初のページの最下部に有る Agree ボタンを押して、上部の Request Form タブで条件を設定します。

Organize table layout: で表示したい項目を選択します。個別症例を見たい場合は、検索条件にVAERS-ID指定し、Adverse Event Descriptionにチェックを入れます。

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symptomsを選びます。A-Z選択後OPENボタン。ここでは、ABORTION SPONTANEOUS(自然流産)を選択しました。複数選択可。

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ワクチンにファイザーとモデルナを選択。(AZは米国では未使用)

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send ボタンを押して検索開始です。

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④ VAERSのダッシュボード

手軽に障害事例件数などを確認できます。上部のCovidVaccineDataメニューから、見たい項目を選択できます。

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COVID Vaccine All Reports メニューでは、条件検索もできます。

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⑤ EUの ワクチン有害事象報告システム EudraVigilance
VAERSのEU版みたいなもの。アストラゼネカのデータが見られます。

https://www.adrreports.eu/en/search.htm

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使い方は、2つのタブの右側、for Substances を選択し、アルファベットから C を選択。下の方にあるCOVID-19 XXXXXXからワクチンを選択します。

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上のタブを選んで情報を切り替えます。
この記事を書いている時点では、エラーが出て上手く動きませんでした。

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インターネット検索をするときは、DuckDuckGo を使いましょう。
私は、検閲済データしか出てこない検索エンジンは使用しません。
時間の無駄です。

以上です。節度ある使い方をお願いします。

その他の参考情報

😉